《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》それぞれの兄

新居に住み始めて約二ヶ月が経った。

二ヶ月住んでみた想としては、時々寂しくなる……。

だって、これまではリーナやばーちゃん、聖がいたのに、今はメイドや執事以外は俺一人だけだ。

特に、寂しいのは飯の時間だ。

一人で大きなテーブルを使うのは、凄い孤獨をじる……。

とか言ってみたが、平日はばあちゃんの所で夕飯を食べていたんだけどね。

引っ越してからも登下校は、ばあちゃんの家から馬車に乗っていたので、帰って來た流れでそのままご馳走になっていた。

まあ、俺は普段から一人で魔法の練習とか魔力を鍛えたりとかしている時間が多かったから、一人で暮らしていてもほとんどの時間は、特に寂しくじることは無かったんだけど。

それに、暇な時間は俺の専屬メイド(になる予定)であるベルに話し相手になって貰っていたし。

べ、べつに、ナンパをしてたわけじゃないからね!

いや~だって、あの耳と尾をさ……おっと、危うく本音が。

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えっと……ベルと仲良くなっておいた方が今後の為にいいのかなって思ってね!

おかげで、ベルは俺に笑顔を見せてくれるまでに仲良くなれた。

まあ、その話は話し出すと長くなるのでまた今度。

そんなこんなで二ヶ月たった今日は、兄さん達がばあちゃんの家に帰って來る日だ。

そして、明日はイヴァン兄さんの誕生日だ。

このパーティーの準備で、ばあちゃんと母さんはここのところ凄く忙しそうだった。

どうやら、貴族は自分の長男の人パーティーはどのパーティーよりも豪華なものにしなくてはいけないらしく、その分參加者も凄いことになるそうだ。

それが、公爵家となると……。

俺なら、どんなに立派に祝って貰えても逃げ出すね。

イヴァン兄さん、ファイト!

ちなみに、父さんは今日の夜遅くに著くのでギリギリパーティーに間に合うそうだ。

そして現在、俺は學校が終わって、リーナとばあちゃんの家に向かっている。

たぶん、既に兄さん達は家に到著しているだろう。

「レオくんのお兄さんって、どのような方なんですか?」

「僕も數回しか會ったことが無いから、詳しい格はわからないんだけど。一番上のイヴァン兄さんは僕の父さんに似て、大雑把な格かな。二番目のアレックス兄さんは、真面目で頭が良さそうじかな」

「そうなんですか。それじゃあ、レオくんの格は二人のお兄さんの間ってじですね」

「そ、そう? 俺、大雑把なところあるかな?」

「ありますよ。好きなことに夢中になると周りが見えなくなるじゃないですか」

「た、確かに……」

反論できないかも。

「ふふ、お兄さん達と會うのが楽しみだね」

「うん~ そうだね」

正直、ほとんど會わないから楽しみかどうか聞かれるとわからない。

ただ、イヴァン兄さんの今の心境を聞きたい。

きっと、パーティーから逃げ出したいはず。

それからしして、家に到著するとやっぱり兄さん達は家にいた。

「久しぶり、レオ。元気にしてた?」

「アレックス兄さん! 久しぶり!それと、イヴァン兄さんも久しぶり!」

「おう、久しぶりだな! 隣にいるのは聖様のお孫さんか?」

「はい。初めまして、聖の孫のリアーナです。よろしくお願いします」

「うん、こちらこそよろしく」

リーナと挨拶したイヴァン兄さんが何かニヤニヤしながら俺に近づいて來た。

「リアーナちゃんとはどうなんだよ?」

「え? どうとは……?」

「わかっていて聞き返すなよ。好きなのか?」

せっかく惚とぼけたのに……直球で聞いて來るか!?

「え~さ、さあ~?」

「なるほどね~確かレオは姫様も……」

「あ~俺の話はいいから!」

俺は耐えられなくなって、兄さんから離れる。

「おいおい、逃げるなよ」

兄さんはまだニヤニヤしている……。

あ~なんかムカつく!

兄貴って……こんなにめんどくさい生なのか。

あ、そうだあれを聞こう!

「そういえば、兄さんは明日のパーティーは楽しみ?」

きっと、兄さんの格なら嫌なはず。

「そうだな、そこそこ楽しみかな?」

「え?」

あれ? 聞き間違いかな?

