《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》師匠に教わります
現在、俺は師匠の店の奧にある作業部屋にいる。
店の中とは違い、ここは綺麗にされていた。
どうしてここだけ綺麗なのかを聞くと
「仕事場を綺麗に保つのは職人として當然だろう?」
と返された。
なら、どうして店はあんなに汚いのかを聞くと
「そ、それは……妻が生きていた時は綺麗だったんだぞ」
と返って來た。
どうやら……師匠の奧さんは既に死んでしまっているみたいだ。
師匠は、始めた當初から店の切り盛りを奧さんに任せっきりしていたみたい。
それでいざ一人だけでやるってなった時、うまくいかなく、売り上げがどんどん落ちていき、今の収ゼロの狀況になってしまった。
これからどうやってこの店を黒字にしていこうかな……。
まあ、商売のことは後にして、今は魔法の作り方だ。
「よろしくお願いします師匠」
「おう。それじゃあ、基本的なことから始めるぞ」
そう言って、師匠は作業臺にいろいろ並べていった。
「まずこれ、魔石。これは魔法をかすのに必要な大切なエネルギー源だ。ちなみに、魔法によって必要な魔石が変わってくる」
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「必要な魔石が変わる? どういうことですか?」
「そうだな……例えば、この小さな雷を発生させる棒は屬が雷を持っている人が注いだ魔石じゃないとダメなんだ。
で、この炎のビックリ箱は炎か火の屬。この黒い球は闇屬。
みたいなじで用途によって使う魔石を変えるんだ」
「なるほど……知らなかった」
「そうか。しっかり覚えておけよ。それじゃあ次、魔石と同じくらい魔法に必要なはこれだ」
そう言って俺に一冊の本を開いて見せた。
そこには、様々な形をした幾何學的な模様が描かれていた。
「これは……魔法陣?」
「そうだ。よく知っているな」
「前に本で見ました」
「そうか。これは魔法を魔法にするためになくてはならないだ。この魔法陣が魔法の能を決める」
「そうなんですか……これ、よく見ると凄く細かく書き込まれていますね」
見せてもらった本の最後のページに師匠の顔からは想像できないような、めちゃくちゃ細かく描かれた魔法陣があった。
「ああ、ここまでのが作れるには長い時間をかけて経験を積まないと無理だな」
「そうなんですか……師匠は凄い人なんですね」
「まあな、フェルマーに何回もうちで働いてくれと頼まれるくらいだからな」
「え!? そんなにですか? それならそっちに行って働いた方が絶対にいいじゃないですか」
「いや、俺はこの店をあきらめたくないんだ。この店は死んだ妻との思い出の店だし、この店は俺の人生なんだ」
そんな大切な店ならもっと綺麗にしようよ……。
「そ、そうなんですか……。わかりました。俺が絶対にこの店をどうにかしてみます」
「おう、頼んだぞ。それじゃあ、俺はその報酬の前払いを始めるとするか」
「まず、魔法陣にはこの魔力伝導が高いインクを使って描く」
そう言って、瓶にった明なインクを見せてくれた。
「魔力伝導? 魔力に伝導があるんですか?」
「ああ、あるぞ。それじゃあ、これから基礎的な魔法陣を描いていくから真似して描いてみろ」
「わかりました」
それから、師匠の長い長い魔法陣講座が始まった。
師匠は言い方だけは厳しかったけど、なんだかんだ優しく教えてくれた。
そのおかげで基礎的なことは理解することが出來た。
まあ、數があるから全て覚えるとなるとなかなか時間がかかってしまいそうだけど。
帰ってから復習しないと……。
「よし、今日はここまでにしておこう。また明日な」
「はい、またよろしくお願いします」
「おう!」
俺は家に転移した。
「ふう、ただいま~」
「あ、レオ様! どこに行っていたんですか!?」
家にるなりベルが怒った顔をして立っていた。
「え? 魔法屋で魔法の作り方を教わっていたんだ」
