《狂的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執著〜》ヤクザと激甘新婚生活!?⑩
挙式の當日から三日間滯在したホテルを出る際には、尊にさり気なくを気遣われながら腰に手を添えられエスコートしてもらっていると、お世話になったスタッフのから、羨の眼差しを向けられ。
『優しくてとても素敵な旦那様でいらっしゃいますね』
なんてことを言われて、心心を弾ませた桜だったが、どう返せばいいかわからず、か細い聲で『はい』と答えるのが一杯で、真っ赤になって俯いていると。
『年が離れているせいか、妻が可らしくて堪らないものですから。つい構い過ぎてしまいます。ですがこれからは、あまり構い過ぎて疎まれないようにしないといけませんね』
スタッフに向けて、聞いているこっちがむずくなってしまうような、ノロケとしかとれない臺詞を言い放つという、これまでの尊からは考えられないような言の數々に、桜は嬉しいやら恥ずかしいやら、戸うやらで、心を大きく揺さぶられっぱなしだった。
その後、激甘な三日間を過ごしたホテルを後にして、ふたりが向かった先は、新居となる都の高級タワーマンションだ。
高層階のため、専用のエレベーターに乗り込んで著いたのは、四LDKのラグジュアリーでお灑落な部屋だった。
リビングダイニングの大きな掃き出し窓の外には、五月晴れの蒼く澄み渡った爽やかな空と高層ビル群が見て取れる。
ホテルで遅めの晝食をとってきたため、あいにく時刻はまだ午後二時をまわったところだが、夜になれば素敵な夜景を眺めることができるのだろう。
ーー素敵な部屋。それにいい眺め。今日からここで尊さんと一緒に暮らすんだ。なんだか夢みたい。
尊にエスコートされて部屋に腳を踏みれた桜が興気味に大きな窓の前まで駆け寄ると。
『そんなにはしゃいだら躓くぞ』
ふっと笑みを零した尊に、軽口を叩きながら背後から腰をさらうようにして抱きしめられていた。
『……つ、躓いたりしませんッ!』
突然の抱擁にビクンと大きく肩を跳ね上げたものの、なんとか言い返した桜の耳元に尊が甘く囁いてくる。
『わかってるから安心しろ。お前にはしゃぐほど気にってもらえて嬉しくて……つい。悪かった。怒らせた奧さんの機嫌をとらないとな』
尊からの甘い臺詞に慣れない桜が戸っている間にも尊によって顎を上向かせられ、そうっと優しく口づけられていた。
政略結婚ではあるが、正式な夫婦となった尊との意外にも激甘な新婚生活はこうしてスタートしたのである。
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