《クラス転移で俺だけずば抜けチート!?》20話
そこには、鎖で拘束されていたがいた。
俺は、そのの元まで駆けつけて聲をかける。
「大丈夫か!?助けに來たぞ!!」
反応はなかった。
でも、気配を察知できたってことは、生きてるってことだから、死んではいないだろう。
俺は、鎖を取ろうとる。
ビリっ!!
「痛!!」
鎖にると唐突な電撃が走った。
「ガウ!!」
魔は、俺のことを気にしてか不安げに俺の顔を覗く。
「大丈夫、大丈夫。」
俺のステータスで痛いとじるんだ。普通の人ならどうなっていたんだろうか。
「だけど鎖を外せないとなるとどうすりゃいいんだ?」
「ガウゥ?」
魔も分からないようだ。
あ!そうだ。
鑑定Lv10を使ってみようか。
スキル 鑑定Lv10
封印の鎖・・・この封印を解くには一定以上の魔力を注がなければならない。
一定以上の魔力か。
まぁ俺の魔力なら大丈夫だろ。
でも、魔力を注ぐとなるとこの鎖にらないといけない。
仕方ない!やってやる!!
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俺は、鎖を思いっきり摑んで魔力を注ぐ。
「痛てぇ!!痛てぇ!!!痛てぇ!!!」
この鎖、時間が経つ度に電撃の強さが増してるぞ!
「クソッタレェェェェェェェ!!!!」
俺は、全力で魔力を注ぐ。
パキン!
「はぁはぁはぁ。と、解けた……のか?」
鎖は、そのから外れの粒子となって消えていった。
魔力、半分以上取られたな。
「ガウゥ?」
魔も不安な様子でそのに近寄る。
「……ん、……うむぅ……ん!」
そのは、目覚めたらしく勢いよく起き上がる。
「大丈夫か?」
俺は、右手に殘る痛みに我慢しながら聲をかける。
「あ、あなたが私を助けてくださったのですか?」
「ま、まぁな。」
「っ!!」
そのは、いきなり俺に抱きついてきて泣き出す。
「うぅぅ、ありがとうごじゃいましゅ!!!」
は、泣きながら俺にお禮を言ってくる。
「ああ、まずは落ち著いてくれ。」
俺は、そう言って持っていたハンカチでの涙で濡れた顔を拭う。
「うぅ、あ、ありがとうございます。」
「いえいえ、それで話を聞いてもいいかな?」
「あ、はい。その前にもう一度、助けていただき本當にありがとうございます!!」
「別に気にすんなよ。それで、なんでお前は、ここに封印されてたんだ?」
「えっと、ですね。」
ん?なんか躊躇ってるけどどうかしたのかな?
「どうしたんだ?」
「ふ、封印された理由ですけど……からです。」
「ん?なんだ聲が小さくて聞えたかった。」
「……ろんだからです」
「ん?」
「……!!転んでしまって封印の鎖を作させてしまったからです!!」
「………」
え?
転んだ?
「ど、どういうこと!?なんか、人とかにかけられた封印じゃないの?」
「……はい。この部屋に置いてあった封印の鎖の近くで転んでしまってそれで………うぅ。」
……あ、あはは。
結構ドジっ子なんだな。
「あれ?それじゃあの手紙ってどうやって書いたの?」
「あ、あれは、封印が発してからすぐに分を作る魔法を使って書いたのです。発してからすぐは、封印の効果が弱かったので。」
「そうなのか。あ、それじゃこの魔は?」
「あ、それは私の従魔です。名前は、ペケって言うとの。」
ペケかぁー。なんかどこにでもいそうだな。
「あ!そういえば自己紹介してなかったね。私は、ユイって名前なの!よろしくね!」
「俺は、柊 竜斗だ。よろしく。」
「なんか、珍しい名前だね。」
「まぁ、異世界から召喚されたからな。」
「異世界から召喚!?それって勇者召喚のこと!?す、すごい!!」
「まぁその話は置いといて。これからどうするんだお前?」
「お前じゃないです!ユイです!」
「あ~はいはい。で、これからどうするんだユイ?」
「ん~、まだ決めてない。私が封印されてから何日だったかさえ分からないからね。」
「そうか。」
王城に連れて行っても大丈夫だろうか?
