《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》136話 元太の修行語9〜元太&照子&ソードVS邪神〜

「ど、どうする?.......」

「逃げられそうにないから戦うしかないよ.......」

元太と照子は、恐怖を押し殺しながら、邪神の力を見定め、どうやって倒すか2人で相談しているのだが、あまりにも強大な力を持っている邪神には全く隙が無かった。

「おい!元太と照子!無事か!?」

「師匠!?」

「あ!ソードさんだ!」

ちょうどいい所にソードが來てくれた。

邪神相手には俺たち2人では足止めすら出來ない.......でも、師匠クラスの力を持ってる奴なら、しは戦えるぜ!

そして、元太と照子とソードは、それぞれの武を構えた。

元太は肩に背負っている大剣を両手で構え、照子は破壊魔法の魔力を練り上げ、ソードはロングソードを両手で構えた。

「行くぞ!」

「おう!」

「うん!」

ソードの掛け聲と同時に、元太と照子は大きな聲で返事をした。

 — ヴォォォォォォォォォ!!!

元太と照子とソードが走り出したのと同時に、聞いているだけで気が狂いそうになる聲を邪神が発した。

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照子は、邪神の耳障りな聲を止める為に、最大火力の破壊魔法を放った。

「うるさい!破壊魔法 破壊デリート!」

この魔法は、破壊魔力を圧して放つ単純かつ、破壊魔法の中で1番威力がある魔法である。

照子は、両方の掌を邪神に向け、赤黒い閃を放った。

 — ゴァァァァァァ!!!!

そして、照子の渾の破壊魔法を、邪神は拳を放って相殺した。

「そ、そんな!?」

照子は驚きのあまり、大きな聲でんだ。

それも無理はないだろう。

破壊魔法を相殺するということは、優真の魔法を相殺させたのと同じなのだから。

もちろん、威力は天と地ほどの差があるのだが。

「ボーッとしてんじゃねぇ!來るぞ!」

「う、うん!」

驚きでしの間、固まっていたが、元太に話しかけられて、照子は"ハッ!"として、もう一度、魔力を練り上げた。

しかし、気づいたら邪神は目の前まで距離を詰めて來ていた。

「クソっ!」

元太は悪態をつきながら、異空間収納から盾を取り出し、構えた。

元太の本來の戦闘スタイルは右手に大剣、左手に盾を持つスタイルだ。

騎士では割とオードソックスなスタイルである。

しかし、元太が盾を持つと、ただでさえ高い防力があるのに、更に堅い防力を持つことが出來るのだ。

「オラァァァァァ!!」

元太は、照子に放たれた邪神の拳を盾で防いたが、片手では防げないと一瞬で判斷し、大剣を捨てて両手で盾を持った。

しかし、両手でも防ぐことが出來ずに、照子ごと元太を吹き飛ばした。

「ごふっ!」

「きゃっ!」

元太は、盾が割れたせいで邪神の拳が直撃し、反吐を吐きながら吹き飛んだ。

そして照子は、戦場に似合わず、可らしい悲鳴を上げながら吹き飛んだ。

元太と照子は、邪神の圧倒的な腕力によって吹き飛ばされてしまったが、邪神には大きな隙が出來た。

それを見計らっていたのか、呼吸を殺して邪心の背後を取った人がいた。

.......それはソードである。

「シュッ!」

ソードはチャンスを見逃さないように、無言で剣を邪神の首に向かって放った。

しかし、邪神には全く効いていないようだ。

ソードが放った剣は邪神のい首に阻まれ、「キィィン!」と甲高い音が鳴った。

「クソがっ!」

邪神には全く剣が屆かず、それを見たソードは思わず悪態をついた。

邪神は、ソードが鬱陶しかったのか、後ろに向かって回し蹴りを放った。

邪神の回し蹴りは、ソードの脇腹に當たり、脇腹を2、3本折った。

そして、そのままソードは、反吐を吐きながら吹き飛んでしまった。

「師匠!てめぇ.......!」

元太は、怒りにを任せて全力の強化で、邪神に向かって大剣を振り下ろしたが、邪神は片手で大剣を摑んで割った。

「なっ!?」

そして邪神は、元太の頭を鷲摑み、頭が割れそうなくらい強く握った。

「ぐぁぁぁ!」

「元太!」

元太の苦しんでいる聲を聞いた瞬間、照子は全魔力を消費して、もう一度、破壊魔法を放った。

「破壊魔法 破壊の線デリート・レーザー!」

魔法名を唱えた瞬間、照子の掌から赤黒い線が放たれた。

破壊の線デリート・レーザーとは、貫通力に特化した魔法である。

どうやら、邪神には、ただの破壊力がある魔法は効かないようなので、貫通力を意識した戦闘スタイルに変えたようだ。

「いっけぇぇぇぇぇ!!!」

照子が放った破壊の線デリート・レーザーは、邪神のい皮を侵食していってるので、このままゴリ押しで倒せると思ったが、その希を砕くかのように、邪神の力が一気に上昇した。

 — グォォォォォォォォォォ!!!

邪神がんだ瞬間、邪神の中から漆黒の魔力が溢れ出した。

「ま、まさか.......あれって.......!?」

「まじかよ.......」

邪神から溢れ出した漆黒の魔力を見た瞬間、元太と照子は顔を引き攣った。

「おい!あれが何か分かるのか!?」

さっき復活したのだろう。

いつの間にか、ソードは元太と照子の隣に立っていた。

「.......あれは優真の"憤怒"の力だ!」

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