「そこそこ楽しみだぞ?」

「は?」

俺の耳、おかしくなったか?

「だから、そこそこ楽しみだ!」

マジなの?

「噓だ~!」

「噓じゃないって、おじさんに久しぶりに會えるし、クリフも來るって言ってたしな」

確か、兄さんはおじさんにあこがれて特殊部隊にりたいんだったけ?

それと、クリフさんは……クリフ?

「クリフって誰? 兄さんの彼?」

そうか……兄さんも人だから結婚相手がいるんだな。

「あ、惜しい!」

「全然、惜しくない! 普通に親友だ」

「なんだ、殘念。てか、兄さんに彼はいないの? もう、明日で人だよ?」

「う、うるさい! 今はいらん」

「そう言っていると結婚出來なそう……」

「そ、そんなことは無いぞ!」

「まあ、兄さんはモテるし、大丈夫だよ。それより、クリフさんが明日來るのって本當なの?」

え? クリフさんっていったいどんな人?

公爵家のパーティーに來るだけで驚かれるような人なの?

「おう、來てくれるらしいぞ」

「そうなんだ……大丈夫なのか?」

「ねえねえ、クリフさんっていったいどんな人なの?」

凄く気になるんだけど!

「なんだ知らないのか? クリフはこの國の皇子だぞ?」

「あ、シェリーの兄さんか! そういえば帝都に來るって言ってたな」

あれは、兄さんのパーティーに參加するためだったのか。

確かに、王子が參加するのは驚きだな……。

「それで、クリフさんってどんな人なの?」

「クリフがどんな人か? そうだな……一言で表すといい奴だな」

「いい奴?」

皇子にその表現はどうなの?

「クリフさんは気が弱いところもあるけど、優しい人だよね」

「ああ、あいつは々しいところもあるがいい奴だよ」

あれ? なんか、本當に意外だな……。

俺のイメージは、何が何でも王になりたい冷酷な人かと思ってた。

いい人か……。

<SIDE:シェリー>

今日はクリフ兄さんが帰って來る。

聞いた話によると、兄さんはレオのお兄さんの誕生日を祝うために來たそうだ。

私は、兄さんとほとんど話したことがない。

それに、小さい頃から兄さんのことは父さんと母さんの前で話してはいけない雰囲気だったから、ほとんど兄さんのことは知らない。

だから、久しぶりに會うと言っても初めて會うようなものだ。

はぁ、なんだか會うのが怖いな……。

私は、學校から帰ると既に兄さんが帰って來ていると言われ、兄さんがいる部屋に案された。

された部屋には既に、父さんと母さんとクリフ兄さんと思われる金髪で細めの男がいた。

それと、見た目は金髪で、目が怖い知らないがクリフ兄さんの隣にいる。

え? この人誰?

そのは私が部屋にってきたことに気がつくと

「あら? シェリアじゃない。それじゃあ私はこの辺で」

そう言って、見知らぬは立ち上がり、私の橫を通り過ぎて部屋から出て行ってしまった。

あの人は誰なの?

私は、母さんと父さんに目を向けた。

目を向けたけど……母さんも父さんも疲れた顔をしていて答えてくれそうになかった。

「お帰り、シェリー。久しぶりだね」

「え? う、うん。久しぶり」

いきなり兄さんに話しかけられて驚いちゃった。

「それと、今のは僕の母さんだよ。たぶん、シェリーは産まれたばかりの頃にしか會ってないから覚えてないよね」

「あ、メリッサさん……」

メリッサさんだったはず。

この名前は全くと言っていい程、うちで聞くことはないからあやふやにしか覚えてない。

「うん、當たっているよ。覚えてたの?」

「え、えっと……名前だけ……」

「ああ、なるほどね。それにしてもシェリーは大きくなったね」

「そ、そう?」

「うん。僕が最後にシェリーを見たのは、シェリーが三才の時だから凄く大きくじるよ」

「そうなんだ……」

あれ? 思っていた兄さんと違う。

ずっと、父さんと母さんが隠すから、怖い人だと思っていたけど優しい話し方だし、見た目も弱そうだし、全く怖くないんだけど?

……どういうこと?

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