なんか、ユイがすごいキラキラした目で俺を見てくるんだが。
仕方ない。帰ってシェレールさんに聞いてみるか。
もしダメなら俺が宿を取ってあげればいいし。
「それじゃ俺に付いてくるか?」
「いいの!?」
「ああ。でも、俺も王城で居候のだからOK貰えるかわからないけどな。もし貰えなかったら俺が宿を取ってあげるよ。」
「わーい!!ありがとう!竜斗!!」
「っ!」
「ん?どうしたの?」
「いや、名前で呼ばれるのって本當に久しぶりでな。」
名前で呼ばれたことなんて本當に俺が稚園くらいの時くらいだ。
「それじゃ行こうか。」
「うん!」
だいぶ地下に來たし歩いて帰るのもめんどくさいな。
よし、あのスキルを試してみるか。
「おい、ユイ、ペケ!」
「ん?なに?」
「ガウ?」
「スキルを使って一気に上にあがるぞ。」
「へぇ、なんのスキル?」
「転移だ。」
「え!?」
「それじゃ使うぞ!」
スキル 転移
俺とユイとペケは、一瞬でダンジョンの上の方まで來た。
さすがに集合場所まで一気に転移するのは気が引けたのでそのし前まで來た。
「ほ、本當に転移しちゃった。」
「ガウゥ」
「ほら、行くぞ。」
「あ、うん!」
「ガウ!!」
俺たちは、2分くらいで集合場所に著いた。
「お!柊、ようやく來た……か?って誰だ!?その!?」
「あーちょっとありましてね。」
「それにその魔は、フェンリルじゃないか!?柊、危険だ!!」
「へぇ、フェンリルだったんだ。」
「ふふ、すごいでしょ!」
「ガウ!!」
「大丈夫ですよ、このフェンリルはこのの従魔ですから。」
「じゅ、従魔だって?フェンリルをか!?」
「はい、そうなんだよな?」
「うん!ペケは、私の従魔だよ!」
「ガウ!!」
「な、何がなんやら。まぁ、詳しいことは馬車で聞くか。みんな今日の訓練は終了だ!帰るぞ!」
ゲイビスさんの合図でみんなは返事をしてダンジョンから出ていく。
「ひ、柊君?その子はだ、誰なの?」
みんなが帰っていく中白井は、俺の方へ近づいてきてユイのことを聞いてくる。
「こいつはユイって言うんだ。それとユイの従魔のペケ。ユイ、ペケ、こっちは白井姫乃って名前で俺と一緒の勇者召喚された人だ。」
「そうなんだ。私は、ユイ。よろしく。」
「ガウ」
ん?なんか、俺の時とは違って冷たいな。
「私は、白井 姫乃。こちらこそよろしく。」
なんか白井もおかしいな。
「ど、どうしたんだ、みんな?いつもみたいな明るさがないぞ。まぁ、ユイとペケは、いつもって表現はおかしいけどな。」
「竜斗!早く行こうよ!」
ユイは、そう言って俺の腕を引っ張る。
「りゅ、竜斗!?……私もまだ名前で呼んだことないのに(((ボソ」
「ほらほら行こ!」
「あ、待って!」
俺は、ユイに引っ張られながらダンジョンを出た。
白井も俺たちについてくる。
俺たちは、ゲイビスさんも含めて4人で馬車に乗った。
ペケは、大きすぎて馬車にらないので走って俺たちについてくるそうだ。
「………」
「………」
「………」
「………」
なんかすごい空気が重い。
そしてこの空気が重い中一番最初に口を開いたのはゲイビスさんだった。
「そ、それでそのは、どうしたんだ?」
「ああ、えっと、100階層の結構奧に行ったところの部屋でユイが封印の鎖で封印されていたところを俺が助けたんです。」
「は?封印の鎖?あ、あの封印の鎖か!?」
「あの封印の鎖がなんなのか分かりませんが鑑定で調べたところ封印の鎖でした。」
「おいおい、まじかよ。それでその鎖を柊は、解いたのか?」
「はい、魔力を半分くらい取られましたがね。」
「は、半分!?柊、お前あの封印の鎖を魔力半分で解いたのか?」
「えっと、はい。あの、普通はどれくらいで解けるのでしょうか?」
「詳しいことは分からないが俺の聞いた話によると數十人の犠牲を払ってようやく解けるらしいぞ。」
ま、まじかよ。
「ま、まぁ、解けたんだしその話は置いておきましょう。それよりも俺は、ユイとペケを王城に住まわせてほしいのですがダメでしょうか?」
「そこは、俺にも分からない。その話は帰ってから聞かないとな。」
「そうですね。」
