《狂的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執著〜》ヤクザと激甘新婚生活!?①
尊からの素敵すぎる夢のようなプロポーズをけてから一週間後の本日、五月吉日。桜は晴れて尊の妻となった。
徳川家とゆかりのある『東京プレジデントホテル』のクラシックな洋館で親族のみで執り行われた挙式も無事終え、その昔皇室のリビングとしても使われていたという、レトロな趣ある洋館の一室で尊とふたりきりでゆったりと過ごしている。
父の弦や継母の薫、兄の愼は相変わらずではあったが、祖父の弦一郎とその親戚筋に當たるお手伝いであり桜の世話係でもあった麻に至っては、涙を流して喜んでくれていた。
実際には政略結婚なので、そうとは知らないふたりを騙しているようで、複雑な心境だったが、尊に淡い心を抱いているとしては喜ばしいことでもあった。
そんな風に桜が思えるのも、終始寄り添うようにして傍でさりげなく気遣ってくれていた尊のおだ。
いつしか夜も更け、が一杯で食べなどもうらないと思いつつも、ディナーとして出された味しい料理に舌鼓を打ちながらお酒も味わったせいか、一時間が経過した今でも、アンティーク調のソファに背を預けている桜は、ほろ酔い気分で夢心地のなかにいた。
その隣には、夫になったばかりの尊の姿があり、琥珀に艷めくブランデーが注がれたグラスを優雅に傾けている。
桜が尊の端正な橫顔をぼんやり眺めていると、不意に尊が耳元に顔を寄せてくる。
「ぼーっとして、また酔ったのか? 酒を飲むのはいいが。酒に飲まれて、酔い潰れてくだを巻くお前を介抱する俺のにもなってくれよ?」
「////ーーッ!?」
   そして先週のプロポーズをけた夜のことを揶揄されてしまい、見る間に真っ赤にさせられてしまった。
確かに、先週のあのプロポーズの夜、嬉しかったのもあり々シャンパンを飲み過ぎてしまった桜は、スイートルームに場所を移し尊がシャワーを浴びている間に、寢ってしまうという大失態を犯してしまったのは紛れもない事実だ。
だがくだなど巻いた覚えは斷じてない。
    頬を染めながらもムッとした桜は抗議の聲を放つ。
「確かに、酔って寢ちゃいましたけど、くだなんか巻いてませんッ!」
尊は桜の抗議を耳にするや、心底可笑しそうにくっくと笑みを噛み殺すだけで、詫びる素振りはない。
ますます憤慨した桜がいじけて、
「もういいです」
それだけ言って尊に背中を向けたところで、ようやく機嫌でもとろうと思ったのだろうか。
正面のアンティーク調のテーブルにコトリとグラスを置いた音が靜かな部屋に溶け込むより先に、背中からスッポリと包み込むようにして抱きしめてきた。
突然の抱擁に心の準備など追いつくはずもなく、桜がビクンと大袈裟な反応を返すと同時。尊は尚もグッと耳元に顔を寄せ、甘い聲で囁きかけてくる。
「せっかくの初夜なんだ。そう怒るな。可い顔が臺無しだぞ。桜」
    ーー先週だって、慣れないお酒を飲むのを控えようとしていたのに、勧めてきたのは尊さんだったのに、くだを巻いただなんてあんまりだ。
そう思い、そっぽを向いたまま無視してしまおうと思っていたのに……。
ーー不意を突くようにして、初めて名前を呼び捨てにするなんてズルイ!
憤っているはずなのに、尊に初めて呼ばれた自の名前が特別な響きを奏でたように聞こえてしまう。
まるでそれは魔法の言葉のように、桜の心の奧底にジーンと甘やかに染み渡ってゆく。
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