《狂的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執著〜》ヤクザと激甘新婚生活!?⑦*

   そう言われても、安心などできない。さっきのあの怒りようは尋常じゃなかった気がする。

    極道は、面子をなによりも重んじると聞いたことがある。

    おそらくかりそめとはいえ、妻である桜を傷つけられたことが許せなかったのだろう。

    さすがは泣く子も黙る極心會の若頭。孤高の若頭と呼ばれているだけあり、凄い殺気だった。

    やはり桜の前では気を遣って、そういう姿を極力見せないようにしてくれているのだろう。

だったらハッキリ確かめておかなければならない。でないと取り返しのつかないことになっては大変だ。

尊に真意を確かめるべく、桜は恐る恐る尋ねてみた。

「本當ですか?」

「ああ、本當だ。怖がらせて悪かったな」

「いえ、吃驚しただけですから」

「そうか」

心配そうに尊の様子を窺う桜に、尊はこれまで同様、穏やかな表で微笑み返してくれる。

ーーよ、よかったぁ。

ようやくホッとした桜がで下ろしていたときのことだ。

「……あの、覚えてろよ」

尊が無意識に吐き捨てたらしい忌々しげな臺詞が耳に屆き、桜はハッとし尊に向き直った。

「尊さんが自分のことのように怒ってくれるのは、とっても有り難いことなんですが。私のせいで尊さんの手が穢れるのは嫌です。だからお願いします。なにもしないでください」

尊の暴走をなんとか阻止すべく桜は必死に言い募る。

「……お前がそこまで言うなら、わかった。俺はなにもしない」

尊はまだなにか言いたげだったが、桜の必死な想いが通じたのだろうか。

思いの外あっさりと約束してくれた尊にに抱き寄せられたことで一件落著。

そのときの尊の、この世の闇を集結したような、黒々と煌めく漆黒の瞳に、メラメラと燃え立つ炎が怪しく揺らめいていたことなど、桜には知る由もない。

これまで知らなかった極道者である尊の一面を垣間見たことで、尊との距離がまった気がして、桜は嬉しくてどうしようもなかった。

尊の広くて逞しいに頬をり寄せニマニマとだらしなく頬を緩ませていたのだが……。

「なにもしない代わりに、お前のが下品じゃなく、極上だってことを今からたっぷりと証明してやる」

尊からなにやら意味深な臺詞が投下されたときには、両手首を頭上で一纏めにされた狀態で、桜は尊にしっかりと組み敷かれてしまっていた。

意図せず尊の眼前で、たわわに実ったを惜しげもなく突き出したような格好となっている。

「ーーキャッ!?」

余りの恥にを隠そうにも、両手を拘束されているため、それさえも葉わない。

下手にいてしまったことで、視界に映し出された自がふるふると揺らめく様が、この上なく恥ずかしい。

恥に悶えを捩る桜の右のを鷲摑んだ尊がふにふにと刺激する。

桜のからは悩ましくも甘やかな艶聲が零れ落ちていく。

「確かにかなだが。小柄なお前と一緒で、らしさの中にも気品がある。その上度も申し分ない。こうしてずっとれていたくなるほどの極上のだ。フルフル揺れる様を目にしただけで下半にグッときて、むしゃぶりつきたくて堪らなくなる」

余りの恥にイヤイヤと首を振ることしかできずにいる桜の元に尊が顔を埋めてきたことによって、甘やかな攻め立てが再開されたのだった。

 

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