《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》頼み事
「それと、レオ君に頼みたいことがあるんだけど」
頼みたい事?
まあ、今回は俺が1週間も部屋に籠って迷を掛けたし.....
「はい、何なりとお申し付けください」
出來ることなら何でもやろう
「それは良かった。正直斷られたらどうしようと思っていたんだ」
「な、何を頼まれてしまうのでしょうか?」
今更心配になってきたけど....お、男に二言は無いぞ!
「実は、勇者様が亡くなったのを聞いて聖様が來るそうだ」
あ、この流れは.....
「もしかして......そのお孫さんの接待をしてほしいとかですよね?」
「お、さすが。レオ君と同じくらいのお孫さんが來るらしいから、よろしく!」
「シェリーじゃ、ダメなんですか?」
俺よりも、同じの子のシェリーが相手になった方があっちも気が楽じゃないかな?
「聖様は王族とかではないから、そこでシェリーを出してしまうといろいろと大人の事があるんだよ.....」
「そ、そうですか」
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大人の事ね....
「それと、たぶん聖様も孫をレオくんに會わせようと思って連れて來るはずだよ」
おじさんが変なことを言ってる....
聖様が俺に孫を會わせたいだと?
「なんで!?」
「聖様は母さんと手紙のやりとりを今でもやっているくらい仲が良いんだけど、たぶん孫の可さ自慢をいつもやっているんだよ....」
 ああ、それで手紙で収まらなくなった孫自慢を折角の機會にやろうと......
「な、なるほど....」
「ということで頼んだよレオ君」
そう言って、皇帝はポンポンと俺の肩を叩いた。
まあ、もう斷ることが出來る狀況じゃないし
「は~い」
そういうことで聖のお孫さんの接待をすることになりました。
それから、家に帰るとばあちゃんが待っていた。
「お帰り、だいぶ顔が良くなったわね」
「僕の顔、そんなにひどかったかな?」
「ええ、昨日までこの世の終わりみたいな顔をしていたよ」
「そ、そんな顔してたんだー」
この世の終わりか.....
まあ、あの時は相當落ち込んでいたからね。
本當に、ここまで元気にしてくれたおじさんとシェリーには謝だよ。
「それとレオに頼みがあるんだけど」
ま、また!?
「な、何?聖様のお孫さんの件なら聞いたからね?」
「それも頼もうと思ってたけど、そんな事じゃないよ」
「え?じゃあ、何?」
今度は何を頼まれてしまうんだ?
よく考えてみたらばあちゃんが頼み事をするのも何か怖いな....
俺は心の中で構える。
「それが....爺さんの剣のことなんだけど...」
「じ、じいちゃんの剣? 確か聖剣だっけ?」
聖剣は、じいちゃんがこの世界に來た時に王國から貰った剣だ。
それをどうしろと言うんだ?
「そう、あれを貰ってくれないか?」
貰って.....え? どういうこと?
俺があの剣を貰えるの?
「え?逆にいいの?」
申し訳ないな....おじさんに渡した方がいい気もするけど
「あれを持てる人は、魔剣と一緒で聖剣が人を選ぶんだよ。昔、ダミアンに試してみたんだけど聖剣に選んで貰えなかったんだよ....」
「おじさんがダメだったんだ.....」
「そう、だから聖剣に選ばれる可能があるのはレオだけなの」
「でも、僕は魔剣を持ってるよ?」
魔剣と聖剣を二つも持っていて大丈夫かな?
「それは聖剣しだいだね」
「でも、そんな急いで聖剣の所有者を決める必要はなくない?」
わざわざ俺が凄い剣を二つも持たないで、他の誰かが選ばれた方がいい気がするけど?
「それがあるのよ。あとししたらきっと、聖剣を返せと王國が言い出すはずなんだよ。もし、あいつらに聖剣が渡ったら戦爭に使われてしまうかもしれないからね」
「それで、もう次の所有者がいるので無理ですという狀態にしとくわけね」
もう、選ばれた人間がいたら聖剣はその人のになってしまうからね
「そういうこと」
そう言って、ばあちゃんは頷いた。
「わかったよ.....でも、先に聖剣に挑戦していいかエレナに聞いてからね?」
ああ見えて、エレナはすぐ焼き餅を焼くタイプだからね。
「エレナって、魔剣の名前かい?」
「そうだよ。もとは魔剣エレメナ」
俺が改造して、エレナにしちゃいました
「爺さんも、聖剣のことをセレナと呼んでいたわね....」
ばあちゃんは、どこか懐かしそうだ。
聖剣の名前はセレナか....
「そうなんだー とりあえずエレナに聞いて來る」
それから、自分の部屋に戻りエレナに話しかけた。
(エレナ、ひとつ聞いてもいい?)
(なんだい、朝は私がせっかく話しかけたのに無視してたくせに)
あ、そのことに持っているのか
ここは、しっかりと謝らないと.....
