《勇者になれなかった俺は異世界で》予想通り
「む、帰ってきたのじゃ」
「おかえり~どこ行ってたの?」
ポチの上に無気力狀態でのしかかり無事城に帰った途端、
口で待ち構えていたかのような二人に遭遇した。
俺はポチと散歩に行き戦った事と言った後に、廚二が再発した事についても説明した。
ヘリムは昔の俺の事を知っているので懐かし気に笑っていたが、
廚二の事を全く知らないエキサラは首を傾げていた。
知らない方が良い事だってあるんだよ。
俺は首を傾げているエキサラを放っておいてポチと共に
寢室へと向かい、ベットに下ろされると直ぐに眠りについてしまった。
翌朝、俺はポチに噛み起こされた。
凄く不快な目覚めだったが、昨日消費した魔力は回復した様で、
が思うようにいてくれていた。
「なぁ、ポチよ」
『どうしたんだ』
「起こしてくれるのは有り難いし、俺を喰らった事は約束だから文句は言わない
だけどな、場所を考えてくれよ、見てみろこのの海」
別に起こしてくれるのは構わない。俺の事を喰らうのも昨日の約束通り出し問題ない。
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だが、ベットの上で俺を喰らうとどうなるかなど考えればわかる事だろう。
純白のシーツの上は鮮の海と化しており、
そのことに気が付いたポチはぺろぺろと一生懸命に舐めていた。
『味いぞ』
「そうじゃない。ご主人様の仕事が増えるだろ!!
そうなるとな、ストレスが溜まってな、められるんだぞ!喰られるんだよ!!」
『良いだろ、別に減るではないのだから』
「そうだけど……喰られるのって怖いんだぞ?」
痛みも無く直ぐに復活する為、なんの問題も無いのだが、
意識がある狀態で自分の一部が食べられるという覚は
何時になっても慣れるではなく若干の恐怖をじる。
まだ、ポチの様な獣に食べられるのならば、
これが弱強食の世界!と言ったじであまり恐怖をじないのだが、
人間の姿をしたご主人様に食べられるのは非常に非現実的で恐ろしいのだ。
『まぁ、あれだ。頑張るんだぞ』
「何を頑張るんだよ……まぁ、別に良いんだけどさ。
さて、そろそろ朝の支度するか」
ポチはシーツに溜まっているをすべて舐めとるまでかないと言い、
俺は仕方なく一人で朝の支度を済ませた。
そのまま寢室に戻ることは無く朝食の匂いを辿って何時もの部屋に行くと、
朝から一生懸命に料理を作り並べている二人の姿があった。
「おはよ」
「ソラ君、おはよ」
「おはようなのじゃ~、ちと重要な事を話すからポチを呼んできてくれないかのう」
「ん、分かった」
結局寢室に戻る事になってしまったではないか。
それにしても重要な話とは何だろうか、まさか戦爭が早まりそうとかかな?
そんな考えをしながら寢室に行きポチを呼ぶ。
「ポチさんやい、重要な話があるそうだから行くぞ」
『む、まだ舐め足りないのだが、仕方ないか』
「うん、行くぞぉおお???」
大人しくポチがやってきたかと思えば、甘噛みされそのまま運ばれて行く。
さっきまでをぺろぺろとしていた割には全く生臭くない。
これも霊さんの力だろう。流石霊、流石ポチ。
ポチに運ばれて再び二人の元に戻ってくると、既に料理は並び終えており、
ヘリム達は座って待っていた。
もうし俺が咥えられていることに関して反応を示してしいのだが、
この景になれてしまっているため、何も言ってくれずに、
椅子まで運ばれてやっと解放される。
「さて、皆そろった様じゃのう。食べる前にちと伝えておきたい事があるのじゃ」
「何じゃ」
「これ、真似するではない。実はのう、
上位陣共のきが活発になっているという報がったのじゃ」
打倒エクスなんたらさんに向けた序列上位陣同盟のきが活発になっているらしい。
恐らく報源は爺辺りだろう。
これは俺の予想が當たったのかもしれないな。
「流石にこのきに気が付いた序列一位もき出したらしいのじゃ
直ぐにはぶつからないと思うがのう、戦爭が起きる日は近いのじゃ」
「う~~む。つまり、神様をぶん毆る日が近くなったと」
「そうだね~、毆るじゃなくて殺さないとだけどね」
つまり、この世界からおさらばする日が早まったと言う事だ。
廚二心を取り戻した今の俺には神など紙切れ同然だ。
直ぐにぶちのめして帰ってやるんだ!
「まぁ、妾は暴れる日が早まって嬉しいのじゃ」
「俺も嬉しいぞ」「僕も嬉しいね」
どうやらこの場にいる全員が嬉しいらしい。
ポチは何も言っていないのだが、尾を観れば一目瞭然だ。
これから毎日の訓練を倍にしなくてはいけないな。
いや、もう実戦訓練をした方が良いか。
こうして俺は自分の事を再び追い詰める日々にったのであった。
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