《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》閑話1シェリーのこれまで
私はレオと5才の頃に初めて會った。
5才になったばかりの頃
お父さんとお母さんの魔の森の視察で勇者の街に連れて行って貰ったのを覚えている。
初めて見た時のレオは、大人びていて全く私と同じくらいの歳に見えなかった。
だから、初めてレオと話した時は敬語を使って頑張って大人ぶってみた。
しかし、いざ話してみるとレオは子供みたいなところもあり、話しやすくてすぐに敬語はやめてしまった。
それから、レオからの初めてのプレゼントは綺麗な首飾りだ。
この首飾りは魔力の長を助けてくれる能力があり、私はこれのおかげで魔力の量が凄く多くなった。
今では絶対にいつも著けている大切な私の寶だ。
そして、私がレオに初めてあげたプレゼントは、ミスリルのネックレスと私が毎日コツコツと魔力を注いだ魔石だ。
レオはこれで、創造魔法を使って綺麗なネックレスを造った。
このネックレスの能力が凄かった。
なんと離れた場所にいても會話をすることが出來るというだった。
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このネックレスのおかげで私は毎日レオの聲を聴くことが出來て、とても嬉しかった。
それから、レオに初めて怒ったのは黙ってダンジョンに行ってしまい、1ヶ月近く念話が出來なかったことだ。
私は、ダミアンさんにレオがダンジョンに行ったことを教えて貰うまでレオに嫌われたと思い凄く落ち込んだ。
そしてそんな時、ダミアンさんが私を勵ますために魔法を教えてくれた。
ダミアンさんの練習はとても辛かった。
けど、レオが帰って來た時のことを楽しみにして頑張った。
そしてレオが帰って來た時、満足するまで魔法を當てることができた。
あと、レオのことで初めて心配になったのはリーナが來た時だ。
もともと、レオが聖の孫の接待をすると聞いた時から心配だった。
ただ、何に対してどうして心配なのかはよくわからなかった。
そして、レオがリーナの話しを楽しそうに念話で話しているのを聞いた時、心配してたことが當たってしまったような悲しい気持ちになった。
その悲しみに私は耐え切れず、念話を切ってしまった。
その次の日、私は部屋から出ずにベットに潛っていた。
たぶん、泣いていたのだと思う。
しかし、誰かがドアをノックしてきた。
私は最初、メイドが心配して來たのかと思ったので「今は誰とも話したくない」と帰るように言った。
しかし、
「そんなこと言わずにさ~ 今から僕の家に來ない?」
とレオの聲が聞こえてきた。
私は、慌てて涙をぬぐい、鏡で顔を確認してからドアを開けた。
「何であんたがここに?」
「それはシェリーに會いに來たのさ」
私はレオが噓をついていそうだから
「本當は?」
と睨んでみた。
「ほ、本當は?え、ええとね、おじさんに用事があったからついでに來ました」
案の定、レオには別の理由があった....
「へ~ 私はついでなんだね」
私は顔には出さないがとても悲しかった。
レオは慌てて謝って來た。
「ごめんなさい、その分、シェリーを家に連れて行く許可を皇帝に貰ったので許してください」
私は許す気にはならなかったけど、とりあえずレオの家に行けるのなら行こうと思った。
「まあ、とりあえず行ってから許すかは考えるわ」
「わ、わかりました」
「それじゃあ、さっさと行くわよ」
そう言って、私は馬車がある方向に歩き出した。
すると....
「その必要はないよ」
そう言って、レオは私の手を摑んできた。
私は揺のあまり
「な、何するのよ」
と言って顔を赤くしてしまった。
今思い出しても恥ずかしい....
そして、レオの家に行くとリーナがいた。
リーナは金の髪でとても綺麗だった。
あちらも私のことを意識しているらしく、二人きりで話をすることにした。
先に話し出したのはリーナだった
「シェリーはレオくんと初めて會ったのはいつなのですか?」
質問の意図がわからないが素直に答えた。
「えっと、5歳の時だよ」
「それじゃあ、もう3年くらい仲が良いのですね」
「そ、そうよ」
え? リーナは何が言いたいの?
すると
「さっき、2人で手をつないで転移して來た時、たまたま家の中から見ていたのですがレオくんが楽しそうで、正直シェリーのことが羨ましかったです」
リーナの羨うらやましいという意外な言葉に私は思わず
「そ、そう? 私もレオが念話であなたのことを楽しそうに話していた時は嫉妬したわよ」
と本音を言ってしまった。
「本當ですか? それはうれしいです。私、 シェリーとは仲良くなれそうな気がします」
そう言って、リーナは嬉しそうに笑った。
その笑顔を見たら、なんだか今までリーナに嫉妬していたのが馬鹿らしくなり
「私もリーナもお互い様なんだなって、心がすっきりしたわ」
と私も笑顔で返した
「それは良かったです。それとさっき言っていた念話とは何ですか?」
「教わってないの? 私と同じ首飾りを持っているから出來るのかと思ってた」
私と同じ形の首飾りを指さしながらそう言った。
「教えて貰ってないです」
「それなら実際にやってみた方が早いから、レオにやらせよ」
そう言って私はドアを開けた....
こうして、初めての友達が出來た。
そしてその次の週、私の8才の誕生日になった。
その日は午後からパーティーが開かれることになっていた。
私は、レオとリーナも來ると聞いていたのでとてもパーティーが楽しみだった。
しかし、始まってみると太った男が私に近づいてきたと思ったら
「姫様、私は素晴らしい男です。どうでしょう婚約をしてみませんか?」
と訳がわからないことを言って來た。
私が対応に困っていると
「もうやめろよ。嫌がっているだろ」
レオがデブのことを止めてくれた。
それから、レオがデブをどかしてくれた。
レオの後ろには、リーナと知らない男の子がいた。
レオが紹介してくれて、レオの従兄弟でフランクというらしい。
フランクはおどおどしていたが、格は優しそうだった。
そして、3人で話していると會場の奧の方で発音がした。
発音の方を見るとダミアンさんと知らない男が戦っていた。
そして、り口からは全黒の集団がって來た。
黒の集団は、お父さんの部下たちが頑張って戦っていたが怖かった。
すると、レオが抱き寄せて來て
「3人とも落ち著いてね。おじさん達がどうにかしてくれるし、何かあっても俺がいるから」
私たちを安心させようとした。
私はレオが頼もしくじ、さっきまでの恐怖は無くなった。
それからしばらくして黒の集団が全滅しかけてきた頃
レオがいきなり
「3人とも、壁際まで移しない?」
と言って來た
もう、勝ちそうなのでなぜ移するのかがわからなかったが、レオが急かすので移した。
すると
先程まで私たちがいた場所が発した。
発からはレオが壁を造って守ってくれたが、もし移していなかったらと思うとぞっとしてしまった。
それから、今度は武を持ったたくさんの人達が壁を超えて來た。
私は、恐怖のあまり死を覚悟した......
しかし、レオが私たちを守るように前に出た。
そして、レオは何も無いところから剣を出したと思ったら空気を橫に切った。
すると、切った方向に何かが孤を描いて飛んで行き、敵の前の列に當たった。
當たった人たちは衝撃で飛ばされていった。
これに敵は驚いて足を止めてしまった。
そこに、レオが敵が當たらないギリギリにもう一度同じ攻撃をする。
そして
「さっさと帰らないと今度は本気でやるよ」
そう言ってレオはかっこよく剣を構えた。
この瞬間が、初めて私がレオを本気でかっこいいと思った瞬間であり、レオのことが好きであることを自覚した瞬間......
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