《勇者になれなかった俺は異世界で》皆の意志とソラ
俺とヤミとライラが大きな巖の近くに付き、
待つ事數分後スラとノイが結達を連れて來た。
「主人、連れて來た様だぞ!」
「おう、ありがとな。
じゃあ皆、取り敢えず俺の聲が聞こえる所に並んでくれ。」
俺の言葉を聞き、
結達は若干不思議そうに首を傾げながら聲が聞こえる位置に並び、
俺の顔をジーっと見てきた。
「よし、皆聞く準備は出來たな。
皆に集まってもらった理由は簡単に言うと
俺はこの村から出ていく事になった。」
「「「「「「え!?」」」」」」
「……兄ちゃん、
理由を聞いても良いか?」
「ああ、これから話そうと思っていた。
今日の朝の件で俺の事はスラから聞いたと思うから俺の事は説明しないが、
これから起きる事を皆に説明する。」
結達は朝の件で、
スラから事を聞いているはずだと思いそう言った。
「簡単に言うと戦爭が起きる。」
「戦爭?一相手誰だ?」
「リザリル王國と神々の同盟が相手だ。」
「か、神だと?
兄ちゃん正気か!?神様と戦うなんて無謀すぎるぞ!」
「そうだぞ!」「止めた方が良いと思います。」「馬鹿かソラ!」
「――此方は大魔王と魔王を含めた悪魔の全戦力で応戦する。」
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ゴリラ達から々と文句が聞こえてきたがそれは
俺の言葉によって沈黙に変わった。
「……」
「……悪魔の全戦力だったら兄ちゃんが戦う必要ないだろ!」
「まぁ、その通りなんだけどな――相手の目的は俺を消す事なんだよ。
それに、俺は神と王に復讐しないといけないからな。」
流石のゴリラもそれを聞き、黙り込んでしまった。
だが、俺はそんな事を気にせずに話を続けた。
「言わなくてもわかると思うが、
この戦いで沢山の命が消えるだろう。
……流石にこんな危険な戦いにお前等を巻き込む訳にはいかない。
だからお前等には――」
「――ふざけんなよっ!」
今まで黙っていたかおるが突然怒鳴り聲を上げた。
「おい、ソラ!どうしてお前はそうやって一人で戦おうとするんだよ、
お前は殘されるこっちの気持ちを考えた事があるのか?
俺達はお前の事をずっと心配してたんだぞ!
會えた時は本當に嬉しくて言葉も出なかったんだ、
それなのに、どうしてお前はまた俺達の前から消えようとするんだよ!
……どうせお前の事だから迷を掛けたくないとか思ってるんだろ?
ふざけんなっ!友達なら迷を掛け合ってなんぼだろ!」
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「そうですよ!」「その通りだな。」「ああ。」「そうだぞ!親友だろ?」
かおるがそう言うとその後に続いて結達も一緒になって言ってきた。
「そうだったな。お前等はそういう奴だったな。
ごめん、俺が悪かった。
……だが、お前等は同級生を殺せるのか?」
戦爭になれば手加減している余裕なんて無い。
敵は彼方此方から襲って來て油斷すれば負ける。
例え相手がクラスメイトであっても敵は敵だ。
それにあいつ等は勇者だ、
そこら辺のモンスターよりも知能があり強さがある。
そんな相手に手加減何てすれば一瞬でやられる。
「同級生だから手加減してくれるだろ?
何て考えは捨てろ。
俺の件からわかったと思うが、
あいつ等は裏切者を許さない。
やらなきゃやられるそういう戦いになる。
それでも――」
「それでも、それでも俺、いや、
俺達はお前についていく!」
「え?」
俺は予想外の回答に驚き聲を出してしまった。
俺は大魔王の加護によって々と変わっているが、
かおる達は神の加護を持っているけどそういうはあるはずだ……。
「どうして?」
「どうしてって俺達友達だろ?あいつ等はお前の事を殺そうとしたんだ、
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だったら殺される覚悟はあるだろ?
