《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》178話 ナーヴァからの依頼2

時が止まったモノクロの世界の中には、思わず呼吸を止めてしまうほどしいと、5人中3人は振り向くようなルックスを持った青年がいた。

寫真を撮ってネットに上げれば話題になりそうだが、その2人の雰囲気は殺伐としたものだった。

「私が殺してしい相手は.......とある覇神です」

「.......とある覇神?」

殺す対象が覇神ときたか.......騒だな。

そもそも、新參者の俺で勝てる相手かも分からねぇし、出來たとしても、その後のリスクが高すぎる。

それに、こいつが邪魔だと思うほどだからな。

十中八九、俺よりも強いだろう。

「俺に神殺しをしてしいってことか。他の神々に目を付けられんのは避けたいんだけどな」

「私が対処するので安心ください。あなたは殺す事だけを考えればいいのです」

「神様がなんてことを口走ってんだ!?」

薄々気づいていたが、やっぱり騒な神様だ。

つか、神殺しってのは、そう簡単に出來るもんじゃねぇんだよなぁ……それを分かってて言ってるんだろうか。

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「それで神殺しの対象は……」

「……俺の意見は聞かないのかよ」

「今から説明するので黙っててください」

「はい……」

……なぜ俺が怒られるんだよ。

理不盡だ。

「私が殺してしい神は、未來を司る覇神アヴニールです」

「……そりゃあ、大層な名前を持った神様だな」

「名前だけです。あなたや私よりも弱いので安心ください」

「そうっすか」

じゃあ、なんで俺に頼むんだよ。

「面倒なので、あなたに押しつけに來ました」

「俺に面倒事押し付けてんじゃねぇ!ってか、ナチュラルに人の考えを読むな!」

一応、こいつと俺は同格だから思考を読まれることは無い……はずだ。

つまり、本當に年齢を重ねるうちに出來るようになった蕓當なのだろう。

「もちろん、他にも理由はあります」

「どうせくだらない理由だろ」

「いえいえ、違いますよ」

どうだかな。

「覇神には、それぞれテリトリーがあるのは知っていますね?」

「覇神になったときに、神については一通り調べた。基本的なことなら全部知ってるぞ」

ミーシャと出會ったダンジョンで勉強したのだ。

ミーシャに膝枕してもらいながら、勉強するのは最高だったぜ。

「覇神たちは、お互いのテリトリーへることがじられており、基本的には不干渉でいる事が原則です。私のような有名な覇神が攻めったらバレます」

「だから、新參者の俺に頼んでいる……ということか」

「はい。その通りです」

覇神は一緒の空間にいるだけで、世界が軋む。

だから、覇神は不干渉でいなければならない。

今、この世界が無事なのは、俺は覇神の中でもイレギュラーな存在であり、ナーヴァもまた特別な存在だからだ。

まぁ、それだけでは理由にならないけど。

恐らく、ナーヴァが何かしているのだろう。

自分の世界なら、ある程度の融通がきくのだ。

俺は人間からり上がった存在だからか、自の存在を人間に完全偽造することが出來る。

このおというのもあるのだ。

「まぁ、理由は分かった。でも、殺すメリットがない。他を當たってくれ」

そして踵を返すと、ナーヴァは引き止めようとした。

「いえ、あなたにもメリットはありますよ」

「……なに?」

「優真さん……あなたの妻たちが襲撃にあったのは知っています」

「それが何だよ」

まさか……

「はい。アヴニールは、あなたの妻たちを襲った犯人とアーサーの主神です」

……そうか。

確かに、俺が殺すメリットはなるな。

いや、必ず俺が殺す……俺のに手を出した報いはけてもらわねぇとな。

「なるほどな。そりゃあ、いい報を貰った。帰っていいぞ」

1番しかった報が手にったので、ナーヴァに帰るよう伝える。

すると、人形のような表のない口端が、僅かに吊り上がった。

「ふふ……わかりました。あとはお任せします」

しかった返答を貰い、ナーヴァはし微笑む。

そして、いつの間にか消えていったのだった。

まるで、初めからいなかったかのように。

「久しぶりの依頼だ……気合いれてかねぇとな」

未來を司る覇神 アヴニールか……どんな相手かは知らんが、俺のに手を出すやつに容赦しねぇ。

俺の力を全て使って、全力で叩き潰す。

生まれてきたことを後悔させてやる……!

「……予想通りブチ切れてますね」

さすが、【憤怒イラ】の力を持つ覇神。

一応、世界に影響を與えないように、をコントロールしているようですが、私がいる場所まで力の波が伝わってきます。

そうなるように、あの報を渡したんですがね。

これで、アヴニールは終わりでしょう。

格上だと勘違いしているようですが、戦闘能力なら優真さんの方が圧倒的に上です。

私も、彼だけは相手にしたくないですから。

「私も怒っていますが」

さすがに、永い時を生きた覇神でも、娘に等しい存在を害されそうになったら、うっかり世界を滅ぼしてしまいそうになるほどイラつきます。

あのとき取り逃したのは失敗でしたね。

捕まえることが出來ていたら、満足いくまで拷問できましたのに……殘念です。

「まぁ、いいです。あとは優真さんにお任せしましょう」

殺しの依頼は必ず完遂する。

それが殺し屋ですから。

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