《勇者になれなかった俺は異世界で》ローズとソラ
クラメイト編
ソラ達がナナリア村に転移したと同時刻。
王が自室にある凄く高そうな寶石が彼方此方に付いている
大きなソファーで寛ぎながら高そうなカップで飲みを飲んでいると
突然、部屋のドアが慌ただしくノックされた。
――ドンドンドン!
「もう、せっかく寛いでいたのに……」
王は不満そうな顔をしてそう呟き、
手に持っていたカップをテーブルに起き、
ソファーから腰を上げドアの前までゆっくりと歩み、
優しい聲で尋ねた。
「何方ですか?」
「王様、俺です。
ボルギヌです。
至急お伝えしたい事があります。」
「まあ!ボルギヌ戦士長でしたか。
今開けますね。」
王はそう言ってドアを開け、
ボルギヌを部屋の中にれ、先程のソファーの向いにある、
まったく同じ柄のソファーに座らせ飲みを出した。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
王はボルギヌが一口飲んだのを確認してから、
真剣な顔をしてボルギヌの顔を見た。
「伝えたい事とは何ですか?」
「先程、勇者達がそろそろ迷宮にる時間だと思い、
念話を使ったのですが、勇者の誰一人とも繋がらなく……
恐らく、勇者達に何かあったのかと。」
念話。
特定の人を思い浮かべで心の中で伝えたい事を
念じると相手に伝わるスキル。
だが、念話を送る相手には予め自分の持ちの何かをあげる必要がある。
「!!。あの勇者の皆様が何かに巻き込まれてやられる
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何て事は無いと思いますが、心配なので軍隊をかしましょう。
一応、回復を使える人材を10人程後は戦闘が得意な人材を。」
「わかりました。ですが、
ニマエまで行くには全速力で行っても最低一日掛かりますが……。」
「そうですか……わかりました、
今回は特別に私が転移を使って送ります。」
「おお!王様が直接!ありがとうございます。
今すぐ隊を編してきます。」
それから數十分後。
「王様。準備が整いました。」
「わかりました。では、今から転移を使います。
一応安全面を考えて迷宮からし離れた位置に転移しますが、
問題ないですか?」
「はい、問題ありません。」
「わかりました。では、お気をつけて。」
・・
転移したボルギヌ達は周りの目を気にせずに早速、
迷宮のある方向へ向かった。
「――なっ!」
ボルギヌは目の前の景を見て絶句した。
そこには、予想も出來なかった景が広がっていたからだ。
王も予想出來なかった勇者達が
何者かにやられて倒れている所を――そして、迷宮が無くなっている所を。
「くそっ!。回復を使える者は急いで勇者達を回復しろ!
戦闘が出來る者は周りを警戒しろ!
怪しい奴が居ても決して一人で戦おうとするな、
相手は勇者達よりも強い可能がある!
攻撃する前に報告をしろ!」
周りがボルギヌの命令を聞き咄嗟に取り掛かっている中、
ボルギヌは今の狀況を急いで王に知らせようと念話をしていた。
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(王様!大変です。)
(何ですか)
(勇者達が何者かにやられていました。
それに迷宮が消えてます!)
(何ですって!?
勇者の皆様がやられてしかも迷宮まで……一何者が……)
(今、勇者達に回復を掛けているので目が覚めたら聞いてみます。)
(わかりました。
まだ、周りに勇者の皆様をやった犯人が居るかもしれませんので
気を付けてください。)
(はい。)
「――うっ」
ボルギヌが念話を終えると同時に、
勇者の一人が意識を取り戻し、聲を出した。
ボルギヌはその聲を聞き逃さずに急いで意識を取り戻した勇者の元へ向かった。
「一何があったんだ!」
「――ソラッ……」
「おい!しっかりしろ!」
「ボルギヌ戦士長、勇者様はまだ意識が朦朧としているので
答えるのは厳しいかと。
もうし待ってあげては?」
「ああ、そうだったか。
すまん、し冷靜じゃなかったな。……話せるようになった呼んでくれ。」
「わかりました。」
「ボルギヌ戦士長!」
「何だ?」
「先程、近くにいた冒険者から聞いたのですが、
ここで4人の人と勇者達が戦っていたという報が。」
「4人だと?勇者達はたった4人にやられたのか!?」
「ボルギヌ戦士長!」
「次は何だ!?」
「勇者達の人數を確認したのですが、
5人足りません。」
「5人だと!?」
「はい、恐らく連れ去られたのかと。」
「くそっ!……わかった。
引き続き調べてくれ。」
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ボルギヌは今の報も急いで王に伝える為念話を送った。
(王様。)
(何かわかりましたか?)
