《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》164話 デート後の修羅場
可いの子とのお茶を楽しんだ後、俺はフワフワした気分のまま城の自室へ戻った。
「貴様ァァァ!!俺の娘と付き合っていながら、他のとデートしてやがったそうだなぁぁ!」
「ぶふぉ!」
デート中は周囲への警戒を怠らずに、みんなにバレないよう細心の注意をしていたはずなのだが、何故かお義父さんにバレてしまう。
そして、開口一番にバレていたことを言われ、思わず吹き出してしまったのだ。
「な、なぜバレたんだ!?」
「お義父さんの報網ナメんじゃねぇ!」
「くっ!靜香たちか!」
俺に気配を察知されずに尾行することが出來るのは、靜香たちだけであろう。
【神通力】で"優真に気配を察知されない"という不可能を可能にされれば、なんのスキルも使用していない狀態の俺では察知することは不可能に近い。
「はぁ.......あんたが相手に手を出さないように見張ってたのよ」
「俺への信頼は全くないのか!?」
クソっ.......これだと、俺は誰にでも手を出すクズ男みたいではないか!
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「みたいじゃなくて事実そうなのよ」
「.......また俺の心を読みやがったな」
やはり、【神通力】を使って俺の心を読んでいるのではないだろうか。
「ふふふ。別にいいではないですか。ただ、お茶を二人で楽しんでいただけですよ」
「見てた限りでは話をしてただけみたいだしね」
ミルティアとアルテは別に気にしていないようだ。
靜香.......そんなに俺が他のと一緒にいるのが嫌なのかな?ふっ.......俺も罪な男だぜ。
「くっ.......ミルが認めても俺は認めんぞ!」
「あなたも昔はんなに手を出してたわよね?」
「えぇ.......お父様、そんなことをしていたのですか?」
「あ.......えっと.......あれは若気の至りと言いますか.......」
俺のせいで昔のことを思い出したのか、お義母さんが瞳のハイライトを消し、の読み取れない表で、アルベルトを見つめていた。
そして、ミルティアはゴミでも見るような目で見つめている。
俺は手を出してないから、浮気ではないのだよ!ハッハッハっ!
「お義父さん.......手を出すのは良くないと思いますよ」
「お前にだけは言われたくないわ!」
「そう言えば、私って最近からだをかしてないのよねぇ.......あなた?今から私の運に付き合ってちょうだい」
「ヒィッ!」
そして、アルベルトは首っこを摑まれて、ヒルデに連れ去られる。
元SSS冒険者の運.......し武をかじった程度では、ただじゃ済まされないだろうな。
俺は心の中で、ご冥福をお祈りしますと心の中で呟いて死後の幸福を祈った。
お義父さんの事は一生忘れないぜ.......。
「昔のことを思い出してムシャクシャしちゃったのかなぁ?僕も偶にあるんだよね!」
「お前のはシャレになんないからやめろよ.......」
アルテの軽い運は全く軽くない。
朝のランニングに付き合わされた時は大変だった。
足を踏み込む度に地面がめくれ、しかも悪気が無いから更にタチが悪い。
アルテは手加減というものを知らない。
運後は、いつも俺が後処理をしていたのだ。
「それにしても.......とのデートで浮かれた気分になるなんて.......確かにしいでしたが珍しいですね?」
「あの子さ.......」
俺が真剣な表して次の言葉を溜めていると、その雰囲気に飲まれたのかミルティアたちもの音を鳴らして、真剣な表をする。
また、優真が変なのに巻き込まれたの思ったのだ。
「.......すっげぇ俺の好みだったんだ!」
ある意味予想外な言葉に、皆は思わずズッコケでしまった。
「を読み取れない冷たくしい瞳!風に靡く艶やかな茶の髪!控え目ながら、確かに存在を表している!そしてスレンダーなプロポーション!どこを見ても俺の好みそのものなんだよ!」
そして、ミルティアたちは額に手を當てて、溜め息を吐きながら呆れた表を作る。
「人たちの目の前で他のの子のことを熱く語れるなんて.......清々しいほどのクズ男ね」
「ふふふ.......やはり優真は貧好きだったのですか。私は大きいので殘念です」
「僕は小さいから大丈夫だよー!それに大きくなったら小さくすればいいしね!」
靜香は人の好きに頭を痛めていたが、ミルティアとアルテは二人して自分のにれていた。
靜香は優真の人たちの中で數ない常識人なのだ。
最近は姫や彩も暴力的になっており怪しい。
全く.......誰に似たんだか。
「そう言えば.......輝は何してんだ?」
先日、ベネスティア王國に著いてすぐ、アーサーの力を封じた後に地下牢へ閉じ込めたのだ。
もちろん、見張りとして俺が作したゴーレムを配置した。
そこらの兵士では意味が無いからである。
「アーサーの所に行ってるわよ。同じ勇者として何か思うところがあるんじゃないかしら」
「同じ勇者ねぇ.......」
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