《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》救出して
「お、やっと來た。おはようレオ君。よく眠れたかい?」
「おはようございます。はい、よく眠れました」
俺は皇帝に挨拶をしながら、メイドに案された席に著く。
「それはよかった。それじゃあ、飯を食べてしまおう」
「こら、起こしに行ったシェリアが眠そうしているんじゃないわよ。早く目を覚ましなさい」
「う、うんん......」
それから世間話をえながら晝食を取った。
晝食を食べ終わるとそのままいつもの皇帝の執務室に案された。
部屋には皇帝と俺、おじさんがいる。
エリーゼさんは皇妃様と一緒にシェリーの話を聞いているそうだ。
「それじゃあ、わかったことについて聞こう」
皇帝がおじさんに報告を求めた。
「はい、それでは報告させて貰います。昨日、レオくんが捕らえて來てくれた男たちについてなのですが、尋問した結果、王國の騎士であることがわかりました」
「そうだったか……それで、王國の騎士達の目的は何だったんだ?」
「それが……どうやら國王の奴隷として姫様を買い取りに來たそうです」
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「奴隷? くそ……あの強野郎め……。それで、メリッサがどこにいるのかわかったのか?」
「それが、金を渡した後は分かれてしまった為、現在、行方はわからないとのことです」
「そうか、とりあえず帝都の警備を強めるように騎士団には言っておいてくれ、特に夜の見回りを強化するように言っておけ」
「はい、わかりました」
「最後に、アレンについては?」
「アレンについてですが……何も知らないと言っています。彼らは姫様を王國に運ぶことが仕事で、拐については関わってないそうです」
「アレンの行方もわからないか。アレン及び忍び屋の捜査をこれまで以上に力をれないとな。これ以上我が國で問題を起こされても困る」
「わかりました。そちらは私たちの方で見つけ出します」
「ああ、よろしく。これでダミアンに聞きたいことは無くなったかな。それじゃあレオ君、シェリアを救出するまでの経緯を教えて」
「わかりました……」
それから俺は、アレンに挑発されたこと、クリフさんにシェリーがどこにいるのかを教わったこと、教えられた場所に行ったら丁度犯人達が出てきたことを話した。
「アレンがレオくんの所にね……わざわざ挑発したのにどうしてレオくんが助けに行った時にはいなかったんだ?」
「謎だな。わざと助けさせるためか?」
「よくわかりません。何が意図だったのか……」
本當に、何のために俺のところに來たんだろう?
わざわざ俺に、シェリーのネックレスを渡す為だけに來たのか?
何が目的だったのかは次會った時にでも聞いてみるか。
もちろん次會ったら逃がさないけど。
「まあ、わからないことを考えていても仕方が無い。とりあえず、レオ君ありがとう。今日はもう大丈夫だ。また、何度か呼ぶかもしれないが今日はもう休みな。あ、シェリーと遊んでいてもいいぞ」
「わかりました。シェリーに渡しておきたいがあるんでシェリーに會ってから帰りたいと思います」
「お? 何を渡すんだ?」
「アレンに奪われていた首飾りを返してあげるだけですよ」
そう言って、の首飾りをプラプラと皇帝に見せた。
「なんだ、そうか」
「はい、それじゃあ行かせてもらいます」
「ああ、じゃあな」
皇帝とお別れし、シェリーの部屋に向っていると丁度エリーゼさんと出くわした。
「あら、レオくん。皇帝陛下とのお話は終わったのですか?」
「はい、そちらも終わったんですか?」
「そうですよ。姫様は今、部屋で皇妃様とお話しています」
「わかりました。お疲れ様です」
「レオ君こそお疲れ様です。姫様がお待ちですよ。今日はしっかり姫様に甘えさせてあげてくださいね」
エリーゼさんはにこやかにそう言うと行ってしまった。
甘えさせてあげてください……か。
「渡したら帰ろうと思っていたけどダメみたいだな……」
そんな獨り言を呟きながらシェリーの部屋にった。
中にると……シェリーと皇妃様がいた。
「あら、レオ君。シェリアに會いに來たの? それじゃあ、私はこの辺で行かせてもらうわ。じゃあね、レオくんと仲良くするのよ」
「う、うん。わかった」
「じゃあ、娘を頼んだわよ」
皇妃様は去り際にそう言って俺の肩をポンポンと叩いた。
「わ、わかりました」
俺が慌てて返事をすると出て行ってしまった。
そして、部屋に二人きりになった。
「「・・・」」
気まずいな……。
シェリーの顔を見ていたら昨日キスされたことを思い出しちゃう……。
「え、えっと……昨日はありがとう」
俺が話しかけられずに黙っているとシェリーが話しかけてきた。
「う、うん。いや、えっと……どういたしまして。それと、これ」
俺はシェリーの首飾りを渡した。
「これ? あ、あいつに取られた首飾りだ! 取り返してくれたの? ありがとう! もう返って來ないかと思ってた」
そう言いながらシェリーは興のあまり抱きついてきた。
「そ、そんなに喜んで貰えるくらい大事にして貰えてうれしいよ。えっと……取り返したというよりは渡されたってじかな」
「そんなことはいいわ。それより、このままくっついているから、私にその首飾りをかけてくれない」
「え? あ、うん。わ、わかった」
俺は言われた通りに首にネックレスを掛けてあげた。
「ふふ、ありがとう」
「う、うん。どういたしまして」
「「・・・」」
しばらく、お互いに何もしゃべらずにくっついていた......いや、抱きつかれていた。
「ねえ、レオ。昨日、私がキスした時どう思った?」
「え? ど、どう思ったか?」
いきなり話し出したと思ったらどうしたんだ急に?
「うん。私昨日、助けて貰った嬉しさのあまりやっちゃったんだけど......嬉しかった?」
「嬉しかった……? えっと……う、嬉しかったよ」
「本當? ねえ、正直に言って、レオって私のこと好き?」
「ど、どうしたの急に?」
さっきからどうしてこんなに恥ずかしい質問ばかりするんだ?
これ、答えないといけないのか?
「いいから答えて」
しかし、シェリーの顔は真剣だった。
「わ、わかったよ……好きだよシェリー」
俺は諦めて本音を言ってしまった。
めちゃくちゃ恥ずかしい……。
たぶん、めっちゃ顔が赤いはず。
「やった~!! これでレオと婚約できる!」
「へ?」
「あ、えっとね。実は、おかあさんにレオに私のことを好きって言わせたら婚約させてあげるって言われたの」
「どういうこと?」
シェリーは何を言っているんだ?
「えっと……今度の褒はわ・た・し」
「え~~~~!!」
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