《クラス転移で俺だけずば抜けチート!?》30話 憎悪
今日も無事にダンジョンの訓練が終わって今、王城についたところだ。
さて、シェレールさんの所にでも行きますかね。
俺は、いつもの場所までし小走りで行った。
「シェレールさん、ただいま!お、今日のお茶菓子はクッキーだ!」
「ふふっ、おかえりなさい。今日は、頑張ってこんなに作っちゃったんだけど全部食べられますか?」
「大丈夫、大丈夫。シェレールさんのクッキーすごく味しいからね。」
「ふふっ、ありがとうございます。 今、紅茶れますね。」
「あ、ありがとう。」
「はい、どうぞ。」
俺は、いい匂いのする紅茶を飲んだ。
「うん?あれ?この紅茶いつもと違う?」
「あ、気づきましたか?ちょっとハーブを変えてみたんですけど、どうでしょうか?」
「うん、俺はこっちの方が好きだな。」
「本當ですか!?私も本當はこっちの方が好きなんですよね。」
「へぇ、そうなんだ。俺たち結構気が合うかもね。」
「っ!は、はひ、しょ、しょうですね。」
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シェレールさんは、顔を真っ赤にして俯きながらそう言った。
「おい!何してるんだ!?」
と、俺らがそこまで話しているところに1人の聲がした。
その聲は、嫌になるほど耳に殘り俺の心を黒くしていく。
その聲の正は、
「斉藤、何か用か?」
「何か用か?じゃない!!なんで柊がシェレールさんとお茶をしてるんだ!?」
「は?なんでって約束してたから。」
「シェレールざんは、僕と約束してたはずだ!」
「え?そうなの?」
「ち、違います!昨日斉藤様が勝手に変な約束して斷る前にどっかに行ってしまったんです!」
「それは約束とは言わないんじゃないか?」
「うるさい!うるさい!シェレールさんも本當は貴様なんかより僕の方がいいに決まってるよ!」
「……そうなのか、シェレールさん?」
「なんでそんなこと聞くんですか!?柊さんの方がいいに決まってるでしょう!」
「と、シェレールさんは言ってますけど?」
「はんっ!貴様の前だから遠慮して言ってるに違いないよ!」
「いい加減にしてください!私は、私の意思で言っています!斉藤様より、柊さんの方が何十倍も、何百倍もいい人です!」
シェレールさんは、顔から煙が出そうな程に顔を真っ赤にして言い放った。
正直ここまで言われるのは凄く嬉しい。
俺は、ここまで言われたのだからさすがの斉藤も帰るだろうと思っていたら俺が想像していた応えの斜め下のクソみたいなことを言いやがった。
「王だからって調子に乗るなよ。貴様みたいな、僕に目にかけてもらえてる分幸せよと思え!この雌豚が!」
「っ!」
さすがにそこまで言われて黙っていられるほど俺は、優しくない。
ーーー殺さなければいい。殺さない程度に痛みつけてやる。
ーーーいや、別に殺してもいいか?こんなやつ生きてる資格がない。
俺は、自分の心にってくる憎悪をけ止める。
ーーー復讐に抱く憎悪、発條件の規定に達しました。発しますか?
