《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》學式

現在、俺は學式の會場にいる

會場に著くなり、係の人に指定された席に案された。

クラスごとに席が並べられていた。

どうやら、1組のようだ。

そして、嬉しいことにシェリーとリーナも同じクラスだった。

ちなみに、この學校は3クラス編だ。

このクラスは3年生までクラス替えをせず、4年生になった時にクラス分けテストをけてS,A,B,Cの4クラスに分けられる。

その後、6年生の後期まで、半年に1回の試験でクラスが替えられてしまうらしい。

三人ともいい績を常に取っていれば問題ない。

そして、學式が始まった。

會場の席は全て埋まり、

1クラス25人くらいで新生全は70~80人はいると思う。

式が始まると校長先生の挨拶が始まった。

校長先生は太っていて、頭のてっぺんが寂しいことになっていた。

「え~ 皆さんの學を祝ってか、え~ 今日はとても素晴らしいお天気です。

え~ 73名の皆さん え~ ご學おめでとうございます。

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え~ 皆さんは今、え~ これからの學校生活が楽しみで仕方がないと思います。

え~ そんな皆さんに私からは、え~ 3つのお願いがあります。

え~ まず1つ目は、え~ 1つでも自分の得意なことを見つけてください。

え~ 得意なことは魔法でも剣でも勉強でも何でも構いませんので何か1つを見つけてください。

え~ 得意な事が見つかると、え~ 自然に自信が付き、これからの人生にきっと役に立つと思います。

え~ 次に2つ目は、え~」

ああ! めっちゃイライラする!

