《クラス転移で俺だけずば抜けチート!?》閑話 王の思い
シェレールside
私は、この國ガイシス王國の第3王です。
そして、この國で勇者召喚に功したのはもう1ヶ月以上も前。
私は、人の心を見る心視というスキルを持っていてそのスキルを勇者様方に使ったのですがとても汚い心でいっぱいでした。
あんな人は、私の夢描いていた勇者様方じゃない!
私の夢描いていた勇者様方は、どんな危険な時でも自分のことではなく他人を優先する、それが私の描いていた勇者様方。
私は、あの勇者様方が怖いです。
ですが、1人だけとても仲が良くなった勇者様がいます。
それは、柊さんです!
柊さんは、とてつもない力を持った人です。
私は、その力を初めて見た時とても怖かったです。
力というのはあるだけで人の心を悪い方に変えてしまう。
でも、柊さんはそんなこと無かった。心のもそんなに変化がありませんでした。
そして毎朝柊さんが魔法の特訓をしているのを見てああ、この人は悪い人じゃない、と思いました。
私は、柊さんのことがもっと良く知りたいと思いました。
だから私は、魔法の訓練の時は柊さんだけを私のところに連れてきて特訓が終わったあとはいつもお茶をして柊さんのことを知りました。
でも、柊のさんの人生は最悪なものでした。
柊さんは、周りにいるほとんどの人からいじめをけていたそうです。
親からもクラスメイトからも教育者からもいじめをけて辛い日々を送っていたそうです。
私は、その話を聞いて聲が出せんでした。
私は、こんなにも辛い過去の話なら聞かなければよかったとさえ思いました。
何故こんな良い人がいじめられるのでしょうか。私は、それが不思議でしかたありません。
ですが、よく考えて見れば分かることです。
あんな汚い心の人たちなのだから心の綺麗な柊さんが孤立するのもよく分かります。
それなら私だけでも柊さんの味方でいないといけません!
私はそう思い、毎日1時間以上は柊さんとお話をするようになりました。
そして、今から一週間前。
勇者様方は、ダンジョンに行っての特訓となりました。
もちろん柊さんも一緒です。
柊さんのあのステータスなら倒されることはないと思いますがすごい心配です。
ですが柊さんは、毎日ちゃんと帰ってきてくれます。
この頃それが本當に嬉しくてたまりません!
柊さんの顔を見る度に気持ちが落ち著きます。
なんででしょう?
それにこのごろずっと柊さんのことを考えているような気がします。
でも、柊さんのことを考えるとなんだか心の奧が暖かくなっていくのですごい気持ちいいです。
あー、明日は柊さんとどれくらいお話ができるのかな?楽しみです!
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