《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》シェリーに何が・・・

(レオ助けて....)

さて、この念話は空耳だったのか……。

ただ、もし本當に聞こえたのならシェリーが晝間にしかもこんな念話を送ってくるなんて珍しい。

パーティーに來られなかったから、相手してしくていたずらをしたのか?

いや、シェリーはそんなことをするようには思えないな……。

「お~い! レオ!」

「は、はい!」

「どうしたのいきなり黙り込んじゃって?」

「う~ん、ちょっとね」

まあ、気のせいか。

空耳な気がするし、本當に何かあったらもう一回念話してくるでしょ。

「大丈夫? それより、もうパーティーも終わっちゃうから最後にもう一回取りに行かない?」

「え~ また取りに行くの?」

今日だけでどんだけ食べているのかわかっているのか?

もう、十皿は食べてるぞ……。

「だって、ドラゴンのだよ? 人生で一度食べられるかどうかだよ? 食べられるときに食べておかないと」

「そうかな……そんなに食べたいのなら、僕の家にまだストックがあるから食べに來れば?」

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「え? レオの家に行けばあるの」

「うん、あるよ」

レッドドラゴンのはまだまだ殘っている。

まあ、凄い大きかったからね。

「そ、そうなんだ……明日にでも行こうかな」

「あ、明日? まあ、いいけど」

そんなに気にったの?

(レオ、助けて!)

ビクン!

「うわ!」

俺が急にビクッとしたので兄さんが驚いてしまった。

「リーナ、今の聞こえた?」

「今の? いえ、特に何も聞こえませんでした」

リーナは俺の質問の意図がわからず、首を傾げているのでどうやら本當に聞こえなかったのだろう……。

これも空耳か?

いや、二回も聞こえたんだからそれはないだろう。

うんん……って、本人に聞けばいいじゃないか。

そうだ、そうしよう。

(もしもし、シェリー? もし僕の勘違いだったら悪いんだけど、さっき念話した?)

そう言って、し返事が來るのを待ってみる……が何も返ってこない。

俺のネックレスがおかしいのか?

うんん……。

(リーナ、聞こえる?)

ビクン!

「うわ~!」

また兄さんが今度はリーナがいきなりビクッとしたので驚いてしまった。

(ど、どうしたんですか? さっきから変ですよ?)

(いや、僕のネックレスが壊れたのかもと思って)

(そうですか……それで壊れていたんですか?)

(いや、全然)

リーナと念話できたから、壊れてはいないんだよな……。

うんん……とすると本當にシェリーに何かがあったのだろうか……。

「おいおい、二人ともさっきからビクッとしたと思ったら急に黙り込んでどうしたの?」

「特に何でもないよ。兄さん、し城に行ってくる」

「それ、絶対何かあるよね? って、ちょっと散歩してくるみたいに何言っているの?」

「ちょっと知りたいことができたんだ。そういうことで行ってくる」

そう言って、俺は會場出て行く。

「え? 噓でしょ? 僕たち、まだ兄さんにおめでとうすら言ってないんだよ?」

SIDE:ダミアン

「何!? 姫様が消えたって?」

「はい、どこを探してもいません」

「まさか……レオくんの所に行くために隠れて出て行ってしまったか?」

「いえ、それはありえないかと。流石に姫様でも壁を越えることはことは出來ないでしょうし、門番には魅了魔法対策の魔法を持たせています」

「いや、姫様の魅了魔法は魔道なんて意味が無いよ」

レオくんがあげたあの杖があれば、誰も姫様に逆らうことは出來ないだろう……。

「そ、そうなんですか……それでどうしますか?」

「外を探すしかないよ。全員で死ぬ気で探して! 何かあってからでは遅いから」

「は、はい。わかりました。全力で探します」

部下が走っていくのを見ながら、僕は姫様がどこに行ってしまったのかを考えた。

うんん……パーティーに參加出來なかっただけで城から走するかな……?

けど、他に理由が思いつかないんだよね。

「僕はレオくんの所に行こうかな」

もしかしたらレオくんが何か知っているかもしれない。

「ダミアン様、レオンス様がお會いしたいとおっしゃっております」

「え? レオくんが來ているの? 今すぐ行く」

本當にレオくんが何か知っているかも。

SIDE:レオンス

城に著き、おじさんに會わしてくれと頼むとすぐにおじさんが來た。

「やあ、さっそく中にろうかレオくん」

おじさんはいつものようにいきなり登場するなり、いきなり俺を中に案した。

「う、うん」

もしや……本當にシェリーに何かあった?

それから、いつもの部屋に案された。

そう、皇帝の部屋である。

部屋にると皇帝は機に向かって書類と格闘していた。

「皇帝様、しお時間を頂いてもよろしいでしょうか?」

「うん、ああいいぞ。って、レオくんではないか……。もしや、また何か俺が想像も出來ないような問題が?」

おじさんに話しかけられて顔を上げた皇帝は俺がいるのを見て、不穏な空気をじ取った。

「はい。実を言いますと……先程、姫様が行方不明になりました」

「え!? シェリーが行方不明?」

行方不明ってどういうこと?

「は? どういうことだ? というより、どうしてレオくんが驚いているんだ?」

「本當に申し訳ございません。気がついたらどこにも姫様がいませんでした。どうしてレオくんが驚いているのかは私もわかりません。あ、そういえばレオくんがここに來た理由を聞いてませんでした」

おいおい。それにしても、おじさんがここまで冷靜に判斷できていないのは珍しいな……。

そう思いながら、俺はこれまでの経緯を二人に説明した。

「なるほど」

「もしかすると……考えたくはありませんが姫様は拐されたのかもしれません」

「うんん……。そうか、この時期だからその可能が高いか……」

「この時期? この時期だと何があるんですか?」

「ああ、この時期というのはクリフの人直前だ」

「そ、それがどうしたんですか?」

クリフさんの人とシェリーの拐と何が関係しているんだ?

「皇帝が次期皇帝が誰なのかを宣言するのは、その選んだ子供の人した日に発表するのが決まりなんだ」

「なるほど。それでシェリーが……」

そうなるとシェリーは今、凄く危険な狀態じゃないだろうか……。

心配になってきた。

「皇帝陛下、もしかすると今回も忍び屋、アレンが絡んでいるかもしれません」

「理由を言ってみろ」

「はい、単純に姫様を城から誰にも気がつかれず連れ出せるのは彼しかいないからです」

おじさんと同じスキルを持ったアレンだけか。

「そうだな……メリッサの監視はしているんだろ?」

「はい、ただ特に変わったきはないと報告をけました」

「そうか……さてどうするか……」

二人が話しているが……全く頭にってこない。

もしかするとシェリーが死んでいるかもしれない……。

そんな考えが頭の中を過よぎった瞬間にとんでもない不安に襲われ、頭の中が真っ白になってしまった。

シェリーともう會えないかもしれない……。

……速く助けないと。

「……僕が絶対に見つけ出してきます」

「「は?」」

「今日中には必ず見つけ出して助け出します。それじゃあ」

そう言って俺は部屋から転移した。

俺は早くシェリーを助け出して、この不安から解放されたかった。

「ちょ、どこ行くの?」

そう言ってダミアンはレオを追いかけようとするが皇帝に止められた。

「レオくんのことは本人に任せていい。たぶんレオ君なら大丈夫だろう。それより俺たちは忍び屋とメリッサが関わっていた証拠を見つけ出すぞ」

「わかりました。今すぐ部下に指示します」

ダミアンは皇帝に禮をして部屋から出ていった。

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