いや、別にいらない。こんなやつ俺の力だけで十分だ。
俺は、そう思い1歩前へ出る。
だが、次の1歩が出なかった。
シェレールさんが俺に抱きついて前へ行かせてくれなかったからだ。
「離してくれ、シェレールさん。今すぐに斉藤をぶん毆ってやるから。」
「別にいいんです。私は別にどうとも思っていないんですから。それよりも柊さんの今の力だと簡単に斉藤様を殺めてしまいます。私は、柊さんの人を殺める姿など見たくはありません。だから、行かないでください。」
シェレールさんは、俺を行かせないために強く上半を強く握ってくる。
ああ、俺、シェレールさんにこんなに強く思ってもらえるほどの存在だったのか。
なんか、それだけで心が暖まるな。
「ふっ、ありがとうシェレールさん。大丈夫、もう落ち著いた。」
俺の心にあった憎悪がシェレールさんに抜かれてしまった。
その代わりにもっと他の心が暖まるようなが俺の心にってきた。
俺は、シェレールさんの方を向いて抱きしめた。
シェレールさんの目には、薄らと涙が輝いていた。
「ありがとう、シェレールさん。俺をとめてくれて。俺をこんなに強く思ってくれて。俺の心を暖めてくれて。」
「柊さん、良かったです。もう大丈夫そうですね。」
「ああ、シェレールさんのおかげだよ。」
俺は、そう言ってシェレールさんの目に浮かぶ涙を拭う。
「っ!!あ、あれ?なんで私泣いていたんでしょう?」
シェレールさんは、自分のが泣いている理由がよくわからないらしい。
「お、おい!貴様ら!いつまで僕を放置するつもりだ!」
ちっ!せっかくいい気分だったのによ。
「なんだよ、斉藤まだ居たのか?」
「な、なんだとぉ!?貴様いい加減調子に乗るなよ!?」
斉藤は、自分の持っていた剣で俺に切りかかってきた。
「調子に乗ってるのは貴様だ。いい加減自分のことを理解したらどうだ?」
俺は、シェレールさんを庇うように前に出て振りかぶった剣を素手でけ止め軽く肘で斉藤の腹を突き刺す。
「かはっ!」
斉藤は、その場に腹を抱えながら地面に頭をつけた。
俺は、そんな斉藤の首筋をトンっと叩き気絶させた。
「ねぇ、シェレールさん。こいつを勇者としてここに留めておいてもいいの?またなんか言われたりしない?」
「ふふっ、心配してくださりありがとうございます。でも、そうですね、このままって訳にもいきませんね。」
俺は、し考えていいことを思いつく。
「ねぇ、シェレールさん、斉藤のスキルって全部奪っても大丈夫かな?」
「は、はい?全部奪う?」
「うん、完全創造でスキルとかを奪うスキルを作ろうと思ってるんだけどどうかな?そうしたら力もないのに襲ってきたりはしないでしょ?」
「う~ん、そうですね。全て奪うのはやめておいた方がいいかと思います。一応彼は、勇者ですので。」
「まぁ、そうだよな。じゃあ最初に來た時に持っていたスキルだけ殘してあとの全部奪うってのはどう?」
「それなら大丈夫なんじゃないですかね?」
「じゃあ早速やりますか。」
スキル 完全創造
作るのはスキルで強奪。完了。
強奪・・・対象のにれて奪いたい力を奪う能力。
よし、出來た。
俺は、気絶している斉藤のにれ初期からあったスキル以外全て奪う。
「よし、終わった。」
俺は、シェレールさんの元へと戻る。
「ひ、柊さん、今回は本當にありがとうございました。正直斉藤様からあんなことを言われた時はすごいショックをけましたが柊さんがあんなに怒ってくれたのを見てすごく嬉しかったです!」
「いいよ、別に。それにお禮を言うなら俺の方だ。俺を止めてくれてありがとう。ってこれ言うの2度目だな。」
「ふふっ、そうですね。」
「あ、結構時間が経っちまったな。そろそろ戻らないと夕飯に遅れるかな。せっかくシェレールさんがクッキーいっぱい作ってくれたのに。あ、と言うよりそのクッキーどうするの?」
「ん~、もう食べる時間もありませんので処分ですかね。」
「もったいないよ!せっかく味しいのに。それならアイテムボックスにれて明日の分にするか。」
「それは嫌です!柊さんにはちゃんと毎日作ったものを食べてほしいです。」
「そっか、それじゃ捨てるのはもったいないから俺が全部食べる!」
「え?あ、ちょっと!?」
俺は、殘っていたクッキーを全て胃袋の中に収めた。
「ふぅ、味しかった。」
「もう!夕食が食べられなくなっても知りませんからね!」
「まぁ、多分大丈夫だろ。それじゃそろそろ戻ろうか。」
「もう、本當に柊さんったら。……ふふっ、いつもありがとうございます。私の王子様((ボソッ」
「あ、そういえば斉藤はどうしよう?」
「そう言えばそうでしたね。どうしましょう?」
「ま、べつにいっか。すぐに起きるだろ。」
「それもそうですね。」
俺とシェレールさんは、斉藤をその場に放置して城へとって行った。
皆様からの多數のリクエストコメントありがとうございます!
今日は、強奪とコメントで書いてくださったのでそれを使ってみました。
まだまだ募集していますので何かある人はいっぱい書いてください!
これからも頑張りますのでよろしくお願いします!
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