ほら、よく言うだろ、撃っていいのは覚悟のある奴だ。だっけ?」
「それを言うなら、撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だ。
ですよ、かおるさん。
――かおるさんの言う通り私もついて行きます。
それに、ソラさんの事を傷つけようとした人達なんてどうなっても知りません。」
「委員長は腹黒だったのか。
ちなみに私もついて行くぞ。
を見られたんだ、責任を取ってもらわないとな。」
「あぁ?ソラ!お前、こいつのを見たのか?
……これは罰を與えないと行けねぇな。
逃がさないからなソラ。」
「俺もついて行くぞ。俺は親友のはずなのに、
何故か仲間外れにされていたからなぁ~
凄く傷ついたからな~これはついて行くしかないな~(チラチラ」
「お前達……ふっ、何を言っても無駄だな。
わかったよ……俺と一緒に戦ってくれないか?」
「「「「ああ」」」」「はい」
はぁーダメだな俺は。
どうしても押しに弱いんだよな
……まぁ、何となくこいつ等なら何が何でもついてくると思ったけどな。
さて、後はゴリラだけか。
「兄ちゃん、俺も戦うぜ。」
俺がゴリラに『お前は芝居をしてくれないか』と言おうかとしたが、
それよりも先にゴリラが答えた。
しかも俺の考えとは全く逆な答えで。
「何でだ!?お前には家族がいるだろ!?」
ゴリラには奧さんがいる。なのにどうして?
「兄ちゃんはまだ子供だから分からないと思うがその分かる。
家族と同等位に守りたい存在ってやつ――」
「なぁ、変な事言ってないで早く話してよ。」
「な、酷いこと言うなー兄ちゃん。
まぁ、さっきのも本音なんだが
……兄ちゃん達が戦爭に行った何て言ったら上さんが
『見捨てたのかっ!この薄者』とか言って怒られそうなんだよ。」
「……なるほど。何かごめんな。」
「気にすんなどっちみちスラのお嬢ちゃんから兄ちゃんの事を聞いた時、
俺は決めたんだ。何が何でも俺が守るって。」
……何かゴリラに言われるとアレ臭いな。
 ゴリラ達に何を言っても無駄だと言う事が分かり、
俺は仕方なく明日出発する事を伝え、
ヤミ達と村長の家に戻った。
「はぁ。」
中々思い通りに行かなく、
考えていた事と全く逆の出來事が起きてしまい、
俺は自分の不甲斐無さにため息をついた。
「ため息何てついてると幸せが逃げますよ?
私は逃げませんけど。」
「わたしも」「如何なる時でも主人と一緒にいる」「ボクもぉ」
……ライラ達は変わらないな。
まぁ、こういう奴等が仲間だから俺はここまで來れたのかもな。
最初この世界に來た時は俺は不幸だと思ったが、
今は仲間に恵まれて幸せだな。
「ありがとな。……あっ、そうだ。お前達に聞き忘れてたんだけど」
危ない危ない、しっかり聞いとかないとな。
結達は心配だけど、ヤミ達なら心配はいらない
――こいつ等は俺が一番信頼出來る唯一の仲間達――いや、家族だ。
まぁ、ノイはまだ出會ったばかりだけど。
……別に聞かなくても答えは何となくわかっているが。
「俺と一緒に戦ってくれるか?」
それを聞いたライラ達は一瞬何を『何を言っているんだ、こいつは。』
みたいな顔をし、
次にヤミ、ライラ、スラ、ノイがそれぞれの顔を見合って頷いた。
そして、ヤミが俺に近付いて來て口を開いた。
「ますたとわたしはいっしんどうたい。
どこまでもいっしょ。」
一心同か。
そういえばそうだったな、俺が死なない限りヤミは死なない。
「ああ、そうだったな。
これからもよろしくな、ヤミ。」
「うん!」
ヤミが言い終えると次はスラが俺に近付いてきた。
「私はソラのペットですから、
例え如何なる時でもご主人様のソラを守るのが務めなんです。
だから、ずっと一緒ですよ。」
ペットの務めってそういうじだっけ?
