《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》169話 VS巨大スライム2
ユキは【幻魔法】で相手に幻を見せ、俺は刀で攻撃を上手くけ流しながしており、戦いを優位に進めていた。
「斬っても斬ってもキリがねぇな」
どれだけ早く斬り刻もうが、それ以上の速度で再生しやがるから攻めきれねぇ.......ユキも、あのペースで強力な魔法を使い続ける事は出來ないだろう。
今は俺達が有利だが、長期戦になるとコッチがキツい。
その事を理解しているのか、ユキは視線を敵に向けながら無理な頼み事をする。
「優真.......アンタが何とかしなさい。私は逃げるわ」
「はぁ!?ふざけんな!それでもSSSランク冒険者かよ!」
可い顔をしているくせに、中はクソだな。
俺が囮にしてやろうか?
そんなことを考えながら、俺はユキにジト目を向けた。
「むぅ。仕方ない」
逃げたら本當にキレられると思い、ユキは渋々ながらも逃げるのをやめた。
しかし、このままでは撤退する以外の道がないのも事実。
俺は腹を括り短期決戦を挑むことにした。
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「今から奧の手を使うから、お前も魔力を出し盡くす勢いで殺りにいけ!」
「.......了解」
俺は周囲の手を剣圧で吹き飛ばし、一種だけ隙を作った。
しかし、その一瞬さえあれば十分だ。
俺は自の機能を完全掌握し、中を巡るの流れを加速させた。
同時に周囲の魔素を取り込み魔力を回復した後、魔力の流れを加速させる。
額から管が浮き出ており、中が熱くなるのをじるが.......それでも加速させ続けた。
そして.......
「修羅悪鬼!」
元太が使っているのを見様見真似で覚え、ぶっつけ本番で功させた。
あいつ元太は『修羅悪鬼』をに付けるのに數ヶ月要したが、俺には天才的な才能があるので練習など無くても使うことが出來るのだ!(自慢)
.......今度、元太の目の前でやって嫌がらせしてやるか。
努力して、やっとに付ける事が出來た技を何の努力もしてない奴にあっさり使われたら、さぞかし良い顔をしてくれるだろうな。
「んじゃ.......行くぜ!」
頭の中で元太にする嫌がらせを考えながらも敵の姿は視界の中に捉え、一瞬だけ出來た隙を逃さず攻撃に転じた。
「ふっ!」
地面が抉れてしまうほど強く踏み込み、押し寄せてくる手を斬り続けながら、スライムの懐へ潛り込んだ。
そして、居合切りで刀を橫に一閃。
スライムは真っ二つに斬り裂かれ、上下に別れた。
「ユキ!」
俺は相方の名前をんだ。
初めて會った時から何故か他人に思えなかった。
馴染と瓜二つだったからなのかは分からない....... 出會ってから大して時間は経っていないが、言葉をわさずともお互いの考えを伝え合うことが出來た。
「任せて.......あのデカに地獄を見せてあげる」
可視化できるほどの魔力が渦を巻き、それはスライムの方へと向かっていった。
渦を巻いた荒々しい魔力がスライムを覆うと、ユキは周りを全て魅了してしまうような妖艶な雰囲気を纏い、その可らしいから言葉が紡がれた。
その言葉は、たった一言だけであったが、敵にとっては完全なる死の宣告である。
「私の為に死になさい」
思わず、俺まで言うことを聞きそうになるほど魅的な聲であり、同時にゾッとするような聲でもあった。
「.......これで終わりだな」
真っ二つに斬られたままのスライムは再生せずに、自分のを攻撃し始めた。
ユキが放った魔法の影響なのか、先程よりも一撃一撃が重い気がする。
「なぁ.......これも幻なのか?」
「教えない。企業」
「ですよね」
ユキの魔法に若干の違和を覚えたので質問したのだが、やはり教えてくれないようだ。
自分に向かって手で毆り続けるスライムは何とも言えない景だが、しずつが小さくなっているのが分かる。
「おっ。スライムの核が見えてきたな」
スライムが自分を毆り続けて數分後、やっと弱點である核が見えた。
それは直徑5センチ程度の大きさであり、あまりそうには見えない。
しかし、周囲には強力なスライムの酸が撒かれている。
「簡単に壊せそうだけど.......近づきたくねぇな」
スライムのはれるだけで皮が溶けるほどの強酸だから、近づきたくねぇんだよなぁ。
しかし、2人とも考えていることは同じ。
だから、やることは一つだ。
「俺が囮役引きけてやったんだから次はユキの番だよな?」
「何を言ってるの?ここはアンタの出番でしょ。男なんだからカッコイイ所を偶には見せたらどうなの?」
れたら骨まで溶けること間違いなし。
それが大量に撒かれているスライムの核周辺に行くことは自殺行為だ。
だから、俺達は誰が核を壊すのかを押し付け合っていた。
「俺は真の男平等主義者だから、そんなことは気にしないのだよ!」
の子には優しくすると言った覚えがあるが、今だけ忘れよう。
俺は絶対に溶けたくないのだ。
「.......オカマ出すか」
そんな呟きが聞こえた瞬間、考えるよりも先にがいた。
「俺が壊しますっ!」
はい.......結局、俺が核を壊すことになりました。
ケツを掘られるくらいなら、全を溶かされた方がマシだ.......そんなことを考えながら、俺は毒耐持ちの魔が逃げ出すほどの危険地帯に飛び込み、スライムの核を壊したのだった。
作者に優しいコメントを頂けるとやる気も出て勵みになります。
僕は豆腐並みのメンタルなので、軽い罵倒ならけ流せますが強い衝撃をけると崩れてしまいます。
最近、投稿頻度が不定期で遅いですが、これからも宜しくお願いしますm(_ _)m
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