《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》引っ越しパーティー
メイド、執事、料理人を雇い始めて、だいたい二週間が経った。
この二週間、メイドと執事は新人研修、料理人はドラゴン料理の研究をしていた。
メイドと執事の研修は、皆、優秀なこともあり問題なく終わった。
ただ、アメリーさんによるベルの専屬メイド教育は、まだまだ時間がかかりそうだ。
どうやらベルは、メイドの技は考えずに俺の好みだろうからというだけで選ばれたらしい。
そのためベルは、慣れていない仕事でずっと張しているためか、何をするにもワタワタしてしまって失敗ばかりしている。
俺としては、見ていて可いのでいいのだが、アメリー的には予想以上に仕事が出來ないので頭を抱えていた。
まあ、あと二年はあるんだから、何とかなるんじゃないかな?
それにしても、早くあの耳を……。
おっと、いけないいけない。
あ、それと料理人のドラゴン料理の研究は凄かった。
何が凄いって?
それは、料理人達が既にサムさんの下で一致団結してしまっているんだ!
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つい最近、サムさんの様子を見に廚房に行ったら……。
「サムさん、ドラゴンの料理はどうなっ『そっち、ドラゴンのをカットしろ! そっち、野菜を炒めろ! ほら、もたもたするな!』」
「はい! こっちは俺がやるから、これは頼んだ」
「わかった。それじゃあ、ドラゴンのカットはお前がやれ」
料理人たちは、サムさんの指示を貰うとお互いに指示を出し合い、凄い連攜しながらテキパキと調理を進めていた。
「そのペースだ。この調子を保て、ここにいる全員で究極のドラゴン料理を目指すんだ! いいな!?」
「「「「「「はっい!!」」」」」」
なんか、熱スポーツ漫畫のワンシーンを見ている気分だ。
けど、面接だけでこのメンバーを集めたサムさんは凄いな……。
それと、究極のドラゴン料理か……楽しみにしておこう。
俺は、料理の邪魔をしたら悪いので廚房を後にした。
こんなじで、家に住む準備はやっと整ったので、今日から住むことになった。
そして、今日は俺の引っ越し祝いでパーティーをすることになっている。
パーティーと言っても、や仲がいい人を呼ぶ程度の小さめのパーティーだ。
どうやら、今回は下級貴族の引っ越しなので、公爵みたいに大々的に祝う必要は無いみたい。
八才の誕生パーティーの時の様に、たくさんの貴族を相手しなくて済むと思うと凄くハッピーだ!
という事で、今日の參加者は、母さん、ばあちゃん、聖、リーナ、おじさん、エリーゼさん、シェリーになった。
意外にシェリーがパーティーに來ることが出來たのは、皇帝がシェリーに行きたいとずっとゴネられ、仕方が無く許してしまったらしい。
相當、シェリーがゴネたんだろうな……。
そして現在、新居には全員揃って今からサムさんの料理を皆で食べるところだ。
「えー、今日はわざわざ僕の為に來ていただき、ありがとうございます。これから、うちの自慢の料理をお楽しみください」
そう言って、俺が禮をするとメイド達が一斉に料理を機に並べ始めた。
さまざまな料理が並べられて行くが、俺は料理に目が行ってしまう。
一見、普通の料理だが、これはサムさんが本気でドラゴンのを使って作った料理だ。
俺は、を一口食べてみる。
「うめー!」
あ、思わず聲が出てしまった。
しかし、このが口にった瞬間に溶けていくこのじ……
実にうまい!
「おいおい、自分で出した料理に自分で褒めるのかい?」
おじさんが俺を見て苦笑いしていた。
「いやいやいや、おじさん! まずはこの料理を食べてみてよ!」
「う、うん」
おじさんは俺の猛烈な勧めに若干戸いながらも、を口に運んだ。
すると、おじさんはだんだんと真顔になっていき。
「な、なんだこのは……」
信じられないと言いたそうな顔でつぶやいた。
「どうしたのダミアン?」
「母さん、とりあえず食べてみて」
ダミアンに言われるがまま、ばあちゃんもを一口食べた。
「す、凄いわね……これはいったい、何のだい?」
え? 言わないとダメ?
