《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》145話 元太の修行語18〜妖艶の魔

「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!!楽しいのぅ!」

現在、マリフォイは夜空から降り注いでいる隕石を見て、馬鹿みたいに高笑いを上げていた。

そして、こうなったのには理由がある。

約5分前.......

「な、なぁ.......さすがに、こんな罠をモロに食らっちまったら邪神でも、ただではすまねぇだろ.......」

「.......私でも引くレベルだぞ」

「私には屬魔法が使えないから出來ないなぁ。でも破壊魔法が使えるから、練習すれば、もっと凄い罠を作れるもん!」

知っての通り、一つ目の罠は破系の罠である。

マリフォイが設置した罠によって、大規模な発が大量に起こったが、もちろん、それだけでマリフォイのアホみたいに威力がある罠は終わらなかった。

二つ目の罠は蟲だ。

もちろん、ただの蟲ではない。

蟲の名前は、吸魔蟲きゅうまちゅう。

この蟲は、名前の通り魔力を吸う蟲である。

吸魔蟲は、その場にいるだけで周りの魔素と、近くにいる生きの魔力をこそぎ吸う厄介な蟲なのだ。

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そして、マリフォイは吸魔蟲を召喚する魔法陣を罠として設置し、邪神の魔力に反応したら発するように設定した。

その數、約1000萬個!

一つの魔法時からは100匹の吸魔蟲がでてくる。

つまり、合計10億匹の吸魔蟲が飛びっているのだ。

その景は、蟲が苦手な人が見たら、一瞬で失神する程、気持ち悪い。

10億匹の吸魔蟲のおかげで、邪神の力をかなり削ぐことが出來た。

しかし、そこで更に問題が起きてしまった。

吸魔蟲が罠の魔力も吸ってしまい、使いにならなくなってしまったのだ。

「すまぬ。邪神の弱化には功したが、儂が設置した罠はダメになってしもうた.......。テヘペロ♪」

「てめぇ.......やっちまったなぁ!!」

「賢者殿、次やったら顎を砕く」

「マリフォイさん.......キモイよ!」

.......次やったらマリフォイさん殺っちまうか。

「てか、罠がダメになったなら次はどうすんだ?」

「ほっほっほっ.......儂に任せるのじゃ」

と言って、マリフォイは杖を空に向け、詠唱を始めた。

『それは全てに終焉をもたらす破滅の流れ星。

全ての生を憎み、全ての魂を無に帰す力。』

ここまで詠唱をした瞬間、マリフォイのに激しい魔力の渦が走り、姿が変化した。

その姿は、まるで全ての神々が力を合わせて作り上げた至高の貌を持ち、妖艶な雰囲気を纏って、まさに完されたと呼ばれるべき、神的なが現れた。

しかし、詠唱は、まだ続く。

『我が真の姿、顕る時、この夜空からしい流れ星が降り注ぐ』

この瞬間、空は真っ暗になり、夜がやってきた。

そして.......

『メテオ・スター』

マリフォイが、魔法名を唱えた瞬間、しい夜空から、しい流れ星が降り注いできた。

そして、その流れ星は.......兇悪な隕石として邪神へ降り注いだ。

そして現在へと至る。

「アヒャヒャヒャヒャヒャ!!!たーまやー!!」

「そんな騒な"たーまやー!!"があってたまるか!」

現在のマリフォイは、元の姿に戻り、気悪い笑い聲を上げながら、はしゃいでいた。

あのしい姿を見た時のを返してしい。

そして、 ソード、照子、元太は、マリフォイの昔の姿を見て、それぞれの想を言い合った。

「賢者殿は、あんな見た目だが、昔は『妖艶の魔』呼ばれ、國が傾くほどの貌の持ち主だったようなのだ.......」

「そして今は賢者って呼ばれてるんだね!」

「確かに、あれは超人だったぜ.......。どうやったら、あんな顔になんだ?」

アホらしい実験に失敗したら、あんな顔になります。

今まで、マリフォイは超が付く人だったということは、何度も聞いたが、実際に見るまで、元太は信じることが出來ずにいた。

「ほっほっほっ.......儂の昔の姿は超が付く人じゃったろ?まぁ、そんなことより邪神は、まだ倒せておらんぞ。気を抜くでない」

と言われて、元太は"ハッ!"と、自分の集中力が切れていることに気が付き、自分の頬を叩いて気合をれた。

「よっしゃー!罠は使えなくなっちまったから、あとは俺たちの出番だな!」

「私も今度こそダメージをれてみせるよ!」

「儂も腕がなるのう!」

「私は何とか邪神の足止めくらいはしてみせようではないか」

と言って、元太、照子、マリフォイ、ソードは、それぞれ自分の役割を口に出して、気合をれた。

.......そして、邪神が雄びを上げながら、隕石が降り注ぐ大地の中から現れた。

 — グォォォォォォォ!!!

この時、響き渡った邪神のびが、元太たちには死へのタイムリミットに聞こえた.......。

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