「何か々と可笑しな気がするけど
……まぁ、これからもよろしくな、スラ。」
「はい!」
スラが言い終えると次はライラが俺に近付いてきた。
「ああ、主人よ、
どうして貴方様は――」
「おい、変な芝居するな。」
「はい――私は主人の奴隷だ。
だから、如何なる時でも傍に居るぞ。」
うわぁ、奴隷って響きも嫌いだけど、
そこにを付けるとここまでとは……
「……これからもよろしく。」
「おい!何故私だけそんなに短いんだ!?
贔屓してるだろ!
そうなんだろ?お――」
「次はボクの番だから早くそこどけてぇ。」
ライラが面倒くさい事を言ってきて俺は面倒くさいなぁ。
と思っているとライラを押し退けてノイが俺に近付いてきた。
「ボクはねぇ、ソラくんに脅されて仲間になったんだからぁ
ソラくんにはしっかり最後まで責任を取ってもらわないとぉ。」
確かに脅した様な気がするけど、
責任ってなんだよ……ノイが年じゃなくてだったら良かったのに。
「まだ仲間になったばかりなのに危険な目に合わせて悪いな。
まぁ、これからもよろしくな、ノイ。」
「うん。」
やっぱり聞くまでも無かったな。
でも、皆の気持ちが聞けてし嬉しかっな。
「おい!主人よ、どうして私だけ――」
はぁ、ライラは本當に空気読めない奴だな。
まっ、それでこそライラってじだけどな。
「うるさいぞ。明日の準備して早く寢ろ。」
・・
それから何やかんやで皆がやっと寢靜まった頃、
俺はふとある事を思い出していた。
そう言えば、最近ステータス確認してなかったな。
戦いも近いし皆のも把握しておくか。
まずは俺のからだな。
=============
名前:ソラ=バーゼルド
年齢:15
種族:人間
レベル:????
力:????
魔力:????
攻撃力:????
防力:????
素早さ:????
運:????
スキル・魔法
魔眼:LvMAX
強化:LvMAX
闇魔法:LvMAX
重力作:LvMAX
狂気:LvMAX
配偶:LvMAX
転移:LvMAX
絶対防:LvMAX
発:LvMAX
伝承:LvMAX
殺気:LvMAX
能力
大魔王の加護:Lv MAX
稱號
大魔王の弟子
大魔王を超える者
勇者潰し
=============
相変わらず????になってるな、
つか勇者潰しって……増えてるスキルは発、伝承、殺気か。
発は前勇者に使ったし、殺気は魔王城で無意識に発してたし
……殘るは伝承か。
魔眼を使って見てみるか。
魔眼フルヴュー・アイズ
皆が寢て居るので聲には出さず、
心の中でそう呟いた。
――伝承とは自分が使えるスキルの一つだけ
任意の相手に授ける事が出來ます。
ただし一回しか使えないので気を付けてください。
俺が魔眼を発して、
伝承の詳細を見ようとした瞬間、頭の中に聲が流れ込んできた。
ああ、忘れてた。
そう言えばこの魔眼會話出來るんだったな。
一つだけ任意の相手にか……これは悩むことは無いな。
もしも、俺が死ぬ時はあのスキルをライラに授けよう。
本當はスラに授けたいが、
スラは一応スライムだから々と問題が起こりそうだしな。
さて、次はスラのステータスを確認するか。
俺はそう思い、
スラの事を魔眼で見た。
=================================
オリジナルスライム(擬人化)
♀
Lv632
12,000,000/12,000,000
22,500,000/22,500,000
スキル
言語理解LvMAX
スライム言語を理解するスキル。
ファイアLvMAX
魔力を50消費して炎を出すスキル。
威力は弱いが使い方次第ではかなり強くなる。
擬人化LvMAX
人間の姿に化ける事が出來る。
分離LvMAX
自分のを小さく分離して自由にかす事が出來る。
毒LvMAX
気絶から死までのレベルの毒を自由に出すことが出來る。
絶???
