《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》シェリーの特訓

皇帝陛下たちがうちに來た次の日

今日から1週間、皇帝陛下は本格的に魔の森を視察する。

そして、子供の俺とシェリーは魔の森に連れて行って貰えないので、家でお留守番だ。

「それじゃあ、レオ、留守番を頼んだぞ」

「うん、わかったよ」

「シェリアもレオくんと仲良くしていてね」

「わかったわ。心配ないから、早く出発して」

「お、おう」

「あらら、ドンマイ、オルトン。それじゃあ行ってくるぞ」

そう言って、父さんと皇帝は馬車に乗った

「「いってらっしゃい!」」

手を振って、馬車が出て行くのを見送った。

「行っちゃったね」

「うん、じゃあ約束通り魔法を見せてよ」

「いいよ」

「やった~」

シェリーは両手を上げて喜んだ。

もしかして....

皇帝にあんな冷たい態度をとったのは、早く魔法が見たいからか?

それから、シェリーを俺の部屋に連れて行く

「うわ~、本がたくさんあるね」

あ、そういえば、本を片付けるのを忘れていた....

俺の部屋には、本が壁際にいくつも高く積みあがっている。

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「いや~、書斎から本を持って來て読み終わると新しい本を持って來るのを繰り返して、今ではなんと書斎には、ほとんど本が無いんだよ!」

そして、この數の本を戻すのが面倒でそのままだ。

「え~、片付けようよ」

「そうだね...もう全部読んだし戻すか」

「これを全部?どんだけ本が好きなのよ」

「そこまでじゃないよ。ここにある本は、だいたい同じ容で、書いてあることは簡単なことばかりだし」

実は、書斎には、父さんが頭がよさそうに見える題名や見た目の本を選んで置いているので、この家の本はただの飾り扱いされている。それでも暇な時には、他にやることが無いので文字の勉強にはなるかと読んでしまうのだ。

「それでも、これだけの數を読むなんて凄すぎでしょ」

「そうかな~?」

2,3年で読んだから大したことではないと思うけどな?

「とりあえず、本を片付けるわよ」

「はーい」

あれだけ楽しみにしていたのに、魔法はいいのか?

それから、メイドた・ち・が加わり、午前中を丸々使って、やっと本の片付けが終わった。

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「はぁ、疲れた~」

「おつかれ、ありがとう」

「どういたしまして。普通は大國の姫がお片付けなんかしないんだからね」

「すみません。お禮に魔法をプレゼントするのでお許しを!」

「まあいいよ。許す」

そう言いながらも、魔法と聞いてシェリーの目は輝いていた。

それから晝飯を食べ、遂に魔法を見せる時間になった。

「それでは、始めたいと思います」

そう言って、禮をする。

「まず、用意するはこのミスリルと俺が魔力を注いだこの魔石を使います」

シェリーに、今回使う魔石を見せた。

「うわ~、この魔石凄く綺麗」

「これくらいなら、シェリーでもこつこつ魔力を注げば出來るよ」

「ほんと!?」

シェリーはを乗り出して聞いてきた。

「本當だよ」

「じゃあ、後でやり方を教えて!」

「え~、今から魔法見るんでしょ?」

「それが終わってから。長いなら、明日でもいいよ」

「う~ん、わかったよ」

まあ、明日から特にやることが無かったから逆に良かったかも。

「やった~」

「うん。とりあえず創造魔法を始めるよ」

「わ~い!!」

「じゃあ、よく見ててね。すぐ終わっちゃうから」

そうは、言ったものの何を造るか考えてなかった....

どうしようかな~、後で魔力の注ぎ方を教えるなら魔力長が促進される様な能力にしておこうかな。

よし、そうしよう!

「それじゃあ、いきます!!」

まず、ミスリルの塊の一部をネックレスになるようにイメージする。

だいたい形が出來てきたら、今度は、魔力長促進を意識しながら魔石を混ぜていく

そして、しばらく魔力を注いでいくとミスリルと魔石が混ざったり出し、収まると完していた。

結果は...功したみたいだ

綺麗に輝くネックレスが出來た。

ネックレスには、ハートの形をした小さめの魔石が付いていてとてもしい。

どんなが出來たのか鑑定してみると

の首飾り>

魔力長を大幅促進

している人がいると以外の狀態異常にならない

創造者:レオンス・フォースター

うわぁ~、これはやばいな前半は予定通りだけど後半が...

