《勇者になれなかった俺は異世界で》イケメン奴隷2
『さぁ、続いての試合は――奴隷ケインVSオルイ!!』
ステージ上に現れたのはあの鬼族とかいうイケメン奴隷だった。
まるで勇者の剣の様な立派で大きな剣を裝備しており、
キラキラとしており完全に浮いている。
一方の相手はさぞかし裕福な生活をしているのだろう。
ぽんぽんのお腹に無駄な飾りが付いた指を幾つも嵌めている。
武の短剣も無駄にキラキラと輝いており非常に眩しい。
武はどちらもどちらで無駄にお灑落だが
どちらかというとまだイケメン奴隷の方がましだ。
何故か恰好だけでこの試合の勝敗はすでに分かってしまう。
試合が始めるとまず最初にいたのはオルイの方だった。
強化系の魔法をあらかじめ唱えていたのだろう、
あの系には見合わない俊敏なきでケインとの間合いを詰めた。
短剣を素早く元にり込ませるが、ケインはそれを予想していたかのように
予めその位置まで手を持って來ており短剣を指だけで止めて見せた。
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「おぉ……」
思わず嘆の聲がれてしまった。
鬼族とは聞いていたが短剣を指だけで止めるのは
並みの能力では不可能だが、それを當然のようにやり遂げた。
鬼族について詳しくはないが、もし全ての鬼族が
あのような能力だと考えると恐ろしい。
それにあのイケメン奴隷はまだ角を出している狀態ではない。
つまり彼はまだまだ本気ではないということだ。
無駄に飾っている短剣を折られたオルイは、急いで距離を取ったが、
力の差に気が付いていないのだろうか、なにやら折れた短剣を見て首を傾げていた。
まさか折られたということに気が付いていないのだろうか。
オルイは短剣をポイっと放り投げると、腰に裝備してあった同じ短剣を取り出した。
再び無謀な突撃をして次はケインにひらりと躱された。
「あの奴隷の勝ちじゃのう」
「そんなこと初めからわかっていただろう?」
「まぁ、そうじゃがのう……たった今あの奴隷は詠唱を終えたのじゃ」
エキサラも最初から勝敗は分かっていたらしいが、
ケインが詠唱を終えた事で更に勝利を確信したらしい。
それにしても詠唱なんてしていたのか、全く気付かなかったぞ。
あんな涼しい顔して恐ろしい奴だ。
「ちなみに、どんな魔法を使うんだ?」
「うむ、オリジナルの魔法じゃ。妾にもわからないのじゃ。
詠唱など無駄な事をしている時點で大したことはないじゃろうがのう」
「そ、そうか」
エキサラに詠唱は無駄無駄!と言われて來たので
確かに無駄な事とは思ってしまうが、
オリジナルの魔法を保持している點はすごい事なのではないだろうか
そんな事を思いながらイケメン奴隷のオリジナル魔法を楽しみにして試合を観る。
相変わらず無謀な攻撃を繰り出し、涼しそうな顔をしている
ケインにひょいひょいと避けられている。
徐々に力の差を理解してきたのだろう、オルイの額には大量の汗が垂れていた。
俺を含め観客達も変わらない展開に
いい加減に飽きてきた頃、遂にケインがき出した。
隙だらけのオルイのを蹴り飛ばし一度距離を取った。
そして、今まで手つかずだった勇者の剣の様な武に取り出し構えた。
一方、力の差があるのにも関わらず諦めないオルイは立ち上がり
三度ケインに向かって走り出したが、最初のような俊敏さは失われていた。
素直に諦めれば良いのにと思うが、
恐らく奴隷には負けられないというプライドが働いているのだろう。
「來るね~」
ケインが剣を勢いよく地面に突き刺すと、
ステージの地面が盛り上がり謎の拳が浮かび上がり
オルイに直撃し綺麗に宙を舞うと同時に拳が消え、
ケインがオルイ目がけて飛び上がり剣を振り上げた瞬間――
「!!」
勇者の剣が巨大化し、勢い良く振り下ろされオルイに直撃し、
なぜか知らないが天から雷が降りそれも直撃していた。
俺は雷や凄いコンボよりも剣が巨大化した事に
復活しつつある廚二心がくすぐられた。
俺に引き続き奴隷の勝利という異例の現象に観客は驚きの聲を上げてたが、
殺気を向けられても懲りない司會者はそんな狀況でも
ハイテンションでケインの勝利のアナウンスをする。
流石というべきか……
それから數試合が流れ――遂にチポ(ポチ)の番がやってきた。
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