《勇者になれなかった俺は異世界で》怒りは全て顔も知らぬ対戦者へ
大勢の前で敗者にを奪われるという、
人によれば屈辱的な行為だったかもしれないが、
俺は悪い気分にはならなかった。
驚きはしたが、あのキスには異関係とかそういうものではなく。
お禮とお別れの挨拶の様なものだと俺は思っている。
ちなみに、ジブお姉ちゃんはあの後、
ステージに風の様に表れた救急隊員らしき人たちに
ものすごい速さで連れていかれた。
死なないと分かっているため思いっきりやり
重傷を負わせたのは俺だが決して後悔はしない。
完全にではないが、自分の実力を確かめることが出來たし、
ずっと心の奧底に突っかかりになっていたゴウルの件や
お禮を言いたかった事が解決し満足だ。
本當はお義父さんにもお禮を言いたかったのだが、我儘は言うまい。
心の突っかかりが取れた俺はルンルンの気分でヘリム達が待つ
観客席へとスキップをしながら向かう。
観客席に向かうと、まず気が付いたのは周りからの視線だ。
奴隷ということもあり様々な目で見られていたのだが、
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今回はそれとはし違い、俺を見る観客達の目はどこが怯え気だ。
まぁ、當然と言ったら當然か。
奴隷を一方的になぶって楽しむはずの戦いが
あろうことがそのなぶられる奴隷が戦いに勝ってしまったのだから。
この場にいる殆どが目で追えない速さで繰り広げられた戦い。
バカにしていた奴隷には見合わない強さを見せつけられたのだから、
畏怖するのは當然だ。
「――っ!」
そんな観客達からし視線をずらして自分が戻るべき席を見てみると
そこからは得のしれないドスグロイものがあふれているように見えた。
恐る恐る見てみると、そこには
鋭い目でこちらを睨み付けるポチ、指をポキポキと鳴らすご主人様。
そして目を細めて此方を見て口元だけ笑みを見せるヘリムがいた。
……完全にお怒り狀態だ。
「ソラ君~おつかれさま~」
「……」
手招きするヘリムの下へ重い足取りで向かう。
これから待ちけているであろう説教タイム。
悪いことをした覚えはないが、怒っている理由はいやでもわかる。
原因はジブお姉ちゃんだ。
ジブお姉ちゃんが悪いというわけではないが、
ヘリム達の様子が明らかに異常なのはお姉ちゃんのせいだ。
「た、ただいま……」
言葉は帰ってこないが、代わりに意味深な笑みを浮かべているヘリムが
隣の空いている席を手でぽんぽんと叩き、ここに座れと訴えてきている。
「ソラ君、僕は事をしっているから君に怒りはしないさ
先ほどのアレだってしっかりと理解しているよ」
「そ、そうか……なら――」
ヘリムの口からそう飛び出し一安心して
なら良かったと口に出そうとしたがそれは遮られる
「でもね、ソラ君。あれは君のせいなんだよ。
ソラ君が仮面の口元を開けるなんて
言わなければこのようなことにはならなかったはずだよね」
「……はい、その通りです」
確かに、あの時に俺が仮面の口元を開けるなんて言わなければ
ジブお姉ちゃんにあんなことをされることはなかっただろう。
「妾もソラを怒るつもりはないのじゃ
ただ、ちと腹が立っていてのう。
この苛立ちを対戦相手にぶつけるとするかのう」
「じゃあ我もそうしよう」
「……」
取り敢えず怒りの矛先が俺やジブお姉ちゃんに行かなくて一安心すると同時に
ポチ達の対戦相手には非常に申し訳ないことをしたという気持ちに襲われる。
最悪トラウマを植え付けられて二度と戦えなくなったりするかもしれないが、
死ぬことはないのだから大丈夫だろう。
俺は靜かに心の中で手を合わせ顔も知らぬ三人に祈りをささげた。
どうか、心が折れませんように。あなた達が戦うのは化けなので
常識なんてものが通用しないことを理解してください。
「それはそれで、ソラ君、もう思い殘しはないね?」
切り替えが早くて助かる。
ヘリムが言うように一番の心殘りだった人狼族の問題は解決した。
もう心置きなくこの世界から去りたいところなのだが、
もう一つだけやるべきことがあるのだ。
「うん……って言いたいところなんだけど、
まだ大賢者田中の件が殘ってるんだよね」
「まぁ、それは神をぶち殺すついでだからね」
「ついでね……」
ヘリムがケロッと発言した通り、確かについでなのだが、
俺としてはこの世界で最も謝してもしきれない彼の願いなのだから、
ついでなんかにはしないで行きたいのだが、それ以上にヤミたちの方が
數倍大切なため今回は仕方がない。
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