その寶箱の中には

「ん？なにこれ？」

っていたのはのっていた瓶だった。

一応鑑定してみるか。

スキル 鑑定Lv10

英雄ドリンク・・・これは勇者の稱號を持っているものが飲めばステータス値が數倍跳ね上がる。

うわ！いらね！

俺別に勇者の稱號とか持ってないし、持ってるやつって確か斉藤だよな。

「柊さん、何がってたんですか？」

シェレールさんは、俺の後ろからし顔を出して寶箱にっていた瓶を見る。

「そのって確か、英雄ドリンクじゃないですか！？」

「なんだ、知ってるのか？」

「はい、昔このを飲んだ勇者様が発的に強くなりほぼ無雙狀態と私が呼んだ資料に書かれていました。」

「そうなのか。でも、これを斉藤に渡しても面倒なことしか起きないからな。」

「そうですね。でも、私たちが持っていても意味がありませんからね。」

「そうだよな。まぁ、でもせっかく貰えるんだから貰っとくか。」

俺は、英雄ドリンクをアイテムボックスの中にれる。

「んじゃ、探索を始めるか。」

「はい、そうですね。」

俺たちは、再び202階層の探索をする。

「でも、ミミックとか初めて出會ったな。」

「私も資料で見ただけなので初めて會いました。」

「これがここら辺のトラップなのかな？」

「多分そうでしょうね。」

202階層に來て初めて見るトラップだったな。

これからはこういうトラップもあるのか。気をつけないとな。

そういうことを考えていると1匹のビックウルフが現れた。

「あれ？ビックウルフ？なんでこんな弱い魔がこんな階層で出てくるんだ？」

「たぶんそれもトラップじゃないでしょうか？」

「え？でも魔だよ？」

「私、ダンジョンにはあまり行ったことがないので経験した話じゃないんですけどこういう深い階層で弱い魔が1匹で出たらそれは相手を油斷させてそれから大勢の魔で襲う罠だって資料にありました。」

「へぇ、そうなのか。ってことはあいつ俺たちを引きつける餌にされたってことなのか？」

「……多分そうじゃないでしょうか。餌にされる魔は大抵弱い魔ですから。」

こういうところでもそういう格差があるのか。

なんかこの魔、俺たちに怯えて突っ込もうとはしないからな。

この魔は、前の世界の俺みたいなじがするな。

「……シェレールさん、こっち來て。」

俺は、シェレールさんの手を引いて魔から離れた方の俺の隣に來させる。

「っ！ど、どうしたんですか！？きゅ、急に手を繋いだりして！」

「悪い、あの魔を無視して後ろで待機している大勢の魔に攻撃する。もしあの魔の橫を通る時に攻撃されてもシェレールさんが怪我しないようこっちにいてくれ。」

「……そういう事だったんですね。まぁ、いいです。柊さんの優しさがすごいじられたので。」

俺とシェレールさんが、ビックウルフの橫を通る時ビックウルフは怯えていて攻撃はしてこなかった。

良かった。なんか、この魔は倒したくないもんな。

俺たちがビックウルフの橫を通り過ぎると後ろで待機していた大勢の魔がき始めたのを気配察知で確認した。

大勢の魔は俺とシェレールさんを囲んだ。いや、俺たちだけじゃない。餌にされたビックウルフも一緒だ。

こいつらは役に立たないやつを敵と見なすんだな。

糞悪い。

俺は、この大勢の魔たちがだんだんとクラスメイトのヤツらに見えてくる。

ビックウルフは怯えすぎて戦えそうにないな。

「シェレールさん、この數いけるかな？」

「大丈夫です！私も援護しますから！」

「よし、ならシェレールさんは魔法で魔を倒して。俺は、近接戦闘で倒すから。」

「分かりました！」

「よし！じゃあ行くぞ！」

俺は、數メートル先にいた魔に剣を投げ突き刺す。

そのまま突き刺さった剣を抜き橫に一閃して大勢いる魔たちの一部を倒す。

「の矢よ！」

シェレールさんは詠唱を短して魔法を放つ。

シェレールさんが作ったの矢は雨のように降り注いだ。

これでだいぶ減ったな。

俺は、殘りの魔を次々と倒す。

殘りは10程度。

もう楽勝だな。

そう思った瞬間、魔の一が魔法を放つ。

それは俺とシェレールさんに當たらずずっと怯えていたビックウルフに當たる。

「っ！！」

ビックウルフは、魔法で顔が飛び聲を出すことなく砂と化した。

ビックウルフは、もう戦意喪失していた。なのに殺した。ゆ、許せねぇ。

「こ、この野郎ぉぉぉおおお！！！」

ーーー復讐に抱く憎悪、発條件の規定に達しました。発しますか？

おう！今はこいつらを殺すことが最優先だ！

ーーー発許可を得ました。それでは今から復讐に抱く憎悪を発します。