《勇者になれなかった俺は異世界で》イケメン奴隷

そんな事を思いながらコロッセオ擬きの中へ足を踏みれる。

中には簡易版の付場が設けられており、そこに三人の付嬢が

ニッコニッコとが全く籠っていない営業スマイルを浮かべている。

三人とも容姿は凄く良くの籠っていない笑みでも周りの目を引くには十分だ。

しだけ列に並び付嬢の前に辿り著いた。

隣には先程外に居た貴族っぽい服裝の男とかな服裝をしている奴隷がいる。

何が楽しいのだろうか、奴隷の子はニコニコとしている。

そんな彼を橫目で見ながら付をしているエキサラの方に意識を向ける。

別に付事態に興味はないのだが、

エキサラが一どんな名前で俺達の事を登録するかが重要なのだ。

ペンを持ち紙に書き書きとしているご主人様の背後から覗こうとするが、

何分背が小さくエキサラの方がし大きい為中々覗くことが葉わない。

「うむ、これで良いのじゃ」

「みーしてくれ」

「ほれ」

書き終わったようで一聲掛けると紙を渡してくれた。

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ヘリムとポチも興味津々の様子で紙を覗き込んでくる。

名前の欄の所へ視線をかすと、そこには――

「ラソ……」

「ムリヘ……」

「チポ……」

「何じゃ?ちなみに妾はラサキエじゃ」

一瞬誰が誰の名前なのか理解出來なかったが

し考えてみると、ソラ、ヘリム、ポチ、エキサラの名前を

逆から書いただけのネーミングセンスの欠片も無い名前だった。

ポチに限っては真ん中に間違って一文字をれてしまったら危ない名前になっている。

「本當にこれでいくのか?」

付嬢にあまり怪しまれない様に小聲でエキサラに尋ねる。

するとご主人様は一何が行けないのじゃ?と言わんばかりに首を傾げた。

変にダサい名前を付けるよりかはマシの様な気もするが、

これだと知り合いが居た場合速攻でバレてしまいそうな気がするのだが……

そもそも知り合いなんて米粒程しかいないのだが。

「まぁ、いっか……」

わざわざ相手の名前をあえて逆から読む変態など

居ないと信じて俺は妥協することにした。

そもそも名前がバレたぐらいで特定される危険は低いのだが。

魔法はあるがネット世界が無い為そこらへんは恐らく安心できるだろう。

「ねぇ、ねぇ」

ご主人様が付嬢に紙を渡して引き続き手続きを再開している時に

橫に居た貴族っぽい奴隷さんが此方に高さを合わせる為か

膝を折りニコニコと話しかけて來た。

何か面倒臭そうなやつだな……と思いつつ橫を向いた。

向かい合ってみると貴族奴隷の顔は、とても奴隷とは思えない顔立ちで

普通にイケメンの高校生ってじだ。

白ベースで赤ラインがっていて至る所に黃金に輝く飾りを付けている。

「なに?」

「君のご主人様は一誰なんだい?」

爽やかな笑みを浮かべ首を軽く傾げてくる。

そのイケメン度マックスの笑顔に思わず顔を背けたくなる。

眩しすぎる……それにしても俺のご主人様か。

勿論そんなのはご主人様のエキサラ一人だけだ。

だが、何故そんな事を聞いて來たのだろうか。

俺はそんな疑問を浮かべる。

確かに俺を除いた三人の誰がご主人様なのかは

そう簡単には分からないだろう。

これは俺の適當な推理だが、

同じ奴隷として立派な執事服を著ている俺を見て

奴隷にそんな立派なを與えるご主人様は

どんな人なのだろうか。的な事を思っているのだろう。

一応、本人にも聞いてみるか。

「なぜ、そんな事を聞くの?」

「ん~、それはね、奴隷を無下にしない

立派な方を一目見ておきたいと思ってね」

なるほど、俺の推理と大して変わりはないな。

それにしても奴隷を無下にしないか……

々とそれ以上の扱いをされている様な気がするが、

確かにエキサラは奴隷だからと言って差別したりはしない。

ほぼ遊び道みたいなじで購された過去の事は

心の中にしまっておこう。

「俺にとってのご主人様はこの三人だ」

まぁ、こんな爽やかイケメンに真実を教えたりはしないがな。

ほれ、見ろ目がまるくなってるぞ。ははははは!

「君は良い人だね、ご主人様も良く君も良い人だ。

君たちの様な人が増える事を祈っているよ」

一つ一つの臺詞にが籠っており、

普通の異が聞けば間違いなく虜になってしまうだろう。

勿論俺はならないぞ。男だし、イケメンは嫌いだからな。

「では、次はステージで會いましょう。

出來れば君たちには出場しないでしいのだけどね」

手をプラプラと振りながら貴族と共に外へ出て行くイケメン奴隷。

爽やかなイケメンは本當に何を考えているのか分からない。

出來ればステージでも二度と會いたくない人だ。

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