《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》135話 元太の修行語8〜いきなりラスボス!?〜

スーパーゴブリンを倒してから3日が経った。

「おー!これぞ異世界!ってじだな!」

「だね!前の異世界召喚では、あんまり遊んだりできなかったもんね〜」

「目立つから、あんまりはしゃぐなよ?」

元太と照子は、この世界で初めて見た王都以外の街を覆っている外壁に魅っていた。

そして、元太がゴブリンとの戦闘を終えた後、訓練でお世話になった騎士団長と合流していた。

本當は、元太と照子、そして騎士団長と、賢者と呼ばれる最強の魔法使いの4人で王都から出る予定だったのだが、騎士団長は下痢で大遅刻してしまい、賢者は腰痛で、しばらくけないそうだ。

元太と照子は、待つことが出來ずに、そのまま王都を出てしまったのだ。

.......本當に邪神を討伐する気があるのか疑問である.......

「元太殿、照子殿.......遅刻して申し訳ない.......最近、下痢が酷くてな.......魔法で治してもらいたかったのだが、下痢くらいで魔法を使わせるな!と部下に言われてしまったので自力で治すことになってしまった。さすがに自分で治すのには時間が掛かるのだ」

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「師匠!俺も下痢には、よく苦しめられていたので気持ちは分かるぜ!」

「おぉ!そうかそうか!下痢の辛さを知っているか!?」

「あぁ!下痢は辛いぜ!」

下痢の話で元太と意気投合しているこの男はシュナイツ王國の騎士団長兼元太の師匠である。

彼の名はソード。

元々は平民出で冒険者となり、剣を磨き続けていたら剣の実力を買われ、國王自らスカウトしにきたのだ。

「もう!2人とも話してる容が下品だよ!周りの目もあるんだから、もうしマシな話をしてよね」

「お、おう.......すまねぇ」

「た、確かに下品だな.......」

珍しく照子が、まともな事を言ったなので、元太は戸いながらも謝り、ソードは頭を掻きながら謝った。

「うむ、しかし下痢が辛いのは事実であるな.......今度、天草くんに下痢を治す魔法を教えてもらうしかないのう」

「何で年寄りみたいな話し方してんだ?.......」

いや、照子が、まともな事を言うはずないよな.......何か腕を組みながら神妙な顔で、優真に下痢を治す魔法を作ってもらうか真剣に考えているし、こいつも人のこと言えなくね?

「さっさと中にろうぜ!」

「私が手続きをしてくるので門の前あたりで待っててくれ。すぐに終わらせてくる。」

と言って、ソードは外壁の中にるための手続きをしに行った。

「はーい!ソードさん早くしてねー!」

「おいこら.......人任せにしといて、そんな言い方は失禮だろうが.......」

そして元太は、照子にジト目を向けた。

ソードが手続きをしに行ってから5分後.......

「おーい!手続きが終わったぞー!」

「おっし!終わったみたいだな」

「意外と早かったね〜」

街の中にるための手続きには、もうし時間が掛かると思ったのだが、思っていたよりも早く終わったみたいだ。

「俺は、こう見ても騎士団長だからな。顔が利くんだ」

「便利だね!」

「師匠を便利な人、扱いしてんじゃねぇ!とことん、お前は失禮な奴だな!」

「あざすっ!」

「褒めてねぇよ!」

元太と照子の夫婦漫才は、いつもの事だが、放っておくといつまで経っても終わらないので、ソードは「コホン」と咳払いをして中にるよう促した。

「取り敢えず中にらないか?」

「うっす」

「はーい!」

そして3人は、街の中にった。

「これぞ異世界の街だな!」

「うんうん!取り敢えず観だね!」

「おう!」

元太と照子は、異世界の街の風景に魅っていた。

大きな街道の端には沢山の屋臺が出ており、沢山の人が歩いている。

「私は、この領地を治める貴族に挨拶しに行ってくる。宿屋で合流しよう。この地図に宿屋の場所が書いてあるから、それを見ながら行け」

と言って、待ち合わせ場所の宿屋にバツ印で示されている地図を、元太と照子に1枚ずつ渡し、2人は地図をけ取って折り畳んでポケットの中にれた。

そして、地図を渡した後、ソードは、この領地を治めている貴族の所まで挨拶しに行った。

「それじゃあ行こっか!」

「おう」

照子は、元太の手を引いて街を周りに行った。

こうして2人は30分ほど街を観し、異世界の街を堪能した。

「次は、どこに行こっかなー」

照子はスキップしながら、鼻歌を歌っている。

それを元太は、微笑ましく見ていた。

「元太の笑顔とかキモイからやめてくんない?」

「俺には人権は無いのかよ!?」

「うん、無い!」

2人は街を観している時、突如、強力な気配をじとり、元太は肩に背負っている大剣を構え、照子は魔力を練った。

ある程度、戦闘のための準備を整えた後、2人は走って強力な気配の方向へ走った。

元太と照子は、強力な気配をじる外壁の外へ出たが、そこにいたのは予想外の化けだった。

「あ、あれは.......まさか邪神か!?」

「ちょ、ちょっと!優真の力の"殘りカス"みたいなじゃないの!?これマズくない!?」

元太と照子は、目の前に現れた禍々しい魔力を纏った化けに驚愕した。

そして2人は本能で察したのである.......あれが邪神であると.......

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