「魔法の作り方……? よくわかりませんが帰って來るのが遅いです!」
「ご、ごめん……。つい、夢中になっていて時間を忘れてたよ」
「まあ、いいんですけど。それなら、前もって遅くなると言ってしかったです」
「ごめん。明日からも遅くなるからそうするよ」
なんか最近、ベルがメイドらしくなってきたな……。
最近はミスもしないし、落ち著いている。
「え? 明日もですか!?」
「うん。これからほぼ毎日になると思う」
「魔法の作り方を教わるんですか?」
「うん。これから教わることになったんだ」
「それは凄いですね。でも、レオ様に必要ですか? 正直、創造魔法があれば魔法なんて必要ありませんよね?」
確かにね……俺もそう思う。
「うん。まあ、暇つぶしだよ。それに、何かの役に立つかもしれないじゃん」
「そうなんですか……頑張ってください」
「うん。そうだ、今日教わったことを聞いていてくれない? 復習をしたいんだ」
「え? 聞いていないとダメなんですか?」
「うん。誰かに教えながらの方がに付きやすいからね」
「わかりました。それじゃあ、お願いします」
「うん、それじゃあよろしく」
それから遅い晩飯を食べて風呂にり、俺の部屋で床に今日師匠のを寫した魔法陣を並べていく。
「まず、この模様が魔力吸収の効果があるんだ。これを使って魔石から魔力を引っ張り出して魔法陣に魔力を供給するんだ」
「そ、そうなんですか……」
「次にこれが魔法を起するやつで……これが魔法を放出する模様……これが……って、寢ちゃってるし……そういえば夜遅かったんだった。悪いことをしたな……俺も寢よう」
ベルは床で寢てしまっていた。
SIDE:ベル
「んん、あれ? 私、寢ちゃってた……?」
昨日は確か、レオ様の帰りが遅くて……それで、夜遅くにレオ様が魔法陣の話を始めてしまって……それで寢てしまったんだ。
やっちゃった……アメリーさんに怒られちゃう。
それより早く起きないと。
ん、あれ?
が重くて起き上がれない……。
そういえば……ここどこ?
「ん、んん……」
「え? レ、レオ様?」
なんと私の上にレオ様が乗っかっていました。
「どうしよう……起こすわけにもいかないし……」
頑張って起こさないように抜け出さないと……。
レオ様をそ~とかす。
「ふう、これで抜け出せますね。早く支度をしないと……っちょ、え?」
やっと抜け出せるようになって気が緩んだ隙に、レオ様に抱きつかれてしまいました。
「うう、力強過ぎです……これじゃあ、抜け出すのが絶的じゃないですか……」
もう……諦めてしまいますか……もし怒られてもレオ様のせいにしてしまいましょう。
おやすみなさい……レオ様。
SIDE:レオンス
「んん……朝だ……よく寢れた。こんなに気持いい朝は久しぶりだな。ん?」
何か、顔にふさふさしたが當たってる……?
それに、何からかいに抱きついている……。
俺、抱き枕なんて持ってたっけ……。
そんなことを思いながら、目を開けると……
目の前に、犬耳があった。
「べ、ベル……!? そういえば昨日、寢る時にベルを運んでいたな……そのまま一緒に寢ちゃったんだ」
「んん……」
「でも、この時間にベルが寢ているのも珍しいな。いつも俺を起こしてくれるのに」
いつも、夜更かししてなかなか起きない俺を起こすのがベルの朝の仕事だ。
それにしても……ベルの寢顔は可いな……。
バタン!
「レオ様起きて下さ~い」
ドアが大きな音を立てて空いたと思ったらアメリーさんが部屋にって來た。
「それと、ベルの居場所を知りません……あら? 一緒に寢ていたんですか? ふふ、それじゃあ朝ごはんが出來ていますので」
アメリーさんは俺がベルに抱きついている狀況を見るなり、ニヤッとして外に出て行ってしまった。
「ま、まって! これは……はあ、行っちゃった。とりあえず起きないと……ベル起きて」
弁明しようと思ったが……既にアメリーさんはいないので諦めてベルを起こすことにした。
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