《狂的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執著〜》ヤクザと政略結婚!?⑩
おで、すっかり張も解け、尊の隣で人知れず安堵の息をらしていた。
そんな桜の不意を突くようにして、櫂から思いもよらない言葉が寄越される。
「お前、こんな綺麗なお嬢さん、どこで見つけてきたんだ? ああ、自分の會社の社員にでも手を出したのか? ヤスたちが綺麗な社員ばっかりで羨ましいって、ぼやいてたからなぁ。もしかして、うちの娘と結婚させられるのが嫌で、手近で手を打った、ってことか?」
その言葉の數々に、桜は思いがけず絶句する羽目になった。
そればかりか、最後の言葉がにグサッと突き刺さったかのような、鋭い痛みにまで襲われる羽目にも。
『うちの娘と結婚させられるのが嫌で、手近で手を打った、ってことか?』
り行き上ではあったが、それでも、自分のことを助けるための政略結婚だと思っていた。
だが尊にとっては、そうではなかったのかもしれない。そう察したからだ。
尊の説明によると、櫂には、三十歳の尊より一歳上のひとり娘がいるらしい。
もしかしたら、極道映畫などでもよく耳にする、跡目爭いなどの関連で、尊には、櫂の娘との縁談話があったのかもしれない。
尊は、極心會にとってナンバーツーという立場にあるのだ。そんな話があっても不思議ではない。
否、あると考えたほうが自然だ。
ーーどうしてそんな簡単なことに気づかなかったんだろう。そうか、そうだよね。そうじゃなきゃ、尊さんにはメリットなんてないもんね。
ようやく張が解けたというのに、桜の心はズンと暗く沈んでしまう。
ふと、桜の手を包み込んでくれている、尊の手が不意にギュッとさっきよりも強く握り返してくれるがして、同時に尊の苦笑じりの聲音が櫂へと返された。
「會長。いくらこいつのことがタイプだったからって。年甲斐もなくそうやって僻んで、揶揄って遊ぶの、やめてくださいよ」
その聲に、「あちゃー。バレてちまったか」と々バツ悪そうに呟くと、櫂は、ガハハと豪快に笑い飛ばしている。
ーーえっと、今のは、櫂さんが尊さんのことを揶揄っただけってこと? それに、私のことがタイプって……。ええ!? どういうこと?
軽くパニックに陥ってしまった桜の耳元に尊がすっと顔を寄せてくる。
「會長は昔っから、著の似合う和風人に弱いんだ。安心しろ。変な意味じゃない。気にられたってことだ。お前はただ俺の隣で黙って想振りまいてればいい」
そして耳打ちししてきた尊からのフォローにより、桜は頬を紅く染め上げてしまう。
尊が何気なく放ったであろう『和風人』と言う言葉とその近い距離に、過剰反応してしまったせいだ。
そのことに、隣の尊は気づいてはいないようだったが、正面の櫂には、しっかりと見られていたようで。
心底愉しそうにふっと眇めた眼差しで、意味ありげに見つめ返されてしまい、なんだか心のを覗かれたような気がして、途端に居心地悪くなった桜は、ますます紅くなりを竦ませた。
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