(まだ勇者達をやった人はわかりませんが、
人數は4人という事がわかりました。
それと、勇者が5人連れ去られた可能があります。)
(なっ!……これは思っていたよりも深刻な事態ですね。
勇者達が目覚め次第、報を聞きつつ、
此方に帰ってきてください。)
(わかりました。)
「ボルギヌ戦士長、
勇者様が大分回復したのでそろそろ話せるかと。」
「わかった。」
ボルギヌは急いで勇者の元へ向い、
何があったのかを聞いた。
「ソラ、ソラは生きていた。」
「ソラだと?あの裏切者か!?」
「そう、あのソラが生きていた。
それも今のあいつは強い、
俺はたった一撃でやられた――ううっ……。」
「そうか……回復を続けろ。」
ボルギヌはそう言い、
再び王に念話を送った。
(王様、犯人がわかりました。)
(一何者なんですか?)
(それは――ソラ……ソラ=コウリです。)
(なっ……ソラですって……生きて居ましたか。
やはり、あの男は危険です。
私は今からソラ=コウリを罪人として國をあげて指名手配します。
出來るだけ早く此方に戻ってきてください。)
(わかりました。)
 ボルギヌからの報告を聞き、
王は自室のソファーに座りながら爪をかじり、
イライラしていた。
「まさか、あのソラが生きているなんて
……どうして!どうして生きていきているの!?
確かにあの時亜空間に放り込んだはずなのに!
それに放っといたら死ぬ程度の傷を負わせていたのにっ!」
――パリンッ!
王は怒りを抑えきれずにテーブルに置いてあった
高級そうなカップを薙ぎ払い、
カップは勢い良く飛んで行った。
「……あの方に報告しないと……」
王はそう呟き自室から慌ただしく出て、
長い廊下を小走りで渡り、巨大な天使像がある召喚の間の扉を開け、
王は巨大な天使像の前で跪いた。
「至高なる方よ、どうか私の過ちを許したまえ――」
王がそう呟くと、
巨大な天使像が神々しく出し僅かながら天使像の顔が
跪いている王の方にいた。
――顔を上げなよ。
年ぽい聲が部屋全に木霊した。
その聲を聞いた王はゆっくりと顔を上げた。
――で、どうしたの?
「前に処分したはずのソラ=コウリが生きていました
……それも、勇者達がそのソラ=コウリによってやられてしまいました。」
――ふーん、そっか。あの男まだ生きてたんだ。
それにしても、あの亜空間の中、
僕がスキルを上げてないのにも関わらずどうやって生き延びたんだろう。
まっ、そんなことはどうでもいいや。
で、どうするの?
「私としては、今すぐにでも消したいです。」
――うん、いいね。僕もあの男嫌いなんだよね。
でも、勇者達がやられるって相當だよね?
そんな相手をどうやって倒すつもりなんだい?
「それは……出來れば、
力を貸していただければ……。」
――ん~、別にいいけど。
やるからには全力でやるからね?
もしかしたら巻き込んで君の事も殺しちゃうかもしれないけど。
「ありがとうございます。」
――あー、僕にも準備があるから決行は三日後でいいかな?
「はい、問題ありません。」
――じゃ、三日後ここに現れるよ。
再び巨大な天使像が神々しく、像の顔は正面を向いた。
それを確認して王は立ち上がり不気味な笑みを浮かべた。
「待ってなさい、ソラ=コウリ……フフフフフフフ」
ソラ編
話し合いを終えた俺達は次に寢床を決めることにした。
軽く話し合い、俺とヤミ、スラ、ライラあとノイは村長の家で、
殘りの勇者達はゴリラの家で泊まる事になった。
寢床が決まり、解散した後俺は早速寢る事にした。
今日は々とあって疲れているため早めに寢る事にしたのだ。
「ん?主人よ、もう寢るのか?」
「あー、今日は々と疲れたからな。」
「そうか、おやすみ。」
「ああ、おやすみ。
あーそうだ、一応ノイの事迎えに行ってくれないか?
何か迷いそうだし。」
「まったく、主人は優しいな。
わかった、任せとけ。
ヤミとスラも行くぞ。」
「わかった」「了解です。」
3人がノイの事を呼びに行ったのを確認してから俺は眠りについた。
疲れていたおかげで直ぐに眠りにつく事が出來たが、
何故か俺の目の前には白い空間が広がっていた。
「……」
今日は疲れてるっていうのに……タイミングが悪いな。
「ん~どうしたの~?
