《勇者になれなかった俺は異世界で》大、魔法とエロはつきものだ。
「失禮します。」
「失禮しますー」
ゴウルに連れられて図書館を出、一つの煉瓦造りの家に來ていた。
ゴウルに続いて中にると、
如何にも魔が住んでそうなじな部屋で、
彼方此方に何かの髑髏が飾ってあったり、
毒々しいのポーションなどが置いてある。
「何だい?」
カウンターの向こうから一人の無駄に出部分が多い服裝の
お姉さんが現れた。
あれ?お婆ちゃんじゃないじゃん、
娘さんとかかな?
「ルヌイ婆さん、
この子の魔法屬の検査をしたいのですが」
「おお、その子がヴェインの所のソラ君か
……ああ、構わないよ。」
「ええ!?」
ルヌイ婆さんってこの人の事なのかよ!
全然若いお姉さんじゃねえか!
「ん?どうしました?」
「いや、お婆ちゃんて言うわりには若かったから……」
「はっははは!中々嬉しい事を言ってくれるね、
ソラ君。でもね、これでも私はもう409年間生きてるんだよ。」
409年間だと……確かにさっき読んだ本には
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人狼の平均壽命は900歳って書いてあったけど
……全然年老いてないし、
寧ろ理想のお姉さんってじだ。
こんな見た目の人をお婆さんって呼ぶと
何か罪悪が生まれてしまう……
お姉さんって呼ぶようにしよう。
「ねぇ、ルヌイお姉さんって呼んでも良い?」
「なっ……本當に変わった子だね。
まぁ、そう呼ばれるとしでも若返った気分になるし、
構わないよ。」
「ありがとう!ルヌイお姉さん!」
「……ああ。ちょっと待ってな。」
ルヌイお姉さんはし顔を赤くしてカウンターの奧へと姿を消した。
お姉さんって呼ばれただけで顔を赤くするなんて可い。
程なくしてルヌイお姉さんがカウンターの奧から戻ってきた。
手にはし紫の丸い水晶を持っていた。
そして、カウンターに布を敷きその上に水晶を置いた。
「ほれ、この水晶にれてみな。」
「はい。」
俺はワクワクしながら水晶に手をれた。
すると、紫の水晶はみるみるうちにを変えて行き、
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黃金になった。
「金?」
「おお、屬か、珍しいな。」
「本當ですね。自分も屬は久しぶりに見ました。」
「そうなんだ~」
屬か、前とは正反対だな。
俺的には闇屬の方が良かったな……
「……屬の魔法本なら倉庫に在った気がするな……し待ってな。」
おお!まじか!
その本があれば直ぐに魔法が使えるじゃん!
……まぁ、絶対にそんな簡単にはいかないと思うけど。
暫くしてルヌイお姉さんが戻ってきた。
「し古いけどこんな本で良ければあげるよ。」
「ありがとう!」
表紙には封…………法……と書いてある。
殆ど文字が掠れてしまって何と書いてあるかは分からない。
「屬の魔法何て久しぶりだから早く使える様にして見せてくれよ。」
「わかった!」
だったらさっさと練習しないとな。
そう思い、俺はルヌイお姉さんにもう一度禮をして、
ゴウルと共に外に出た。
「この後はどうしますか?」
「ん~魔法の練習をしてみたい!」
「おお、いいですね。ですが、
練習をする前に本を一通り目を通しといた方が良いと思いますよ。」
「わかった。」
この紳士が言うなら絶対に目を通しておいた方が良いんだろうな。
にしてもこの本結構分厚いぞ……家に帰って読むか。
「じゃあ、家で読む。」
「そうですか、では、家まで送ります。」
家に付き、ゴウルと別れ俺は早速自分の部屋に向った。
お父さんはまだ家には居ないようだった。
「さて」
俺は寢ながら本を読もうと思い、ベッドにり込んだ。
本を開くと、ずらりと魔法の種類が書いてあり、
そのページが長々と続いていた。
一通り目を通すのはかなり面倒臭いが、
大してやることも無い俺はゆっくりでも良いから
一通り目を通そうと決めた。
大規模な魔法から小規模な魔法
……スペルの長さ、短いもあれば小説の一ページ位長いもある
……消費魔力量
……魔法の効果
……メリット、デメリット……
「ふぅ、」
やっと半分程目を通し終わった頃、
気が付けばもう部屋の中は薄暗くなっていた。
下からは何やら味しそうな匂いが漂ってきていた。
何時の間に……それにしても、もう夕飯の時間か。
意外とこの本を読むのが楽しくて時間が過ぎるのが早くじるな。
聞いたことも無い魔法、
聞いたことも無い効果、
馬鹿みたいに長いスペルなど
俺にとってもは全てがワクワクさせる要因になっていて、
目を通すどころか1ページ1ページ隅々まで読んでいた。
「おーい!ソラーご飯だぞ!!」
「はーい!」
夕飯の準備が出來た様だ。
リビングに行くと、朝とは大違いの料理が並んでいた。
何のかは分からないがステーキがあり、
味しそうな野菜もその倍あり、
コンソメスープの様なスープがあり、
茶碗一杯の白米。
こうやって言うと普通に聞こえるかもしれない、
だが、料理の量が凄い。
お父さんは人狼だからよく食べる。
それは分かっている。
分かってるけど、
せめて俺の料理の量まで人狼サイズにしないでくれ。
まぁ、食べるけどさ。
「「いただきます。」」
を俺の口サイズに切り、食べる。
うん、やっぱり味しい。
「なぁ、ゴウルから聞いたんだが魔法の練習を始めてるって?」
「うん。今ね魔法本を一通り目を通してるの!」
「そうか、あまり無理はするなよ?確かに魔法は役に立つが、
それ以上に危険だからな。」
魔法には危険が伴う。
それぐらいはわかっているさ。
「大丈夫だよ、無理はしないから!」
「ああ。それと、魔法が使える様になったらお父さんにも見せてくれよ!」
「うん!」
・・
夕飯を終え、俺は再びベッドにり本の続きを読み始めた。
「つか、暗いな……」
そう言えば、燈り的な魔法あった気がするな
……しかも、スペルが凄く短い奴。
そう思い、その魔法を探した。
おっ、あった。
えっと、魔力消費は大したこと無いな。
よし、出來るかどうかは分からないがやってみるか。
「燈りよ、我の元へ。」
書いてあった通りにスペルを読み上げると、
俺の頭上に丸いはポワーンと現れた。
おお!功した!