「えっと……ドラゴンだよ」
「「「「「・・・・」」」」」
そうなっちゃうよね……だから嫌だったんだよ。
「何か言ってよ!」
「いやいや、ドラゴンなんてどこで手にれたの?」
「聞いてくださいよダミアンさん! レオったら、魔の森に一人で行って來たんですよ」
あ、おじさんにチクられた。
これで、余計、隠れて魔の森に行きづらくなってしまったじゃん!
「もしかしてこれ……魔の森のドラゴン……?」
「う、うん……」
「そこまで強くなってしまったか……」
そんな驚愕してますみたいな顔で言わなくてもいいじゃん。
「ドラゴンなんて、私と爺さんでも勝てないのに……」
ばあちゃんまで……。
「えっと……ちゃんとドラゴンを倒すのに苦戦したんだよ?」
うん、あれは激闘だった!
俺は無傷だったけど……。
「ちゃんと? ドラゴンと戦って生きていることすら奇跡なんですからね?」
エリーゼさんが會話にって來た。
若干、怒り気味だ……。
エリーゼさん、怒ると恐いな……。
「本當よね。エリーゼの言う通りだわ。本當、これから魔の森に行くの止ね」
いけない、母さんにまた火がつきそうだ。
「もう、絶対に行きません。大人になるまで行かないので許してください」
俺は急いで二人に謝る。
「「よろしい」」
この二人、仲が良いな……。
「レオって、どんどん強くなっていくわね」
シェリーだけは、嬉しそうだ。
「ちなみに、今のレベルはいくつになったの?」
「えっと……205」
「2、205!? その歳で人類最高レベルか……」
じ、人類最高レベル?
まあ、確かにじいちゃんを越した時點で人類最高かもしれないが……きっと誰か俺より高い人はいるはず!
うん、そう願おう……。
「さすがレオね。あ~私も早くレベル上げしたい!」
それを聞いたおじさんは焦りながら
「姫様、レオくんはレベル上げの前にしっかり鍛えたから強くなれたんですよ? だから、今はまだレベル上げはしない方がいいですって」
シェリーを必死に説得する。
ここで止めなければ、シェリーは後で皇帝に駄々をこねるだろうからね。
「そうなの? わかった。もっと鍛えてからレベル上げする!」
シェリーが単純で良かったね。
「ふぅ、そうしてください」
おいおい、ため息がれてるぞ?
おじさんも大変だね。
「まあ、レオが倒したのは置いてといて、このお凄く味しいわね。まだ、ドラゴンのは余っているの?」
「うん、余っているよ?」
「それなら、売ってくれない? 今度のパーティーに出したいから」
「え、またパーティー?」
まだ、パーティーがあるのか?
本當に、何かとすぐにパーティーだな。
「そうよ。イヴァンの人パーティーよ」
「え? もうイヴァン兄さんが人? そういえば兄さんは、今年で16歳か……」
そうか、イヴァン兄さんと俺は八歳差だったんだっけ。
産まれてから、兄さんとは數回しか會ってないから全く実が無いな……。
「で、プレゼントにドラゴンのをパーティーで出そうと思ってね」
「なるほど。なら、別にお金はいいよ」
「そんなわけにはいかないわよ。しっかりお金は払うわ」
「そう? わかった」
まあ、金が貰えるなら貰っておこう。
「レオのお兄さんね……そういえば、私のお兄さんもその時に帰って來るって言ってたわ」
「え? シェリーの兄さん?」
「そうよ。どうして帰って來るのかは知らないけど、とにかく帰って來るわ」
「シェリーの兄さんか~シェリーと仲が良いの?」
「う~ん、小さい頃に一、二回しか會ったことがないからわからないわ」
「そうなの?」
俺と兄さん達と同じ様なものかな?
シェリーの兄さんはどんな人なんだろうか?
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