そんな不機嫌そうな顔して~」
「今日は々と疲れてるんだ。」
「そうなんだ~でも~ここは夢の世界だから疲れなんて関係ないよ~」
「……で、なんのようだ。」
「迷宮どうだった~?」
「ケルベロスと戦って霊王が仲間になっただけの迷宮だったぞ。」
「ん~!?霊王って何~?」
「エリルスが知らない事俺が知っている訳ないだろう……まぁ、本人曰く、
『主にぃ迷宮の生やぁこの世界のぉ環境やぁ気候を管理ぃ』
したりしてるらしいぞ。」
俺はノイが言っていた事をノイの口調を真似してエリルスに伝えた。
「なにそのムカつく口調~もしかして馬鹿にしてるの~?」
「してないしてない、
霊王の口調を真似しただけだ。」
「ふ~ん、霊王か~また凄いのを仲間にしたね~」
「そうか?」
「うん、そうだよ~。
……さて~迷宮の話はここまでとして~
今からし真面目な話をするね~」
真面目な話をするくせにその口調はどうにかならないのか。
「何だ?」
「頼れる悪魔からの報なんだけどね~
神様達がき出したらしいよ~」
「神?そんな事を俺に話してどうするんだ?」
「なんとね~その中にソラが言っていたあのショタ神もいるんだよ~
しかもね~その神様達はリザリル王國に集まってるんだよね~」
「なん…だと?」
ショタ神がリザリル王國に……まさか、
あの王はショタ神の繋がっていたのか!?
……いや、冷靜に考えてみればその通りだよな、
この世界に召喚された時は々とありすぎて考えられなかったが
間違いなく王はショタ神と繋がってる。
「興味あるでしょ~?
実はね~この事で明日會議があるんだよね~
ソラ一人分の席なら用意出來るから來る~?」
「行くにきまってる。」
「わかったよ~じゃあ明日迎えを送るから待っててね~」
「ああ。」
エリルスが消え、白い空間が徐々に真っ暗になって行き、
俺は再び眠りについた――が、直ぐに目が覚めしてしまった。
周りを見ると、ヤミ達が気持ちよさそうに寢て居た。
俺は今何時頃だろうと思い、
窓から外を見るとまだ真っ暗だったので恐らく夜中だろうと考えた。
俺はまた寢ようとするが、
まったくと言っていいほど眠気が無かった。
はぁ……眠れないな。
結構早めに寢たからかな?
……このままいても暇だし息抜きがてらちょっと外出てみるか。
俺はヤミ達を起こさない様にこっそりと外に出た。
この村には街燈みたいなは一切無いので
星などの自然なによって夜は照らされている。
「今まで良く考えて無かったけど、
自然って凄いな……。」
俺はそんな事を呟きながら自然なによって照らされている
薄暗い夜道をブラブラと歩いていると
前方の小川の近くにある大きな巖に座っている誰かの影を発見した。
こんな時間に誰だ?
不審者か?
俺はそんな事を思いながらし警戒しながら
近づくと近くの小川にが反してその影を照らし、
その影の正が徐々に分かってきた。
「眠れないのか?我が友よ。」
「えっ!?……ああ、我が友でしたか、
脅かさないでくださいよ。」
「ああ、悪い。……隣座っても?」
「ええ、構いませんよ。」
隣に座ったのは良いが、
話す事無いな……と思っていると結の方から話しかけてきた。
「凄いですよね、異世界って。」
「ん?そうか?」
「だって、街燈も一切無いのにこの明るさですよ、
それに、この小川の流れる音、風の音。
車なんて一切走ってないんですよ?」
「ああ、そうだな。自然かだ。」
「……変わりましたね。我が友は。」
「え?そうか?」
「はい、何というか余り廚二っぽさが無くなったというか
……それに、結構友達思いなのに容赦なく吹っ飛ばしたり……」
言われてみれば、そうかもしれないな。
何だか大魔王の加護を貰ってから段々変わって言ってる気がするな。
人を傷つけても余り何もじないし、
久しぶりに結達と出會った時も余り嬉しくなかった。
「……まぁな、々あったからな。」
「何だかし寂しいです。
我が友が私じゃ手が屆かない遠くに行っちゃうじがして。」
「大丈夫だ。もし、俺が遠くに行ってもお前なら直ぐに追いつくさ、
いや、俺の事なんて追い抜くだろうな。
なんたってお前は俺の我が友なんだからな。」
「ちょっと意味わからないけど、そうですね!
我が友に出來て私に出來ない事は無い!