早く終わんないかな……。

校長先生の話、めっちゃ長い。

話が終わりそうになっても全部『え~』で繋げちゃうんだもん。

しかも、三つで終わんなかったし。

そんなことを思いながら壇上を見ていると、在校生代表挨拶になった。

在校生代表は、現在生徒會長で6年生の先輩だった。

「まず初めに、皆さん學おめでとうございます。僕はこの學校の生徒會長を務めるバート・ルフェーブルです。

僕が、これからこの學校で生活していく皆さんに心掛けてしいことが1つだけあります。

それは努力を怠らないことです。努力をしないで、他人のことを羨ましいと見ているだけで、何もしようとしないのはもったいないことだと思います。

その分、追いつき追い越せと努力をしてください。そうすれば、きっと結果は付いて來ます。

最後に、何かわからないことや困ったことがあったら遠慮なく僕たち先輩に頼って來てください」

生徒會長は、どっかの校長先生と違って簡潔かつ中のある話をしてくれた。

生徒會長の話が終わると會場にいた生徒、先生、保護者が一斉に拍手をした。

校長先生の時とえらい違いだな。

在校生代表挨拶の後は、新生代表挨拶だ。

代表は毎年、親の貴族階級が一番高い子がやることになっている。

ということで、今年はシェリーである。

シェリーが壇上に上がっていく。

張が見て取れるくらい、表がガッチガッチだった。

「新生代表のシェリア・ベクターです。まず校長先生、バート先輩、為になる話をありがとうございます。2人の言葉をに、これからの學校生活を頑張ります。

そして新生の皆さん、これからどうぞよろしくお願いします。お互い、楽しい學校生活していきましょう」

うん、噛まずに言えたね。

會場から、拍手が響いた。

ちなみに、この挨拶の為にシェリーは1週間くらい前からずっと練習していた。

俺とリーナは何度も念話で聞かされたので、今のを何も見ずに言うことが出來る自信がある。

シェリーが話し終わると式が終了し、クラスごとに教室へ案された。

教室にると……

シェリーとリーナの他に、何人か知っている顔がいた。

「やあ、レオ。1カ月ぶりだね」

「フランクじゃないか、元気にしてた?」

話しかけてきたのは、フランクだった。

フランクと會うのは、シェリーの誕生日パーティー以來だ。

「同じクラスに、知り合いが固まってて良かったです」

「そうね。3年間別々なのは嫌だわ」

「そうだね」

確かに、これで同じクラスになれなかったら三年間別々だった可能もあるのか。

まあ、どうせクラス分けには皇帝が俺たちを同じにしておいたんだろうけどね。

そんなことを考えていると

「席ついてくれ~」

大きな聲を出しながら、がっしりした男が教室にって來た。

皆が席に著くのを確認すると男は教壇に立って話し始めた。

「私は君らを3年間擔任するギルだ。元冒険者で男子に剣を教えることになっている。何でも気軽に頼ってくれ!」

「はーい」

教室にいる皆が揃って返事をする。

「それじゃあ、シェリアから順番に自己紹介をしていこう」

おお、自己紹介だ。

學校生活のスタートと言えば自己紹介だよね。

最初に指名されたシェリーは立ち上がり、クラスメイトに向かって話し出した。

「私はシェリアです。皆さんとしでも仲良くなれたら嬉しいです」

思ったよりも簡単に終わらせたな~。

もうちょっと好きなとかれないの?

「えっと……自分はフランクです。これからよろしくお願いします」

お前、シェリーよりも短いじゃん!

もう、俺の番だ。

しぐらい考える時間をくださいよ。

「レオンスです。レオと呼んでもらえると嬉しいです。趣味は読書です。気軽に話しかけてください。これからよろしく!」

うん……こんなもんで大丈夫かな?

その後も、クラスメイトの自己紹介は続き、リーナの番になった。

「リアーナです。仲良くして貰えると嬉しいです。よろしくお願いします」

リーナ……時間があったんだからもっと頑張ろうよ……。

結局、俺が一番長いじゃん。

「よし、終わったな。今の自己紹介だけで、全員の顔と名前を覚えることが出來た人はいないだろうから、これからしずつクラスメイト全員と話せるようにすること」

「はーい」

「それじゃあ、今日は解散だ」

そう言って、ギル先生は部屋を出て行った

すると、クラスメイト達は立ち上がりシェリーに集まって行く……。

どうしたんだろうか?

クラスメイト達の様子を窺っていると

「姫様、これからよろしくお願いします」

とか

「私の名前は○○です。仲良くしてください」

など自己紹介をシェリーにぶつけていた。

おいおい、そんなに話せるんだったらさっき頑張れよ。

そんなことを思いながら教室を見渡してみると……フランクとリーナ以外で一人、シェリーに興味を示さずに帰ろうとしている男がいた。

確か、名前はヘルマンだった気がする。

ちょっと気になったから話しかけてみるか。

「どうも初めまして、ヘルマンでいいんだよね?」

「は、初めまして、へ、ヘルマンです」

ビックリさせちゃったかな?

「ヘルマンは何でシェリーの所に行かないの?」

「え? 行かないといけないやつでしたか? 」

「そ、そんなことないよ。ただ、なぜ行かないのか気になっただけだよ」

「そこまで、姫様に興味がないからですよ」

それはそれでちょっと問題がある気がするけど。

「そうなんだ~。それと、クラスメイトなんだからさ、敬語は使わなくていいよ」

「そう言われてましても……」

困った顔をされた。

そんなに無理か?

「わかったよ。しずつ直していこうか」

時間が経てば自然と治せるでしょ。

「はい、わかりました。これからよろしくお願いします」

そう言って、深々とお辭儀された。

「う、うん」

これは絶対に直す気が無いな。

それから、ヘルマンと別れ、シェリーの方に向き直ってみる。

シェリーは既に疲れた顔になっていた。

クラスメイトがシェリーと仲良くなろうとするのを止めるわけにもいかな?

って思っていたけど、流石に止めてあげないと可哀そうだな。

「皆、そろそろ終わりにしてあげな。シェリーが帰りたくても帰れないから」

「レ、レオ様!? はい、わかりました。すみません」

集団の一人がそう言って、慌ててシェリーから離れるとみんな離れて行った。

「助けてくれてありがとうね」

「いえいえ、お疲れ様。それじゃあ帰りますか」

「うん」

こうして、學校初日は終わった。

《その頃》

現在、新生の擔任達と校長先生で會議が行われている。

「え~ 今日の時點で何か問題はあったでしょうか?」

校長が教師たちに問い掛けた。

「特に問題ありませんでした」

とギル先生が

「はい、特に何も」

の先生が

「私のクラスも無いですね」

と男の先生が

順番に報告していった

「なら良かった。特に1組は、皇帝陛下にいろいろと言われているクラスだから心配なんだよ。聖のお孫さんが急遽ったけど大丈夫?」

「それも特に問題は無かったです」

「そうか、まあギル先生なら大丈夫か」

「ありがとうございます」

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