これは凄いけど、彼には教えられないな~

てか、以外の狀態異常とか、シャレてる。

「うわ~、凄かった!」

「それは良かったよ。はい、これあげる」

そう言いながら、シェリーにできたてのネックレスを渡した。

「え!!いいの!?」

「うん、掃除のお禮だから」

「え~、掃除しただけだよ」

「気にしないでよ。僕はこれを著ける気にならないし」

「うん~、そこまで言うならありがとう」

そう言いながらも嬉しそうに首にかけた

「ちなみにそれ、魔力の長を促進してくれる能力があるから、なるべくいつもに著けててね」

「そんな能力まであるの?」

「そうだよ。まあ、たいしたことないよ」

もうひとつの能力に比べたらね。

「そ、そうなんだ....」

「そうだよ。それに、ほんのしの時間で造れただから」

「言われてみれば、そんなに時間が経ってないわね....あ、それじゃあ、まだ日が高いから魔石に魔力を注ぐやり方教えてちょうだい!」

「え~! わ、わかったよ。でも、これは地味でつまらないよ?」

魔力作は、コツコツ努力するもので、楽しむものでは無い。

「いいよ。やると決めたからにはやるの!」

「そこまで言うならいいよ」

「わ~い」

「じゃあ、まず自分の魔力をじることが出來る?」

「できないよ?」

「出來ないか....それなら、自分のへそ當たりになんかじない?」

「うん~、わからないよ」

「そうか~、それじゃあ僕がシェリーの魔力をいじってみるから、何かわかったら言って」

そう言って、俺は服の上だがシェリーのお腹の上に手を置く

「は、はい」

シェリーは、恥ずかしいのか顔を赤くしながら答える

「じゃあ、いじるからね」

そう言って、俺はシェリーの魔力を探してみる....

あ!あった。

俺と同じように、臍の辺りに魔力の塊があった。

見つけたので、早速揺らしてみる....

すると

「あ、ああっ」

シェリーが変な聲を出した。

「何か、分かったみたいだね」

「は、はい。言われた通りにへその辺りになんかあるみたい」

「よし、じゃあそれをかしてみてよ」

「うんん、かないよ」

「イメージだよ」

「えー、わかんない」

「じゃあ、もう一回、僕がかしてあげる」

そう言って、もう一度シェリーの魔力を揺らしてみる

すると....

「え、あぁ~、ふぁあ~~」

また、変なというより、エロい聲を出したので慌てて止めた。

「なんか大丈夫?」

「えっと、痛いわけじゃないから気にしないで」

「そ、そう?まだやる?」

「うん。お願い」

「よ、よし、やるぞ」

そう言って、再開する。

「あ、ああん。気持ちいいかも~」

うん、もう気にしないことに決めた。

それから、5分ほど経った。

後半から俺がやめようとすると

「まだ、終わりにしないで。はぁ~ん」

と言い出して、なかなかシェリーがやめさせてくれなかった。

「もう、自分でかせるでしょ?」

「うん、やってみる」

シェリーは目を閉じて集中し始めた。

「あ、いた」

「どこまでく?」

「えーと、お腹からにかけてまでしか」

「え? 思っていたより長が速いぞ....よーし、魔力をのどこにでもかせるようにするよ」

この長スピードは凄い。

どうやら、の首飾りがいい仕事をしてくれているみたいだ。

「えー、まだ魔石を使えないの?」

「うん、今やっても無理だから頑張るぞ!」

「はーい」

それから毎日魔力鍛錬をした。

ただ、シェリーが飽きてくると気分転換と言って、俺に魔力をかさせるのだ。

そして、またエロい聲をシェリーが出すので、俺は無心を心掛けることでなんとか乗り切った。

なんでも、自分でかしても何もじないそうだ。

そして、だいたい1週間でシェリーは全かせるようになった。

俺は赤ん坊の頃に始めたときは寢ている時間が長くて、だいたい1カ月はかかったが、シェリーの場合は起きていられるので、長時間鍛錬出來た。

たぶん、それだけでなく、首飾りも魔力の長が早まった要因だろうけど。

1週間、魔力を鍛えたシェリーを鑑定してみると

シェリア・ベクター Lv.1

年齢:5

種族:人族

職業:姫

力:3/3

魔力:2510/2510

力:3

速さ:3

運:500

:無、水、雷、氷、魅了

スキル

水魔法Lv.1 雷魔法Lv.1

氷魔法Lv.1 魅了魔法Lv.1

無屬魔法Lv.1 魔力作Lv.3

稱號

魔法使い

しっかり、魔力が長している。

これも、の首飾りのおかげだろう。

「よし、魔石がやっと使えるぞ」

「やったー!」

シェリーは、俺の許可を得たので両手を挙げて喜んだ。

コンコン

「失禮します。皇帝陛下方が帰って來ました」

「あらら、また後でだな」

このタイミングは可哀そうだ....

「うわー、何でこのタイミング!!」

「まあ、玄関に行こう」

玄関に著くと、ちょうど父さんたちがってきた。

「ただいま、レオ元気にしてたか?」

「おかえり、元気だよ」

「それは良かったわ。シェリアちゃんとは仲良くできた?」

そう言って、母さんがシェリーを見ながら聞いてきた。

「仲良くしてたよ」

そう言いながら、シェリーを見た。

すると皇帝が

「それは良かった。シェリアは楽しかったか?」

「うん、いっしょに魔力の特訓してた」

「それは良かったわ。ところでそれはどうしたの?」

皇妃様がシェリーが首にかけているネックレスを指さしながら言った....

