《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》なぜ俺たちは狙われたのか
シェリーの誕生日の次の日
俺は城に向かっている。
昨日のことがあっても、褒を貰う予定は無くならないそうだ。
だから、今日は正裝で1人で馬車に乗って行く
それから城に著くと謁見の間に案され、部屋の前で謁見での作法を教わった。
「中にると皇帝陛下が王座に座っているので、程良い距離まで真直ぐ歩いて行き、片膝をついて、もう片方の膝に片腕を乗せてもらえれば大丈夫です。あ、それと、その後に頭を下げてください」
「わかりました」
「それじゃあ、ってください」
そう言って案の人が扉を開ける。
俺は扉を抜けて中にる。
すると謁見の間はとても広く、左右には貴族が並んでいる。
ちなみに、ばあちゃんは聖とリーナを家に置いたままは來れないからと來なかった。
謁見の間の奧にいる皇帝の近くまで歩き、言われた通りに程良いと思ったところで片膝をつく、そして膝に腕を乗せて頭を下げる。
すると「頭を上げよ」と皇帝が言った。
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俺は顔を上げる。
それを確認した皇帝は、手に持っている紙を読み上げる。
「この度、難攻不落であった地下のダンジョンの攻略を果たし、昨日の襲撃から我が娘と教國の客人を守ってくれた活躍に謝として褒を與える。褒はレオンス・フォースターに男爵を敘爵し、帝都の屋敷を與える」
これに、並んでいた貴族がざわつく
「靜まれ!今回の褒は妥當だと私は思うが何か問題か?」
皇帝は貴族たちに問い掛けた。
すると、貴族たちは何も言わず靜かになってしまった。
「大丈夫なようだな。それなら、レオンス・フォースターよ。け取ってくれるな?」
「は、はい。ありがたくけ取らせていただきます」
ここで斷れるはずがないじゃん.....
こうして謁見が終ると、案の人に、俺はいつも皇帝と話している部屋に案された。
部屋にるとそこには、皇帝とおじさんと知らないの人がいた。
俺がの人に目線が行くとおじさんが紹介してくれた。
「そういえば、まだレオくんはエリーゼと會ったことが無かったね。この人はこの國の宰相で、皇帝陛下を政治面でサポートしているエリーゼ・フォースターだよ」
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「フォースター? 親戚なの?」
「ああ、僕の奧さんだよ」
「え~~!? おじさんが結婚してたの!?」
意外過ぎる!!
ずっと仕事一筋だと思ってた....
「そこまで驚かなくてもいいじゃないか、僕だってこの歳なんだから結婚くらいしているさ」
「そうだけど、ずっと獨だと思ってたのに...」
俺はそう言いながらエリーゼさんの方を見る。
「初めまして、これからよろしくねレオくん」
すると皇帝が
「エリーゼは凄いぞ。ながら優秀でこの歳で宰相になってしまったんだからな」
とエリーゼさんを褒めた
「それは皇帝が私を選んでくださったからですよ」
「俺が選びたくなるほどの才能があるってことだよ」
「ありがとうございます。この話はこの辺にして、本題に移りましょう」
エリーゼさんが話題を変えた
「ああ、本題だが昨日のことについてだ」
「結局、昨日捕まえた忍び屋からは何か報を得ることが出來たのですか?」
一番の疑問を質問した
するとおじさんが
「いや、全員が任務だからとしか言わないし、実際にどんな依頼なのかを知らされて無かったみたいなんだ」
と答えてくれた
「それじゃあ、何が目的だったのかわからないね」
「それは、だいたいわかってるよ」
「え?そうなの?」
「ああ、アレンが教えてくれたからね」
「本人が?」
「そうだよ。勝ったと勘違いした時にね」
「そうなんだ。それで何が目的だったの?」
「えっと、まず今回の標的がレオくんと姫様、リアーナちゃん、フランクくんだったんだよ」
「え?なんで俺たちなんだ!?」
驚きのあまり大きな聲を出してしまった。
「アレンが言うには、今回はいくつもの依頼が重なったみたいなんだよね」
「そうなんだ。それで誰が僕たちを殺すように依頼したの?」
「順番に言っていくよ。まずレオくん。レオくんは王國に狙われました」
「え?僕が王國に何したって言うんだよ」
まったく狙われる理由が見當たらないぞ?
「狙いは聖剣だと言ってたよ」
「ああ、ばあちゃんが王國が聖剣を狙っていることを言ってたな」
どうしても聖剣がしかったのか....
「次にリアーナちゃん。リアーナちゃんは教皇の依頼だったみたい」
「やっぱり....でも何で聖を狙わなかったの?」
「聖様はお年だからね。リアーナちゃんが狙われたのは、聖様が亡くなってしまった時にリアーナちゃんに人気が行かないようにするためだって」
「本當に腐ってるな....」
教皇はどんだけ人気がしいんだよ....
