《気になるあの子はヤンキー(♂)だが、裝するとめっちゃタイプでグイグイくる!!!》
「そろそろか……」
スマホで時刻を確認すると、『19:00』
衛星放送でラジオを流しているらしく、自宅にバカでかいアンテナが送られてきた。
それをテープに録音したり、聞くことで毎日の授業となるらしい。
これまたアナログなこって。
「ったく、なんでこんなおもしろい番組ばっかやっているゴールデンタイムに勉強なんだ? 朝、やれよ」
文句を言いつつ、機の上にはちゃんと教科書とレポートを用意している。
俺が見るに空欄を埋めたり、選択式の小テストのようなものだ。
正直、容も中學校のおさらいに近い。
學前にめっちゃ勉強していた俺がバカらしく思える。
放送が始まり、教師らしき男が棒読みで授業をはじめる。
聲優學校に通ったら?
「それではレポートの問一がありますね、これは〇〇です」
「え!?」
まんま答えじゃん!
その後もほぼほぼ答えを言って三十分の授業は終わり「また來週~」
他の授業も大半がそれ。
「……」
俺は學式に配られたプリントを出し、説明を読み直した。
『學したバカどもへ、どうせお前らはラジオ自を聞かないでレポートを他人から寫そうとしているのがバレバレだ』
寫すまでもないんですけど。
『とりあえず、何かわからないことやラジオを聞き逃したり、録音できなかったりとトラブルにあったときは一ツ橋高校の事務所に來い! べ、別に毎日來てもいいからな! 私は暇とか寂しいとかじゃないぞ!』
最後のセリフ、キモッ!
翌日、新聞配達を終えた俺はアポなしで一ツ橋高校に出向いた。
だって、クソだって判明したんだもの!
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