「そろそろ儂の結界が破られる頃かのぅ.......」

マリフォイが、突然、言い出したことに、元太と照子とソードは、張した表を浮かべた。

「お前ら、作戦は頭の中にってるな？」

「あったりめぇだろ！」

「もちろんだよ！」

ソードの質問に対して、元太と照子は張を吹き飛ばす為に、大きな聲で返事をした。

元太たちは、戦いの準備をする時、罠の設置だけでなく、住民の避難も積極的に行っていたのだ。

これで、俺たちは心置き無く戦える。

「さすが邪神じゃ。30秒も経っておらんのに、もうここまで辿り著いたようじゃ」

「はやいよ！もうし心の準備とか覚悟とか、々やりたいことあったのにぃ〜.......」

「さっきよりも威圧が上がってねぇか？チビりそうだ.......」

「お前ら覚悟を決めろ！來るぞっ！」

ソードの聲と同時に、邪神が雄びを上げてやって來た。

 —  グォォォォォォォ！！

邪神が雄びを上げた瞬間、大気が揺れ、大地には亀裂が走り、元太たちの目の前には、まさに天変地異と呼ばれるべき景が広がっていた。

「なるほど.......結界に閉じ込められている間も、『憤怒』の能力で自分の力を上げていたようじゃのぅ」

邪神は、結界に閉じ込められている間も、外に出るために、自の力を『憤怒』の能力で上げ続けていたから、今の邪神の力はエグいことになっているだろう。

結果、そこに存在するだけで災害をもたらす程の力になったという事だ。

「よっしゃー！腕がなるぜ！」

「うん！私の破壊魔法で、今度こそやっつけてやるんだから！」

と言って、元太と照子は気合をれ.......

「今度こそ、私は奴邪神の首に刃を屆かせてみせる」

ソードは、不敵な笑みを浮かべながら、闘志を燃やしていた。

そして、賢者マリフォイは.......

「ほっほっほっ.......まずは、儂が設置した罠で、彼奴を痛めつけてやろうではないか.......。あひゃひゃひゃひゃ！」

最初は、とても優しそうな笑みを浮かべていたが、最後の方は凄く気悪い笑い聲を上げて、同時に邪悪な笑を浮かべていた。

見た目が完全に悪人である。

「なんか賢者というより、悪い魔みたいな見た目だね！」

「うむ、私も、その意見には概ね同意だ」

照子とソードの言葉を聞いた瞬間、マリフォイは舌を出して妖艶なポーズをした。

「ほっほっほっ.......儂は男をわせる妖艶な悪じゃからのぅ」

「マリフォイさん.......さすがにそれはちょっと.......」

.......なんか微妙な空気になった4人であった。

 — グォォォォォォォ！！

そんな微妙な空気を壊すかのように、邪神は雄びを上げて、元太たちに速で突っ込んだ。

「やべぇ！來るぞっ！」

「まずは私が！」

「ほっほっほっ.......最初は儂の罠で力をしでも減らすと話し合ったじゃろう？何もせんで良い」

と言って、マリフォイは不敵な笑みを浮かべた。

邪神は、速で源田たちに突っ込んでいる。

そこで一つ目の罠が発。

邪神の顔の目の前で発が起きたのである。

それに呼応しているように、邪神の周囲に、大規模な発を圧した見た目上は小規模な破が、何十回.......否、何百回も連鎖して起こったのだ。

「初っ端からエグい罠が作したな.......。もし俺が食らったらって思うとゾッとするぜ」

「あれが地面で発すると、地面が割れたりするんじゃなくて、消滅しちゃうねー！」

元太は、マリフォイが設置した罠を見て、聲を震わせながら想を言った。

照子は、罠の威力を正確に分析し、もし自分が食らったら、どうやって対処するのか考えている。

照子は、意外に努力家なのだ。

こんなじで、元太たちが罠の威力を見て心している時、突然、邪神の顔面がぜ、顔は無いが大きな聲でんだ。

 — ギュアァァァァァァ！！！

「おぉ！今度は顔が破裂したぞ！」

「多分、顔の側から発したんだと思うよー！」

「さすが賢者殿だ。腕は落ちていないな」

「ほっほっほっ.......今日の出來は、いつも以上じゃな」

元太、照子、ソード、マリフォイは、それぞれ想を言った。

もう完全に鑑賞會である。

「あれは最初の発で散った魔力がにって、さらににった魔力が発したんだね！マリフォイさんの魔法と罠は參考になって良いね！」

「俺は全然わかんねぇ.......。やっぱり、お前照子って意外に頭いいよな」

「むぅ.......意外にって何！私は頭いいからね！科學のテストなんて毎回90點越えなんだからね！」

忘れてたけど、照子って結構、勉強できるし運も出來るから、輝とか彩みたいな文武両道なタイプだもんなぁ.......。

「ほっほっほっ.......これからが本番じゃ。2人で話していたら見逃してしまうぞ」

と言って、マリフォイは、今まで以上に邪悪な笑みを浮かべて「あひゃひゃひゃひゃ！」と笑い聲を上げた。