《クラス転移で俺だけずば抜けチート!?》29話 勝手

斉藤side

このごろ僕のやりたいことが全くできない。

それもこれも全てあいつ、柊のせいだ。

元々あいつは、前から気に食わなかったんだ。

あいつ、白井から話しかけてもらってるくせに何も応えようとしないあの態度、クソほどイラつく。

そのくせ今なんだ?お姫様からも白井からもそれにもう1人の子にチヤホヤされやがって。

なんで僕がしいやつをあいつが手にしているんだ?

あいつは、今まで通りいじめられていればいいんだよ。

お姫様たちだってあんなやつより僕の方がいいに決まってるよ!

そうだよ!僕の方があんなやつよりイケメンだし、頭もいいし、運もできる。

あいつに負ける要素なんてないじゃないか!

この前、お姫様に斷られたのだって後ろに柊がいて斷りずらかったんだろう。

それならあいつがいない間に僕のものにしてしまえばいいんだ!

ふふふ、いい考えだ。

柊side

俺らは今、みんなで街に出かけて帰ってきたところだ。

「それでルル、ココに會っていくか?あ、ココって言うのは、お前の言うあの方だからな。」

「はい!ぜひお會いしたいです!」

「それじゃさっそく行こうか。」

それから俺は、シェレールさんと白井と別れユイとルルでここの元へ向かった。

「お~い、ココ。」

俺は、ココの背中が見えたので聲をかけた。

「あ、柊様、どうかされたのですか?」

「ちょっとな、お前に會いたいって人がいてよ。」

「會いたい人?」

俺は、ルルに合図する。

「あなたは!?」

「主様!お久しぶりでございます!」

ルルってココのことを主様って普通は言うのか。

「どうしてあなたがここに居るのですか?」

「先程、このご主人様に召喚されたので。」

「あなたが召喚されるとはなかなかのものなんですね、ユイさんとは。」

まぁ、そりゃフェンリルと契約しているくらいだからな。

「それを言うなら主様が召喚されたのなんか本當に驚きましたよ。」

「ふふ、でも今とても楽しいのよ。」

「そうですか、それなら何よりです。」

「今は、ココと名づけられたのでココと呼んでくださいね。」

「はい!ココ様。私は、ルルと名づけられたのでルルとお呼びください。」

「話がついたところでしいいかな?」

「なんでしょうか、柊様?」

「さっき、みんなで話したんだけどルルもココと一緒にメイドをやらないか?二人ともそっちの方が喋りやすいでしょ?」

「いいのですか、ご主人様?」

「ええ、いいのよ。私が召喚したんだからあなたにはしでもいい環境で過ごしてほしいもの。」

「ありがとうございます、ご主人様!」

ははっ、この2人はいいパートナーになりそうだな。

シェレールside

ふふっ、今日もとても楽しかったです。

柊さんが來てからの毎日は、もう本當に輝いているようです!

明日は、どんな一日かなぁ?

そう考えながら王城の廊下を歩いていると後ろから聲をかけられた。

「やぁ、シェレールさん。」

「斉藤様、どうかされましたか?」

この人といると何か面倒事が置きそうなので早く別れたいのですが。

「ちょっとそこでお茶でもしない?僕もっとシェレールさんと、お近づきになりたいんだよね。」

な、なんですか?この下心満載のお茶のいは。

もっと柊さんなら優しくってくれますよ。

早く斷わって別れよう。

「すいません、今からし仕事がっているので時間が無いんですよ。」

「それなら明日の訓練が終わった時なんかどうですか?」

その時は、もう柊さんと約束しているんです!

あなたなんかに構っている時間はありません!

「すいません、その時間も人と會う約束しているので。」

「……それってもしかして柊ですか?」

「っ!どうしてですか?」

「いえ、このごろよく一緒に居られるのを見かけますので。」

「はぁ、確かにそうですよ。柊さんとお茶の約束をしているのであなたのおいは斷らさせていただきます。」

「そんな約束、破ってもいいじゃないですか。あんなやつよりも僕の方がいいのですよね?」

はい!?柊さんとの約束を破る!?そんなことする訳ありません!それにあなたなんかよりも柊さんの方が何十倍も素敵な方ですよ!

「ということで明日、訓練が終わったら迎えに行きますね!」

「え?あ、ちょっと!?」

斉藤様は、そう言い殘し去っていった。

人の話も聞かずに勝手な約束をして去るとか本當に最低な人です!

まぁ、いいでしょう。

明日は、予定通り柊さんとのお茶を楽しみます。

何が好きであんな人とお茶をしなくちゃいけないんですか。

あ、そろそろ部屋に戻って明日のお茶菓子の準備をしなくちゃ!

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