《異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる》181話 あれから
あのなんちゃって暗殺から1年の月日が経った。
俺の暗殺が功したおかげで戦爭は始まって數十分で終結し、誰一人死者を出すことなく終わらせることができた。
いやあ、これも全部俺が有能なおかげだな。
「ん。できた」
「おお!味そうだな」
「んふぅ、優真に食べてしくて頑張った」
ミーシャは可らしく頬を綻ばせて、頭を優真に向ける。
なでなでしてしいという合図だ。
「よしよし、よく頑張った」
「ん!」
さすが俺の嫁。
世界が魅了されてしまうほどしく、とても可らしい完璧なだ。
ほら、今もミーシャの周りには謎のキラキラエフェクトが現れて、綺麗なの粒子が待っている。
本當に謎。
「相変わらず、おふたりは仲良しですね〜。羨ましい限りです」
「おう。ミルも混ざるか?」
「はい!」
世間一般的には俺はクズというのだろう。
しかし、そんな外聞など気にせず嫁たちとイチャイチャラブラブしまくる。
それが、今の俺の任務だ。
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「はあ……いつまでイチャイチャしてるのかしら?」
「あはは、仲がいいのはいいことじゃん!だよね?彩ちゃん」
「うん。でも、ちょっと私も混ざりたいかな」
「僕もー!」
「そうだった……あんたたちも一緒だったわね」
靜香は自分の額に手を當てて苦労人特有の仕草をし、アルテと姫のやり取りを見る。 
「どうした。靜香も混ざればいいだろ?」
「あんたはし自重しなさい!ハレンチよ!」
「よし、かもん」
神気を実化させて靜香を捕まえ、自分の膝の上に乗せる。
そして、頭なでなで、
「そ、そんなので誤魔化されないんだから……」
ふっ、靜香は俺に対してのチョロインも化すのだ。
可いやつめ。
「僕も混ぜてよー!」
「ん?アルテは飯を作ってくれ」
「僕の扱いだけ雑!?」
「飯食ったあと、この前やりたいって言ってたゲームやるから」
「え、ほんと!?やったー!ナビも手伝ってー」
「はい。かしこまりました」
アルテはぴょんぴょん飛び跳ねながら、ナビを連れて臺所に向かった。
何億年も生きている神王なのに子供っぽいアルテ、生まれてから2年も経っていないのに並外れた知識と思考力を持ち大人びているナビ、この2人は正反対の存在ではあるが案外相がいいようだった。
「うぅ……みんなは家でのんびり過ごすのに私だけ仕事だなんて」
しくしくと涙を流している長とが小さいは、その外見には似合わぬスーツをビシッと著込み、仕事が嫌だと駄々をこねていた。
「帰ったら、姫の好きなケーキ食うか?」
「え!いいんですか!?」
「おう。いつも頑張ってる姫へのご褒だよ」
「ありがとうございます!じゃあ行ってきますね!」
「行ってらっしゃい」
そう言って、姫はルンルンと口にしながら玄関を出た。
というか、ルンルンとか口に出して言うやつ初めて見たな。
「ゆ、優真!」
「お?どうした?」
「わ、私も混ざっていいだろうか……」
不安そうに尋ねる。
そう、この子は九尾の始祖であるクミホに乗っ取られていた優希である。
なんやかんやあって、奧底に沈んでいた神をの力で救い上げたのだ。
「もう1年も経つのじゃぞ?そろそろ慣れたらどうじゃ」
そう言って慣れた仕草でなだれかかってきた妖艶な。
9本のモフモフな尾をゆらりゆらりとかしながら、そのむっちりとした足と満なを押し付けていた。
うむ、幸せである。
「おい、クミホ。最近、スキンシップが多くないか?」
「なんじゃ?優真よ。主も照れておるのかえ?」
「いや全く。もっとくっついていいぞ」
「主は、ここ1年で遠慮がなくなったのう……」
呆れたようにクミホは言う。
見ての通り、クミホも攻略されてしまったのだ。
なんでも、獣の本能には逆らえず強くて優秀な伝子に引かれて、數ヶ月前に襲われてしまった。
一言だけ言わせてくれ……。
最高でした。
「クミホだけずるいぞ!」
「うおっ!?」
我慢できなくなったのか、優希もイチャイチャするために飛び込んだ。
そして、俺はさらに幸せな気持ちになる。
元暗殺者である俺は、を表に出さずを抑えていたが、引退して2年もしないうちにんなが発してしまった。
そして、今の俺が出來上がりである。
「ほら、いつまでもイチャイチャしないで手伝いなさい」
「うっす……」
オカンのような口調のに叱られ、項垂れる俺は大人しく家事の手伝いに行った。
どうやら、あと洗濯を干すだけのようだ。
2人で、みんなの服をベランダにかける。
それなりの量があるので、いつも結構な時間を使って行っていた。
その、俺とは無言である。
「ねえ、優真」
すると、は先に口を開く。
「なんだ?」
「私……あんた達のにっていいのかなって」
「まだ、そんなこと気にしてたのか?」
「そ、そんなこと!?私は重要なことなのよ!」
「雪さんや。そんな無駄なことばっか気にしてたら老けるぜ?」
「余計なお世話よ!」
このの名は雪。
俺がい頃に亡くなったはずの馴染だ。
しかし、どういうわけか生きていたようで、実はアヴニールの部下だったらしい。
っていうのは、全て気づいた上で接していたのだが。
この子を助けるために戦ったというのと一つの理由だった。
また、一緒に過ごしたかったのだ。
「私はずっと貴を騙していたのよ?なのに……」
「俺がめの言葉を言っても無駄だろうけど、一つだけ言わせてくれ」
「……なに?」
「俺はお前が生きていてくれてよかった」
一言だけ言うと、雪はクスリと笑った。
「ほんとに一言だけじゃないの。こんな可いの子が悲しんでるんだから、もっと言うことあるんじゃないの?」
「……ヤラナイカ」
「殺すよ?」
「すんません……」
その悲しみのを別に向けることは出來たが、かわりに俺に向かって殺気を放ってくる。
うむ、心地よい。
実はMなのかもしれん。
こんな風に俺たちは、日本という國を中心に嫁と人たち全員で幸せに暮らすのだった。
ありがとうございました!
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