「それとフランクくんを狙っていたのは、フランクくんのお兄さんだね」
「え? どうしてわざわざ弟を?」
首を傾げる
「フランクくんのお兄さんは素行が悪くて有名だから、次期當主にして貰えなかったらしいんだよ。それで弟を殺して、自分だけしか跡継ぎがいない狀態にしようとしているのかもしれないね」
「こっちも腐ってる....」
「最後に姫様なんだけど.....」
「そう言えば、どうしてシェリーが狙われるの?」
「それが....」
おじさんが言い淀んでいると
「いいわ。私が話すわ」
いきなり皇妃様がって來た
「わかりました。お願いします」
「シェリアにはね。腹違いの兄がいるんだけど....その母親が、自分の子供を絶対に次の王にしたいと思っているのよ」
「え? それが理由ならのシェリーを殺す必要が無いじゃないですか」
普通、王は男である。
すると
「それがな。我が國は正妻の子供が次代の王になるという伝統があるのだよ」
皇帝が眉間にしわを寄せながら答えた。
「そうなんですか....」
「ああ、どうしたものか」
「それじゃあ、今回の依頼主はどうするのですか?」
気になった質問をしてみた
それにおじさんが答えてくれた。
「それがね....直接忍び屋から聞き出した報ではないから証拠にはならないんだよ」
「証拠が無いのか.....」
「他にフィリベール公爵が、忍び屋が會場に侵するのを援助した疑いがあるが、それも全く証拠が無いんだよ」
フィリベール? ああ、あのぽっちゃりの家か....
「はぁ、親子そろって馬鹿だね」
「全くだ」
皇帝も頷く
「そうですね。それでは、昨日の話はここら辺にして、そろそろレオ君に今回の褒についての説明をしてもよろしいでしょうか?」
「ああ、忘れてた。それじゃあよろしく」
そう言って皇帝がエリーゼさんに頼んだ
「はい。まず、男爵に敘爵ですが、今回は2つ分の功績なので準男爵を飛ばしています」
「は、はい」
「それと帝都の屋敷ですが、こちらで良いものを見つけ次第渡します」
「あ、ありがとうございます」
「これでレオ君は貴族だな」
「実が無いです」
「そうだろう、今は名前だけだからな。レオ君が10歳くらいになったら領地を與えるから、その時に実が湧くと思うよ」
「え?領地も貰えるのですか?」
「領地経営が貴族の仕事だからな」
「そうでした」
貴族の役割を思い出す
褒の説明が終わると皇妃様が話にって來た。
「そろそろお話は終わりにして、レオ君をシェリアの所に行かせてあげましょ」
「ああ、そうだな」
皇帝が頷く
「今頃、姫様は待ちくたびれていると思うから、急いで行ってあげな」
おじさんがニヤニヤしながら言ってきた
「うん、わかった」
急いで俺はシェリーの所に向かう
そして
コンコン
「もしかしてレオ?」
シェリーが勢いよくドアを開けて出て來た
「そうだよ。待たせてごめんね」
「全然大丈夫だよ。それより早く部屋にって!」
そう言って、俺は部屋に引っ張り込まれた。
部屋にると俺は早速
「1日遅いけど、誕生日おめでとう!!」
シェリーに誕生日プレゼントを渡した。
渡したものは魔法の威力を上げる特別な杖だ。
長さは20センチくらいで、持ち手側に綺麗な寶石が付いている。
これはもちろん俺が造っただ
材料はエルダートレントのドロップの神樹の枝とガーゴイルのドロップの寶石である。
魔石は一番長く魔力を注いでいるにした。
それで完したは
<神魔の杖>
この杖を使って魔法を使うと威力や効力が最大100倍になる
また、魔法の威力や方向を調整しやすい
創造者:レオンス・フォースター
結構凄いが出來てしまった....
威力100倍って.....
この杖を貰ったシェリーは杖を嬉しそうに眺め、俺に抱きつきいて來た。
「とても綺麗な杖をありがとう!」
「喜んでもらえて嬉しいよ」
「へへ、さっそく使ってみようかな~」
「ダメだよ。ここで魔法を使ったら大変なことになっちゃうから」
俺は、慌ててシェリーを止めようとする。
しかし....
「大丈夫。攻撃魔法は使わないから」
「え?それって...」
「私の魔力をいじりなさい!」
杖を使いながら魅了魔法を使われてしまった.....
「あー やめてー お願いだから~」
必死に抗うが100倍には敵うはずが無く、は止まらない
「それじゃあよろしくね」
シェリーはベットに寢転がった
「嫌だーーー」
俺はぶがシェリーの魔力をかし始めてしまう。
「あ~ これこれ、このじ久しぶり~~」
シェリーがをくねらせる
(無心、無心、無心、無心・・・・・)
「あ~ん、きもちよすぎる~~~~~」
(無心、無心、無心、無心、無心・・・・・)
「ふあ~~~~ん、もっと~~~」
それから俺の闘いは長時間続いた.....
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