《勇者になれなかった俺は異世界で》呑気
意識を改めてから數週間後――その時は遂に來てしまった。
何時も通りの朝を迎え食事をしている時に、ご主人様が唐突に、
「む、戦爭が始まった様じゃのう」
「だね~」
「ぶっ!」
戦爭が始まったらしいのだが、あまりにも呑気な二人に思わず吹き出しそうになってしまった。
どうやってかは知らないが、普通戦爭が始まったのならばもうし慌てたりするだろ!!
まぁ、この二人が慌てる所など想像もできないが、こんな呑気に飯食べてる場合なのか!?
「おぉ、凄いのじゃ」
「楽しそうだな~」
「え、何それ気になる」
二人して戦爭を楽しんでいるらしく、何やら今凄い事が起きているらしい。
あの化け二人が凄いというのだから余程の事なのだろう。
気になった俺は何が凄いのか聞いてみた。
「今のう、エクスマキナが國一つ破したのじゃ。
くぅっはっはっは、良いのう良いのう!これぞまさに終焉――」
「笑い事じゃねえよ!!かなくても良いのか?」
とても笑える事ではないことを笑い飛ばし、
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さらには廚二らしい事を発言しようとしていたので大聲で遮る。
明らかに不機嫌そうにジトーとみられているが無視だ。
「結構遠くで起こったからねぇ、まだかなくても大丈夫だよ。
でも――僕はすっごくウキウキするなぁ」
どうやら戦闘大好きっこの彼は今すぐにでも戦爭に行き暴れたいらしい。
口には出していないが恐らくエキサラも同じ考えだろう。
全く、戦闘狂はこれだから恐ろしい。
「食べ終わったら行く気か?」
「そうじゃのう。片付けもしっかりと済ませてから行くとするかのう」
例え戦爭が起きても片付けはするしっかり者のご主人様。
ちなみにポチはと言うと、獣狀態のまま軽く食事を済ませて
何を考えているのかボケーとしてこちらの話は何も聞いていないようだ。
呑気な二人と、何も考えていなさそうなポチを見ると
下手に戦爭だと意気込んでしまうと逆効果なのかもしれないと思ってしまう。
俺もいつも通りで行くとしようか。
「む、滅んだのう」
「はやいね~」
二人の會話から何かが滅んでしまったらしい。
先ほど國を破したばかりだからまた國と言う可能は低い。
となれば滅んだのは種族なのかも知れない。
どの種族が滅んだとかは別に興味が無いので聞かないでおこう。
「もうアルデンも戦地になってるのう、あっと言う間じゃのう……」
「そうだね~はやいね~行きたいね~」
「え、早すぎだろ!?」
どうやら戦爭が始まってまだ數分しか経っていないのにもかからわず
アルデンまで戦地となってしまっているらしい。
「まぁ、エクスマキナは強いからのう。
強制的に転移させて分斷して叩いているのじゃなろうな」
「なるほど……くそ迷だな」
いくら相手が強いからと言ってその戦法は無いだろう。
上位陣で同盟を組んだのはこの戦法をやるためだったのだろうか。
何処かの種族が転移させて分斷したところをぺチぺチと。
転移した先が國だったり村だったり……迷な話だ。
「ごちそうさま!」
ヘリムがいち早く食べ終わり急いで片付けに取り掛かった。
それを見かねたエキサラも負けじと急いで頬張りあっと言う間に食べ終わり片付けにった。
「では、行って來るのじゃ!」
「ソラ君、そっちはそっちで頑張ってね!
なにかあったら直ぐに行くから安心して!」
「あ、ああ……」
嵐の様に二人は戦地へと向かってしまった。
置いて行かれたがするが、これは一応作戦の一つだ。
二人が暴れ、その間に俺は大賢者を助ける。
そう、全ては計畫通りで、何の問題も無い。
「ポチさんやい」
『どうしたんだ』
「戦爭始まっちゃったぞ」
『そうだな』
俺は朝食をとりながら、ポチは丸くなりながら、
本當に戦爭が起きてこれから戦地へと行くものたちなのだろうか。
自分たちの事だが、そう思ってしまう。
『楽しみじゃないのか?やっと帰れるのだろう?』
「ん、凄く楽しみだよ。ポチにもあっちの世界の事沢山教えてやりたいしな
……でも、神を倒せるかどうか不安だ」
実を言うと俺もウキウキとしていたのだが、
それと同じぐらい神を倒せるのだろうかと言う不安がある。
『大丈夫だ。ソラなら倒せるぞ。
あまり言わない様にしていたが、あの神にソラが負けるはずがない。
あの二人が負けたとしてもソラは必ず勝つ』
「そうか……言い切ってくれたのは嬉しいが、俺にそんな力があるのか?」
『我は昔からこの世界にいるんだぞ?
神など我よりも年下だ』
「そ、そうなのか」
どうやらポチさんは神様よりも先にこの世界にいたらしい
つまり、この世界で最も古い存在であり、
神の事も詳しく知っているからこそ俺が勝つと言い切れるのだろう。
ポチの言う事なのだから間違いはないのだろうけど……正直不安だ。
「よし」
今頃不安がどうとか言っていても仕方がない。
食事を終え、片付けも終わらしら俺は気合いをれなおしてポチと共に城を出た。
【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。
【注意】※完結済みではありますが、こちらは第一部のみの完結となっております。(第二部はスタートしております!) Aランク冒険者パーティー、「グンキノドンワ」に所屬する白魔導師のレイ(16)は、魔力の総量が少なく回復魔法を使うと動けなくなってしまう。 しかし、元奴隷であったレイは、まだ幼い頃に拾ってくれたグンキノドンワのパーティーリーダーのロキに恩を感じ、それに報いる為必死にパーティーのヒーラーをつとめた。 回復魔法を使わずに済むよう、敵の注意を引きパーティーメンバーが攻撃を受けないように立ち回り、様々な資料や學術書を読み、戦闘が早めに終わるよう敵のウィークポイントを調べ、観察眼を養った。 また、それだけではなく、パーティーでの家事をこなし、料理洗濯買い出し、雑用全てをこなしてきた。 朝は皆より早く起き、武具防具の手入れ、朝食の用意。 夜は皆が寢靜まった後も本を読み知識をつけ、戦闘に有用なモノを習得した。 現にレイの努力の甲斐もあり、死傷者が出て當然の冒険者パーティーで、生還率100%を実現していた。 しかし、その努力は彼らの目には映ってはいなかったようで、今僕はヒールの満足に出來ない、役立たずとしてパーティーから追放される事になる。 このSSSランクダンジョン、【ユグドラシルの迷宮】で。 ◆◇◆◇◆◇ ※成り上がり、主人公最強です。 ※ざまあ有ります。タイトルの橫に★があるのがざまあ回です。 ※1話 大體1000~3000文字くらいです。よければ、暇潰しにどうぞ! ☆誤字報告をして下さいました皆様、ありがとうございます、助かりますm(_ _)m 【とっても大切なお願い】 もしよければですが、本編の下の方にある☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると嬉しいです。 これにより、ランキングを駆け上がる事が出來、より多くの方に作品を読んでいただく事が出來るので、作者の執筆意欲も更に増大します! 勿論、評価なので皆様の感じたままに、★1でも大丈夫なので、よろしくお願いします! 皆様の応援のお陰で、ハイファンタジーランキング日間、週間、月間1位を頂けました! 本當にありがとうございます! 1000萬PV達成!ありがとうございます! 【書籍化】皆様の応援の力により、書籍化するようです!ありがとうございます!ただいま進行中です!
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