稀に現れる中立モンスター。
生まれながら魔力が高い。
ソラのペット。
名前はスラ。
スラ自はとてもこの名前を気にっている。
ソラの肩に乗って移する事が大好き。
新しい仲間が増えて嬉しい。
擬人化した自分の姿を結構気にっている。
==================================
おお、スラも中々強くなってるな。
この前勇者を倒してたスキルは分離と毒を使っていたのか。
それにしても『絶???』って何だ?
これから覚えるスキルなのか?
それにしても?が多いぞ
……おい、魔眼。絶???って何だ?
――すいません、私にも理解出來かねます。
理解出來ないだと?
……となると、このスキルは未だ誰も使った事の無い未知のスキルって事か?
――いえ、例え未知のスキルであっても見る事が出來ます。
……じゃあ、一何なんだ?
 あれはこれから覚えるスキルって事は確かだよな?
――はい、その通りです。
そっか、し怖いような気がするけど、
  スラがそのスキルを覚えるまでのお楽しみとして取っておこう。
次はライラのステータスを確認するか。
俺はライラを魔眼で見た。
……相変わらず寢相が悪い。
=================================
ライラ=ドラゴニカ
♀
Lv∞
89,889,000,000/89,889,000,000
99,819,000,000/99,819,000,000
スキル
伝説の種族、竜人族。
ライラ=ドラゴニカ。
ドラゴニカは竜王を示す。
ライラは自分の事を奴隷として扱わないソラの事を凄く好んでいる。
何時か、家族にもソラの事を紹介したいと思っている。
==================================
ん?レベルが∞?
これはどういう事だ?
――竜人に壽命は存在しない故にレベルの上限も存在しません。
しかし、モンスターを倒していくと他の種族と同じように力などは
上昇します。
なるほど、レベルの上限が無いから∞か。
……一番ツッコミたい所は後にして、
ライラってあんなに強いのにスキルが一つもないんだな。
――はい、基本的に竜人族はスキルを必要としない為、
その様になっています。
スキルを必要としない為か……本當に最強の種族だな。
――さて、じゃあ一番ツッコミたい所を言おうか。
ライラって竜王だったのかよ!!!
――はい、ドラゴニカとは竜王のみが持つ事を許された名です。
おいおい、大丈夫なのか竜人族。
こんなのが竜王で、しかもこの前まで奴隷として売られてたんだぞ?
伝説の種族の王が奴隷……竜人族終わったな。
伝説の種族~幻の種族へ~ってじになりそう。
つか、ライラにも家族が居たのか。
是非あってみたいものだ。
さて、最後にノイのステータスだ。
=================================
ノイ=フィールフォンヌ
♂
霊王
この世界の迷宮や気候を管理する霊の王。
今まで誰にも負けた事が無かったがソラによって踏みにじられた上
脅され、もうお婿に行けないにされてしまった。
とノイは思っている。
==================================
うん、何となくわかってた。
理由は特に無いけど霊王だしな。
わかってたよステータスが異常だって事くらい
……だけどなっ!力もスキルもレベルも無い何て反則だろっ!しかも何だ?
『もうお婿に行けないにされてしまった。とノイは思っている。』
……絶対殺す。
俺はそう思いながらぐっすりと寢て居るノイに忍び寄って鼻の近くにこの前、
ゴリラが忘れていったゴリラの靴下を置いてやった。
うわぁ、臭そう。
俺は満足し、自分の寢床に行き、目を瞑った。
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