……何だかスッキリしました。ありがとうございます。」
さらっと傷つくなぁ……。
「え?うん。」
「じゃあ、おやすみなさい!」
「ああ、おやすみ。」
結が帰って行くのを確認した後、
俺は空を見上げて呟いた。
「やっぱ俺、良い事言うの苦手だな……。」
・・
結と別れた後、俺はこっそりと村長の家に戻り再び眠りについた。
「……ふわぁああ。」
目が覚めた俺は大きなあくびと共にを起こした。
窓から外を見ると既に明るかったので、
俺はあまり眠れる気がしなかったが案外ぐっすりと寢てしまっていた様だ。
「ますた、おはよ。」
「おはよ、ヤミ。」
「……主人おはよう……。」
「ああ、おはよ。」
「ソラさん気持ちよさそうに寢てましたね。
いい夢でも見てたんですか?」
「ん?そうか?」
ヤミは俺が起きるるのと同時に起き、
ライラは若干寢ぼけているが起きている様だ。
スラは既に起きていて何やらみたいな事をやっている。
ちなみに、ノイはと言うと……。
「あれ?ノイどこいった。」
――ドォーン
周りを見渡してもノイの姿が見當たらなかった。
「ああ、ノイさんなら先程、
外で面白そうな事が起きてるから見に行く的な事を言って
出ていきましたよ。」
「まったく、自由な奴だな。
ああ、そうだ。
今日はちょっと出掛ける。」
「ますた、どこにいくの?」
「エリルスの所だ。」
「……いきたくない。」
ヤミは凄く嫌な顔をしてそう言った。
恐らく、この前魔王城に行ったときに々な魔王達に絡まれてたから
嫌いになったのだろう。
「あー、今回は俺一人で來いって言われてるからお前等は留守番な。」
――ドォーン
「むむ、主人よエリルスとは誰だ!
だろ?浮気か?浮気だよな?」
何だこいつ。
ずっと寢ぼけとけ。
「俺の命の恩人だ。」
「ほほ~主人の恩人か……興味があるな。」
「あっそ。確か、今日迎えが來る予定だからそろそろ外に行くかな。」
「私の擬人化を見てほしかったのですが
……まぁ、お気をつけて。」
「あーそっか。まだ俺達しか知らないもんな。
また今度皆で行こうな。
……ところでさ、さっきから外からドォーンって
音がするんだけど気のせいか?」
「確かにしてますね。何でしょう。」
「気になるな、
よし、主人迎えが來るまで護衛しよう。」
「いいですね!私も護衛します。」「わたしも」
……護衛されるような事なのか?
つか、何か予想できちゃんだよな……。
そんな事を思いながら外に出ると、
予想通りの事が起きていた。
悪魔一と結達とゴリラが戦っていた。
だが、悪魔の方は攻撃は一切しないでずっと防をしている。
「うわ、予想通りだ。
……つか、何かゴリラ以外の村人はどこいった。」
「あぁ、ボクが特殊な結界はってるからぁ、
皆家の中で眠ってるよぉ。」
結界だと?これもエリルスの記憶には無いな。
霊王のスキルなのか?にしてもありがたい事だ。
ゴリラは兎も角、他の村人達に悪魔と俺が知り合いだって事
ばれたら村から追い出されそうだしな。
「ありがとな。ノイ。」
「ふふふふぅ!もっと謝しても良いぞぉ!」
「……あー、ヤミとスラは知ってると思うが、
あの悪魔は俺の知り合いだから手を出すなよ?」
金髪でグラデーションカットで目がし垂れ、
瞳のも黃金の悪魔。
確か、名前はローズだった様な気がする。
魔王城で俺の力を回復してくれた優しい魔王さんだ。
「なんと!主人は悪魔まで手籠めにしようとしてるのか!」
「してねえよ。
あと悪魔と言うか魔王な。」
「ま、魔王まで手籠めに……」
「……はぁ、じゃあ、
行ってくるから留守番よろしくな。」
「はい。行ってらっしゃい。」「うん」
俺はローズの方へ歩きだした。
それにしても、あいつ等ひたすら攻撃してるくせに
ローズビクともしてないぞ
……確かローズは悪魔達の治療をしている魔王の一人だっけ。
回復がメインなのに傷一つ付けれないのか。
「あっ、兄ちゃん!こいつやばいぞ!」
「おい、ソラ!早く手貸せ!」「ソラさん!」
そんな怒鳴らなくてもいいだろ。
第一お前等ローズは防しかしてないのに何で
そんなにボロボロなんだよ……。
「あっ、ソラ!遅いよ何してたの?」
此方に気が付いたローズが手を振りながら此方に走ってきた。
「寢てた。」
「おい、ソラ逃げろっ!
