《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》151話 束の間の休息

更新が遅くなってしまい申し訳ありません。

「他の4人は"封印"が解けていない。だから欠席だ。ユキ、アーサー、キャサリン、エトーレ、信條 忍、シャオよく聞け!これから最強の覇神.......絶対神ナーヴァの首を取ってくるのだ!」

主神と呼ばれている男が命令を出し、それに合わせて、配下たちは「はっ!」と返事をした。

そして、ひと呼吸おいて.......

「くくく.......聖戦の始まりだ!」

「はっくしょん!.......んー?なんか嫌な予がするなぁ」

優真は悪寒をじたのか、自分のを両手で抱えながらブルブルと震えていた。

「優真、おはよう」

ミーシャは優しく微笑みながら、優真の隣で朝の挨拶をした。

「あぁ、おはよう」

と言って、ミーシャの頭をでた。

「んふふぅ.......もっとでて」

優真はミーシャの頭をでて癒されていた。

朝からイチャイチャタイムだぜっ!

「ゆうまー!起きてくださぁーい!朝ごはんですよ!」

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ミルティアからのお呼びだ。

ミーシャをでるのは、また後でだな。

「分かったー!今から行く!」

優真はミルティアへ返事をし、ミーシャの頭から手を離して、ベットから降りた。

手を離した瞬間、ミーシャがしむくれる。

あとで、またでるから許してくれ。

「ほら、朝飯食いに行くぞ」

「うん、ミルティアとナビのご飯は味しい」

むくれた顔をしていたミーシャだったが、ミルティアとナビが作ったご飯のことを考えていたら、無意識に顔を緩ませてしまった。

もちろん、俺も頬を緩ませている。

「もぐもぐもぐもぐ.......ごっくん.......味しい」

ミーシャは、わざとらしく聲を出しながら食事をしていた。

「.......わざわざ聲に出す必要あるのか?」

いや、可いんだが構ってしいオーラが漂ってて、あえて無視したくなる。

あれだ、押すなよ押すなよ、と言われたら押したくなるだろ?あれだよ。

でられるのが途中で終わったから、構ってしいのだろう。

「ねーねー!優真ー!」

と、アルテが優真を呼んだ。

「ん?どうした?」

「最近、神々が忙しそうにしてるんだけど何かあったのかなぁ」

口いっぱいに食べを詰め込みながら、なく報告した。

「さぁ?俺は野良の神だし興味ねぇや」

「でも、神って基本的にはゴロゴロしながら寢て食べること以外なにもやってないのに忙しそうにしてるのっておかしくない?」

神とは、最も生としての完系に近い生きなのだ。

だから、誰かの下についたり働いたりすることが全くと言っていいほど無いのである。

だから、ほとんどの神は家でゴロゴロして引きこもっている。

つまりニートだ。

「あぁ、やだー!聞きたくありませーん!この前、戦ったばかりなのに、また面倒事に巻き込まれるのは嫌ですー!」

優真が駄々をこねているのを見ながら、アルテよりも神らしい微笑みでミルティアが言った。

「ふふふ、優真ったら子供みたいですね」

「マスターが戦う必要はありません。面倒事は私にお任せ下さい」

そして、ナビは相変わらず優真に甘々である。

ナビの言ってくれたことに嬉しく思った優真だが、自分のに面倒事を全て押し付けるのはダメな気がする、と思いとどまった。

「とにかく、この話は終わり!俺は、のんびりまったりスローライフを満喫したいんだよ」

と言って、優真は話を終わらせた。

しかし、この言葉はフラグであったのだ。

『ゆ.......ま.......ゆう.......!優真!聞こえているか!?』

優真が、のんびり過ごすと決意した直後、ミルティアの父であるアルベルト・べネスティアから、連絡が屆いたのである。

アルベルトには、異世界にも連絡することが出來るスマホを持たせていたのだ。

しかし、そんな便利そうな道であるが、いつでも異世界へ連絡が出來るはずもない。

だから、基本は優真から連絡しているのだが、今回は急事態だから急いで連絡したそうだ。

「あれ?お義父さんからだ」

俺の呟きが聞こえたのかミルティアが反応した。

「お、お父様ですか!?」

世界を超えた連絡の難しさを理解しているからなのか、ミルティアは驚いて聲を上げた。

「うん。急事態みたいだから、あっちから連絡したみたいだな」

「お父様に何かあったのですか!?なら早く助けに行かないと!」

「落ち著け。今から何が起こったのか聞くんだよ」

一瞬だけミルティアは焦って取りしてしまったが、優真に諭されて落ち著きを取り戻す。

「すみません.......取りしてしまいました」

「父親に何かあったと聞いたら俺でも取りす。だから気にすんな」

と言って、優真はミルティアの頭をでた。

いつも冷靜な優真であるが、今の自分の家族に何かあったら怒りで我を忘れる。

だから、ミルティアの心配な気持ちは、ここにいる者たちにはよく分かるのだ。

「お義父さん聞こえています。何かあったのですか?」

優真らしからぬ言葉遣いで返事をした。

ミルティアと一緒にいることを決めてから、ミルティアの父と母に対しては敬語を使うことに決めたのだ。

人間なら目上の人に対して敬語を使うのは普通なのだが、優真は神である。

そんな常識は通じない。

しかし、それでも敬語を使うことにしたのだ。

『おぉ!やっと屆いたか.......しかし、この連絡は長くは続かん。だから手短に話すぞ.......こっちの世界に何が起きたかを.......』

どうやら、優真たちのスローライフまでの道のりは、まだまだ先のようだ。

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