(その件は、本當にごめんなさい)
俺は、剣に向かって頭を下げた。
(わかったわ。今回だけは許してあげる。で、聞きたい事って何?)
(もし、俺が聖剣を貰うとしたら許してくれる?)
(別にいいわよ)
(即答かよ!?)
しかもいいのかよ....
(ただし、あっちが認めたらだけどね)
まあ、そうだよね....
(わかった。じゃあ、さっそく聖剣の所に行こうか)
そう言って、エレナを持ってばあちゃんの所に行く
「魔剣の許可は出たかい?」
「出たよ。ただし、聖剣が許したらだけどね」
「それは良かった。じゃあ、これを持ってみな」
いつもじいちゃんの持っていた剣が突然ばあちゃんの手に出て來た。
「空間収納にれてたの?」
「ええ、大切なだからね」
「そう言えば.....じいちゃんの空間収納の中はどこに行ったの?」
確か、空間収納に半年分の食料がっているとかじいちゃんが言っていたような気がする....
「それなら、私の空間収納にっているわよ」
「なんで?」
「片方が死んだ時は、もう片方に空間収納の中が行くように設定しといたのよ」
「そんなことが出來るんだ」
「そんなことより、さっさと聖剣をけ取りなさい」
「う、うん。わかった」
俺は聖剣をけ取った。
すると
(はじめましてレオ様、私はセレメナと申します。これからはエレナのようにセレナと呼んでください)
(こ・れ・か・ら・ということは認めてくれるの?)
(ええ、いいですよ)
(ちなみに、何でか聞いていい?)
(優しい格なところですね。あとは、エレナが羨ましくて)
(何が羨ましいの?)
するとエレナが
(私が改造してもらったのが羨ましいんだってよ)
(だって、私も改造されたいし、あなたの手袋で燃やされてみたいのですもの)
(レオよ。こいつはMだからな)
(へ~ まあ、改造するくらいならいいよ)
寧ろ、後でやるつもりだったから嫌がられなくて良かった。
(やったー)
「ばあちゃん」
「どうだったんだい?」
「いいって」
「それは良かった。これで心配事は消えた」
ばあちゃんは、ほっと息をついた。
どうやら、よっぽど王國に取られるのが嫌だったらしい。
「良かったねー」
「それと、ディオルクが今週くらいには著くと連絡が來たぞ」
「父さんに會うのも久しぶりだね」
「何言っているんだい。まだ、レオの誕生日から半年も経ってないじゃない」
「言われてみればそうだ。最近、いろいろあって時間の覚がおかしくなってたよ」
そうか、あれからまだ半年くらいしか経って無いのか....
「それなら、ディオルクが來るまで當分は休んでなさい」
「はーい」
そうだね。偶には休まないと....
「それじゃあ、セレナの改造をしたいと思います!」
(やったー)
「まず、魔石を出さないとね」
そう言いながら、リュックの中からセバスチャンに貰った魔石を出す。
「あれ?セバスチャンに貰った魔石があと2個しかない!」
(もともと何個あったの?)
エレナが聞いてきた
「10個だよ」
それがあと2個に.....時が経つのは速いな。
あれ?さっきと逆のことを言っているぞ.....
(そんなことより早く改造しません?)
セレナが急かしてくる
「はいはい、わかったよ」
セレナの上に魔石を置いた
そして、セレナに創造魔法を使う。
すると、いつものようにり
が収まって完した。
鑑定してみると
持ち主と念話が出來る
持ち主はどんな場所でも召喚出來る
レベルが上がると出來る能力が増える
自己修復能力有り
Lv.1…持ち主の力を1.5倍する
創造者:レオンス・フォースター
エレナを改造した次の日からダンジョンにいたので、魔石にっている魔力の量は変わらない。
だから、強化された部分は変わらない。
ただ、またステータスが...
(セレナ、功したよ)
(うれしいです。この勢いで私に炎を付加してくれませんか?)
(わかったよ.....ちょっと待ってて)
注文が多いな.....まあ、これから長い付き合いになるしいいか。
手に手袋を著けて
(じゃあ、いくよ)
とセレナを持って炎魔法を付加する
(あれ?熱くはないんですね)
(へ~ そうなんだ)
言われてみれば、今までエレナに魔法を付加しても何も言って來なかったな....
(え~ 殘念です)
ざ、殘念か....
(エレナ、セレナは本當にMなんだね)
(ね、言ったでしょ)
(何で、そんな格なの?)
(剣なんてみんなMですよ)
(と言われてますがエレナさん?)
(間違ってはいないけど、あなた程ひどくはないわ)
(え?)
(べ、別に私がMとかじゃなくて、剣は使われることが生き甲斐がいだからってだけだからね)
(へ~)ニヤ
(な、何よ!)
(何でもないよ)ニヤニヤ
どうやら、剣はみんなMらしい.....
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