《継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》》冒険の準備
ランクがCになった次の日
俺たちはさっそく新しいランクの依頼をけに行く……わけではなく、寮にいた。
今日は、ベルの防を造ることにしたんだ。
Cランクからは討伐依頼とかもあるから、を守るが必要だよね。
「それじゃあ、どんな防がいい?」
リュックに手を突っ込みながら、ベルに聞いてみた。
「えっと……なるべく軽いがいいです」
「ベルの闘い方ならそうだよね。じゃあ、皮で造るか」
リュックの中に、皮なんてあったかな……。
あ、あった、ブラックオーガの皮だ。
魔の森で手にれただから、防にしても問題ないよね?
「よし、これで造るか」
ベルの目の前に、黒い皮をドサッと出す。
「こ、これは何ですか?」
「オーガの皮だよ」
「これがですか? 私はオーガを見たことがないので詳しいことはわからないのですが、聞いた話より黒いんですね?」
そう言って、ベルが疑いの目を向けてきた。
ベルの目を見ていると『ただのオーガの皮じゃないんだから、さっさと教えなさい』って聞こえるのだが?
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「え、えっと……ブラックオーガというオーガの亜種だよ」
「やっぱり、ただの魔の皮をレオ様が出すはずがないですものね? で、これはどこで手にれたのですか?」
うん……ベルの目を見る限り、正直に言ったら怒られそうなんだよな……。
「えっと……オオクラにある素材屋で買ったんだ」
もしかすると、あそこならブラックオーガの素材を売っているかも。
「そうですか、魔の森で手にれたのですか」
「え?」
……魔の森?
え? バレた!?
てか、どうして俺が魔の森に行ったことがあるのを知っているんだ?
「魔の森に行ってはなりませんからね?」
じっと俺の目をベルが見てくる。
そんな目で見られたら……
「は、はい……」
と、しか答えられないじゃないか。
「私、カーラ様に見張っているように言われていますから」
か、母さん!?
「はい……」
母さんが教えたのか……。
「もし行った時は……私、レオ様に張り付いて一日中泣いていますからね?」
じ、地味に恐ろしい罰だな……。
泣かれると俺が困ることをこの前泣いた時に覚えたな?
「わ、わかりました……」
ベルにまで見張られていたら諦めないとだな。
……よし、こうなったら話を切り替えていこう!
「じゃあ、ベルの防を造るから見ていてね!」
そうだ、防を造る話をしていたんだ。
そこからお説教に……。
「え? あ、はい。そ、それより、そんな高価なで私の防を造るのですか?」
「うん。ベルの命には代えられないからね」
その為ならもっといい素材を探しに行きたいところだけど……魔の森に行ったらダメって言われてしまったからな。
「そ、そんなことを言われたら……」
「まあまあ、俺が魔の森で倒した魔の皮なんだから実質タダだし、気にすることないって」
「そ、それでも……」
「貰ってくれないと、また魔の森に行きたくなっちゃうかも……」
何かいい素材がしくなっちゃったな~。
「それはダメです! わ、わかりました……大切に使わせていただきます」
よし、それじゃあ造るか。
「うん。じゃあ、見ててね」
そう言って、積み上げられた皮に創造魔法を使った。
ベルのに合わせて、鎧を造っていく。
皮の鎧は、一分もしないで完した。
「凄く丈夫に出來ていますね。これなら、魔と闘っていても安心ですね」
ベルはそう言って、黒い鎧を著た自分を見渡していた。
うん、ベルに合った可いい鎧が出來たな。
「もちろん丈夫だけど、絶対に油斷したらダメだからね?」
冒険には、何があるかわからないから。
「はい、わかっています」
「うん、それじゃあ仕上げをやってしまうか」
「仕上げ? これで終わりじゃないんですか?」
「もちろん。これを混ぜないと」
そう言って、魔石を取り出した。
やっぱり、魔法アイテムにしないと心配だよね。
「そこまで高能にしなくても……」
いやいや、これくらいじゃないと心配でベルに戦わせることなんてできないよ。
「いいじゃないか。能が良いことに越したことはないだろ?」
「でも……私、ただのメイドですよ?」
そんなことを気にしていたのか?
「冒険者の時は違うよ。冒険は、俺がベルに頼んでついて來てもらっているんだ。だから、気にしないで」
それに、メイドであったとしてもただのってことはないだろう。
ベルにはいつもお世話になっているんだし、これくらいのお禮じゃあ足りないよ。
「わ、わかりました……」
申し訳なさそうに承諾してくれた。
もっと嬉しそうにしてもいいと思うけど、そんなことはどうでもいいか。
「それじゃあ、やっちゃうよ」
そう言って、ベルが著ている鎧に魔石をくっつけ、創造魔法を使った。
魔石はすぐに鎧に混ざった。
さて、どうなったかな~?
<奉仕の鎧(皮)>
主への奉仕の心がある限り力と速さが十倍になる。
敵の魔法攻撃を無効化する。
主がどこにいるかがじられるようになる。
創造者:レオンス・フォースター
ほ、奉仕ね……
どうしよう……なんて説明しようかな……。
「が軽くなったような……」
そう言って、ベルはをかし始めた。
おお、さっそく効果が出てるのか。
「それに……レオ様がじられます」
ああ、俺がどこにいるのかがじられるようになったのか……。
これは言わないでおこう。
てか、絶対に魔の森には行けなくなっちゃたな。
まあ、それは置いといて……出來ること多くね?
いつも、こんなに高能だったかな?
魔石に注ぐ魔力の量が多かったのか?
あ、そういえば、毎日ベルと魔力を注いでいたんだっけ。
まあ、能が良くなるならいいや。
「よし、これで防は心配ないな」
「私にはもったいないくらいです」
そんなことないって。
「じゃあ、次は武の方だが……ベルって剣を使うことは出來るのか?」
使っているところ見たことないな。
まあ、メイドだから當然だけど。
「いえ、出來ません」
「じゃあ、造らなくていいか。ベルには自前の武があるからね」
ベルには、獣魔法がある。
獣魔法の爪は、めっちゃ鋭いからね。
「はい。レオ様に教わった無屬魔法も使えば、弱い魔なら倒せると思います」
「うん、簡単に倒せると思うよ。でも、闘い方は覚えないとね」
「闘い方?」
「そう、ちゃんと技を磨かないと、簡単な魔は心配ないだろうけど……強い魔となるとね?」
たまたま、強い魔と出くわす可能は無くはないだろうからね。
その時の為に、鍛えておかないと。
「そ、そうですよね。教えてください!」
「了解。それじゃあ、今日からいつも魔力を鍛えていた時間を格闘の時間にするか」
そんなに急いでないし、それくらいの時間で十分だろ。
Bランクになるくらいの時に、強ければ問題ないからね。
それまでは、何かあっても俺が守ってあげるさ。
「わかりました。よろしくお願いします!」
「うん、任せて」
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