「これはレオに造って貰ったの!」

シェリーは自慢げに、ネックレスを見せるためにを張った。

ただ、造った俺としてはすごく恥ずかしい.....

だって、ハートマークがついたネックレスだぞ?

「あら、それはよかったわね」

皇妃様は、ニマニマしながら俺を見た。

俺は、恥ずかしくて視線をずらした.....

「レオくんが創造魔法なのは聞いたが.....ここまで細かいが造れるとは凄いね」

「俺も、レオが凄い魔石を素材屋に売ったのは聞いていたが、創造魔法が使えるようになっていたのは知らなかったぞ」

なんか、俺の話しがヤバくなりそうなのでここで話しを逸らす。

「そんなことより、視察はどうだったの? 話を聞かせて!」

「いやー、カジノは楽しかったぞ」

「えっ?遊んで來ただけなの?」

「あ、そうじゃなくてだな。ちゃんと魔の森も見て來たぞ」

どうやら、楽しく観して來たらしい

子供を連れて行かなかったのは、カジノの年齢制限かな?

「で、皇帝陛下はいつまでいるの?」

「それは、明日の朝までだな」

「そうなんだ」

「おう、だから今日はよくシェリアちゃんと遊んどきな」

「わかったよ」

「じゃあ、解散」

それから部屋にシェリーと戻ると

「それじゃあ、何する?」

「今日しか無いから、魔石に魔力を注ぐ方法を教えて!」

「ああ、そういえば教える直前で呼ばれたんだっけ?」

「そうだよ。だから早く教えてよ!」

「わかったよ。じゃあ、これをあげるから使って」

俺が魔力を注いでいる魔石の一つを渡した。

「どうしてこれ?」

「ああ、単純に魔力がってない魔石を持ってないだけだよ」

「それでも、くれなくてもいいんじゃないの?」

「それは....俺からのプレゼント!」

「私、なんか貰ってばかりだよ?」

「じゃあ、いつか、その魔石にたくさんの魔力が溜まったら、俺にちょうだい」

「それいいね!!」

「うん。それじゃあ、教えるよ。と言いたいところだけど、もう教えたんだよね~」

「え?」

「その魔石に魔力が手からっていくようにイメージしてみて」

「や、やってみる....あ、噓? 出來ちゃった!」

「それじゃあ、全力で魔石に魔力を注いでみて」

「わかった」

そして、しばらくすると

「もう無理」

と魔力切れでダウンしてしまった。

「今は、つらいだろうだから寢てな」

そう言って、俺はシェリーを抱きかかえてベットまで運んだ。

3時間ほど経って、シェリーは起きた

「あ、私寢ちゃった...」

「魔力切れはつらいから仕方がないよ」

「魔力を全部使うとあんなじになっちゃうの?」

「慣れると平気なんだけどね。それまでは、魔力酔いと言ってあんなじに気持ちが悪くなっちゃうんだよ」

「そうなの? じゃあ頑張るしかないわね」

「うん、頑張って! 魔力を使い切るとその度に魔力量が増えていくから」

「そうなんだ~ あ、もう暗くなっちゃった...」

「しょうがないよ。寢てたんだから」

「そんな~。じゃあ、最後に私の魔力をいじってよレオ」

「えっと...それだけは....」

「早くして! あなたと會えなくなったらもう出來ないんだから」

「わ、わかったよ...」

それから、頑張って無心になったので記憶は無いぞ。

<次の日>

「じゃあ、またなディオルク。領主の仕事を頑張れよ」

「ああ、お前も皇帝の仕事を頑張れよ」

「ほら、シェリアもレオくんにお別れのあいさつしなさい」

すると、シェリーは泣き出してしまった....

「おいおい、また會えるんだから泣くなよ」

「グス、泣いてないもん!レオ、絶対また會おうね!」

そう言うと、シェリーは俺に抱きついて來た

「も、もちろんだよ。だからもう泣くのはやめよ」

そう言って、俺も抱きしめてあげた。

「ひぐ、わかったよ」

「おう、じゃあまたね」

「うん、またね。絶対、また會おうね!」

そう言うとシェリーは、すぐ馬車に乗ってしまった。

「なあ、ディオルク.....」

「なんだ?」

「仲良くなるとは思っていたが、レオくんがあそこまで娘と仲良くなると父親として複雑な気持ちなんだが....」

「そんなに気にするな。まあ、親戚になった時はよろしくな」

「あ、ああ。お前と親戚か....」

「ふふ、そうなったらいいですね。私はカーラと親戚になれたら嬉しいわ」

おいおい!

本人がいる前で、なんて恥ずかしい話をしているんだよ!

まだ5才の子供だぞ?

「それじゃあ、また3年後になったらよろしくな!」

そう言って、皇帝たちは帰って行った。

それから、俺は馬車が見えなくなるまで手を振った.....

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