そいつは強すぎる――って、何呑気に話してんだよ!」
「いや、知り合いだから。
お前等が勝手に攻撃してるだけだろ。」
「「ええ??」」
結達から驚愕の聲が聞こえたが、
俺はそんなのお構いなしに話を進める。
「俺はこれから出かけるから、詳しい話はスラから聞いてくれ。
よし、早速行こう。
転移使うけど問題ないよね?」
「おお、転移が使えるんだ!流石だね。」
「ええ?ちょっとソラさん!」
結がんできたがお構いなしに転移を使って魔王城に転移した。
「無能はいらない」と言われたから絶縁してやった 〜最強の四天王に育てられた俺は、冒険者となり無雙する〜【書籍化】
【Kラノベ ブックス様より1〜2巻発売中】 【コミカライズ、マガポケ様にて好評連載中】 剣、魔法、治癒、支援——それぞれの最強格の四天王に育てられた少年は「無能」と蔑まれていた。 そんなある日、四天王達の教育という名のパワハラに我慢できなくなった彼は『ブリス』と名を変え、ヤツ等と絶縁して冒険者になることにした。 しかしブリスは知らなかった。最弱だと思っていた自分が、常識基準では十分最強だったことに。あらゆる力が最強で萬能だったことを。 彼は徐々に周囲から実力を認められていき、瞬く間に成り上がっていく。 「え? 今のってただのゴブリンじゃなかったんですか?」「ゴブリンキングですわ!」 一方、四天王達は「あの子が家出したってバレたら、魔王様に怒られてしまう!」と超絶焦っていた。
8 122【最終章開始!】 ベイビーアサルト ~撃墜王の僕と、女醫見習いの君と、空飛ぶ戦艦の醫務室。僕ら中學生16人が「救國の英雄 栄光のラポルト16」と呼ばれるまで~
【第2章完結済】 連載再開します! ※簡単なあらすじ 人型兵器で戦った僕はその代償で動けなくなってしまう。治すには、醫務室でセーラー服に白衣著たあの子と「あんなこと」しなきゃならない! なんで!? ※あらすじ 「この戦艦を、みんなを、僕が守るんだ!」 14歳の少年が、その思いを胸に戦い、「能力」を使った代償は、ヒロインとの「醫務室での秘め事」だった? 近未來。世界がサジタウイルスという未知の病禍に見舞われて50年後の世界。ここ絋國では「女ばかりが生まれ男性出生率が低い」というウイルスの置き土産に苦しんでいた。あり余る女性達は就職や結婚に難儀し、その社會的価値を喪失してしまう。そんな女性の尊厳が毀損した、生きづらさを抱えた世界。 最新鋭空中戦艦の「ふれあい體験乗艦」に選ばれた1人の男子と15人の女子。全員中學2年生。大人のいない中女子達を守るべく人型兵器で戦う暖斗だが、彼の持つ特殊能力で戦った代償として後遺癥で動けなくなってしまう。そんな彼を醫務室で白セーラーに白衣のコートを羽織り待ち続ける少女、愛依。暖斗の後遺癥を治す為に彼女がその手に持つ物は、なんと!? これは、女性の価値が暴落した世界でそれでも健気に、ひたむきに生きる女性達と、それを見守る1人の男子の物語――。 醫務室で絆を深めるふたり。旅路の果てに、ふたりの見る景色は? * * * 「二択です暖斗くん。わたしに『ほ乳瓶でミルクをもらう』のと、『はい、あ~ん♡』されるのとどっちがいい? どちらか選ばないと後遺癥治らないよ? ふふ」 「うう‥‥愛依。‥‥その設問は卑怯だよ? 『ほ乳瓶』斷固拒否‥‥いやしかし」 ※作者はアホです。「誰もやってない事」が大好きです。 「ベイビーアサルト 第一部」と、「第二部 ベイビーアサルト・マギアス」を同時進行。第一部での伏線を第二部で回収、またはその逆、もあるという、ちょっと特殊な構成です。 【舊題名】ベイビーアサルト~14才の撃墜王(エース)君は15人の同級生(ヒロイン)に、赤ちゃん扱いされたくない!! 「皆を守るんだ!」と戦った代償は、セーラー服に白衣ヒロインとの「強制赤ちゃんプレイ」だった?~ ※カクヨム様にて 1萬文字短編バージョンを掲載中。 題名変更するかもですが「ベイビーアサルト」の文言は必ず殘します。
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