結構明るいな!よし、これで読みやすくなったな。
別に魔法を使わなくても部屋にあるランプを付ければ明るくはなったが、好奇心で魔法を使ってみたかったのだ。
・・
夕飯を食べてからどれぐらいが経ったのだろうか、分からない。
気が付けば、もう外は真っ暗になっていた。
「ああ……疲れた。」
全てのページを読み終わり、
俺は思いっきり背をばした。
本を読みながら簡単そうな魔法は一通り目を付けてあるが
今日はもう暗いし寢るか。
早く魔法を使いたかったが、
夜も遅いしお父さんに無理はするなと
言われてあるので今日は寢ることにした。
翌日、結構朝早くに目が覚めた。
どうやら、このになってから朝に強くなったらしい。
お腹が空いたからリビングに行くと、
そこにはお父さんの姿は無く、
代わりに作り置きの朝ご飯と手紙が置いてあった。
あれ、居ないのか……えーと何々
手紙を読むと、どうやらお父さんは食料を狩りに行ったらしい。
それと、最後の方に無理はするなよ。と書かれていた。
全く心配だな。
それにしても狩りか、
人狼の狩りか……し見てみたいな。
今度お父さんに頼んでみるか。
作り置きの朝ご飯を食べ、
一旦部屋に戻り魔法本を手に取った。
さて、早速魔法の練習をするぞ。
仕度をし、俺は外に出た。
魔法の練習をする場所は昨日のに決めてある。
訓練所だ。
あそこなら広いし、萬が一の事が合っても被害は出ないだろう。
「到著。周りには誰も居ないな。」
訓練所に付いた俺は早速魔法本を開いた。
まずは、この拘束バインドってやつ使ってみるか。
効果は相手を拘束する……って相手が居ないと意味ないじゃん。
ああ、ダメだこれ。
別な魔法にしよう。
……って他のも全部相手が居ないと使えないじゃん。
自分を強化する魔法ってなかったかな?
俺はその場に座り、本を読み返した。
おっ、あるじゃん。
分、で構され、
分が作られ自が攻撃やに掛かった時に
代わりになってくれる。
分って……影分の方がまだしっくりくるぞ。
まぁ、使ってみるか。
「よ、我を守りたまえ」
が一瞬に包まれたが、
特に変わったことは無い。
んー、攻撃されないと分からないな――
「よっ!ソラたん!――ってあれっ!」
後ろからやってきたジブお姉ちゃんが
俺の事を持ち上げようとしたが、
それは葉わずジブお姉ちゃんは俺にれる事が出來なかった。
分の効果だろう。
ジブお姉ちゃんの抱っこが攻撃と判斷されたのか
……判定が良く分からないな。
「ジブお姉ちゃん、おはよう。」
「ああ、おはよう……今のって魔法だよね?」
「うん。」
「――凄い!流石ソラたんだね!
その年で魔法を使えるなんて凄いよ!」
ジブお姉ちゃんは凄い勢いで俺のを持ち上げて來た。
「そうかな?」
「うん!凄いよ。」
そんなに凄い事なのか?
単にスペルを読んだら使えたんだがな。
あー、まだいのに本を読めること自凄いのか。
この世界の言葉は初めから理解できていた。
読み書きも。
恐らくヘリムの野郎が々とやってくれたのだろう。
あっ、そうだ。
どうせなら、ジブお姉ちゃんに魔法試し打ちしてみようかな。
「ねぇ、ジブお姉ちゃん。お願いがあるの。」
「ん?何だい?お姉ちゃんに何でも言ってみなさい。」
「使ってみたい魔法があるんだけど相手が居ないとダメなんだよね……」
「いいよ!!私が相手になってあげる!」
よっしゃ、ラッキー!
ジブお姉ちゃんにし離れた場所に立ってもらい、
早速魔法を試す事にした。
「じゃあ行くよ!」
俺はさっき使おうと思った拘束バインド
と言う魔法を使おうとスペルを確認した。
「よ、大地の恵みと共に対象を拘束しろ。拘束バインド」
地面が盛り上がり、
そこからニョキニョキとツタ生えて來て
――ジブお姉ちゃんのを拘束していく、
足から、お腹、……
「ちょ……んっ……あぁっ」
ツタがジブお姉ちゃんの、
主にやを強く締め上げている。
おお、これは中々……って違う!
俺は慌てて拘束バインドを解除した。
「ごめんなさい!」
「だ、大丈夫だ。ああ言うプレイも悪くはない……」
ジブお姉ちゃんは顔を赤くしてそう言った。
いや、プレイじゃないよ……まぁ、いいや。
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