《狂的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執著〜》ヤクザから突然のプロポーズ!?②
    これまで華道になど馴染みのなかったのだろうヤスとヒサは、その様を珍しそうに見っている。
    大好きな花々を前に、桜はふたりの存在などすっかり忘れ夢中になってしまっていた。
    い頃から用している花鋏は、いでも難なく切れる優れものだ。
   そのためズッシリと重く、使いこなすにはコツが必要になる。
   い頃は、そのコツがなかなか摑めず苦労したものだった。
   桜は、そんな頃があったなどとにも思わせない手馴れた手つきで花鋏を扱い、カラー・サンシュユ・ティーリーフ・デルフィニウムらのの長さをバランスよく切り揃えていった。
    とりどりの花々の個を活かして、繊細に時には大膽に、迷いなく鮮やかに生けていく。
    ほわんとして見える普段とは違った桜の凜とした姿に、ふたりは驚きを隠せないといったご様子である。
「おっとりしている姐さんも、華道となるとビシッとしてますねぇ。見違えましたよ」
「ほんとうっすねぇ、メチャメチャ格好いいっす。さっすが若が……じゃなかった。社長が選んだ姐さんっす」
ヤスは舎弟のヒサが一緒だからか、口調にもし気を配っているようだ。
    それでも出迎えてくれたいかにも強面な構員とは比較にならないほど、雰囲気が明るく軽やかなふたりのやり取りに手を休めほっこりしつつも、桜には、昨日からし引っかかっていることがあった。
それは、どうして『若頭』である尊のことをわざわざ『社長』と呼び直しているかという點だ。
「あのう、どうしてわざわざ尊さんのことを社長って呼び直すんですか? 他の方は若頭って呼んでましたよね?」
「あー、もちろん普段は若頭って呼んでるんすけどねぇ。姐さんが怖がるといけねーから社長と呼べって、社長にキツーく言われてるんすよ。まぁ、それだけ姐さんのことが可くてしょうがないんでしょーねぇ」
「……え?」
     ーー尊さんが、そんなことを……?
「ヒサ 、てめー、何でもかんでもべらべら喋んじゃねーよ!    焼きれられたいんなら手加減しねーぞ!」
「さ、さーせんした」
桜の問いにヒサがすぐに応えてくれていたのに対し、ヤスが途中でヒサの首っこを摑んでドスをきかせた聲で凄むという、ちょっとしたアクシデントに見舞われはしたが、尊の思いがけない気遣いを知ることとなって。
桜は、出勤していく尊を七時半に見送ってからまだ三時間ほどしか経っていないというのに、尊のことがしくてどうしようもなくなっていた。
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