ゲイビスさんは、もう聞きたいことはないらしくまた馬車の中を沈黙が襲う。
そしてそれから10分。
あれから一言も喋ることなく王城に著いた。
「それじゃ今から俺は、その子をこの城に住まわせてもらえるか聞いてくる。」
「あ、お願いします。俺たちは、ここで待っているので。」
「分かった。」
ゲイビスさんは、そう返事をすると王城の中に向かった。
待つこと20分。
「許可が降りたぞ!今からこのメイドにその部屋を案させる。」
「分かりました。それじゃユイとペケは、このメイドさんについて行って。」
「分かった!」
「ガウ!!」
1人と1匹は、メイドさんについて行った。
「それじゃ柊君、私はこれで。」
「ああ、白井もお疲れ様!」
白井も自分の部屋に帰っていった。
なんだかんだ白井もあの二人が住めるかどうか聞くまでここで待ってくれてたんだよな。
おっと、それじゃ俺もあそこに行かなくちゃな。
平和の守護者(書籍版タイトル:創世のエブリオット・シード)
時は2010年。 第二次世界大戦末期に現れた『ES能力者』により、“本來”の歴史から大きく道を外れた世界。“本來”の世界から、異なる世界に変わってしまった世界。 人でありながら、人ならざる者とも呼ばれる『ES能力者』は、徐々にその數を増やしつつあった。世界各國で『ES能力者』の発掘、育成、保有が行われ、軍事バランスを大きく変動させていく。 そんな中、『空を飛びたい』と願う以外は普通の、一人の少年がいた。 だが、中學校生活も終わりに差し掛かった頃、國民の義務である『ES適性検査』を受けたことで“普通”の道から外れることとなる。 夢を追いかけ、様々な人々と出會い、時には笑い、時には爭う。 これは、“本來”は普通の世界で普通の人生を歩むはずだった少年――河原崎博孝の、普通ではなくなってしまった世界での道を歩む物語。 ※現実の歴史を辿っていたら、途中で現実とは異なる世界観へと変貌した現代ファンタジーです。ギャグとシリアスを半々ぐらいで描いていければと思います。 ※2015/5/30 訓練校編終了 2015/5/31 正規部隊編開始 2016/11/21 本編完結 ※「創世のエブリオット・シード 平和の守護者」というタイトルで書籍化いたしました。2015年2月28日より1巻が発売中です。 本編完結いたしました。 ご感想やご指摘、レビューや評価をいただきましてありがとうございました。
8 158【電子書籍化】殿下、婚約破棄は分かりましたが、それより來賓の「皇太子」の橫で地味眼鏡のふりをしている本物に気づいてくださいっ!
「アイリーン・セラーズ公爵令嬢! 私は、お前との婚約を破棄し、このエリザと婚約する!」 「はいわかりました! すみません退出してよろしいですか!?」 ある夜會で、アイリーンは突然の婚約破棄を突きつけられる。けれど彼女にとって最も重要な問題は、それではなかった。 視察に來ていた帝國の「皇太子」の後ろに控える、地味で眼鏡な下級役人。その人こそが、本物の皇太子こと、ヴィクター殿下だと気づいてしまったのだ。 更には正體を明かすことを本人から禁じられ、とはいえそのまま黙っているわけにもいかない。加えて、周囲は地味眼鏡だと侮って不敬を連発。 「私、詰んでない?」 何がなんでも不敬を回避したいアイリーンが思いついた作戦は、 「素晴らしい方でしたよ? まるで、皇太子のヴィクター様のような」 不敬を防ぎつつ、それとなく正體を伝えること。地味眼鏡を褒めたたえ、陰口を訂正してまわることに躍起になるアイリーンの姿を見た周囲は思った。 ……もしかしてこの公爵令嬢、地味眼鏡のことが好きすぎる? 一方で、その正體に気づかず不敬を繰り返した平民の令嬢は……? 笑いあり涙あり。悪戯俺様系皇太子×強気研究者令嬢による、テンション高めのラブコメディです。 ◇ 同タイトルの短編からの連載版です。 一章は短編版に5〜8話を加筆したもの、二章からは完全書き下ろしです。こちらもどうぞよろしくお願いいたします! 電子書籍化が決定しました!ありがとうございます!
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