《クラス転移で俺だけずば抜けチート!?》42話 怒り

俺は、昨日のエルフのことがし気になりつつも、みんなと予定通り朝は冒険者ギルドに行って依頼をこなし、晝からまずはユイの気にった店に訪れていた。

「うん!この蒸したジャガイモ味いな!特に味付けがいいな!」

ユイが紹介したお店は、蒸かしたジャガイモに異世界の特殊な調味料を使っての料理だった。

調理としては目立ったことは無いがその分、早く出來上がるというとても良いものだった。

俺たちが料理を頼んでから3分もせずに料理が運ばれてきた。カップラーメンよりも早かった。

「柊さん、私のはし味が違うんですが私のも食べてみませんか?」

「いいのか?なら、貰うよ。その代わり俺のやつも分けるからな。」

そう言って俺とシェレールさんは、自分のジャガイモを1口分くらいの大きさに分けて差し出した。

俺は、シェレールさんから貰ったジャガイモを口にれると先程の味とはまた違った味付けがこれまた味しいのである。

俺が最初に食べたジャガイモはとても濃厚な味付けで、シェレールさんから貰ったジャガイモはさっきとは逆のあっさりとした味付けだった。

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「うん、こっちもあっさりしていて味しな。シェレールさんはどう?」

「はい、こちらの濃厚な味付けもとても味しいと思いました。ですが、私にはこちらのあっさりとした方が好きですね。」

「まぁ、そうだよな。の子だもんな。」

俺とシェレールさんがそんな會話をしていると向かいの席に座っているユイと白井がこっちをじっと見つめているのに気がついた。

「どうしたんだ、2人とも?」

「あなたたち2人ってすっごい仲がいいわね。」

「そうだよね、すごい仲がいいよね。」

うん?どうしたんだ2人とも?なんか目がし怖いぞ?

「そうか?2人にもこんなじだと思うけど?」

「全然違うわよ。私、2人が笑いながら話しているのよく見るもの。」

「うん、私も見るよ。とっても楽しそう。そうだよね、シェレールさん?」

「え!?あ、あの、は、はい。柊さんといる時はとても楽しいですよ。」

「は、ははっ、ありがとうシェレールさん。俺もシェレールさんといる時はすごい楽しいよ。」

「ほら、また2人だけの空間ができたわ。」

「そうだね、また私たち空気にされてるね。」

こらこら、2人とも?目が死んでるよ?大丈夫かな?

それから數分後。

「そろそろ出るぞ。みんな食べ終わっただろ?」

俺は、みんなの皿に何も乗っていないのを確認する。

俺たちは、店主にお禮を言って店を出て行った。

もちろんお金は払ったよ。

それから俺たちは、なんの目的もなくただぶらぶらと街を歩いていた。

そこでまた昨日と同じように人が集まっている場所があった。

なんか嫌な予がするな。

「ねぇ、竜斗。あれ、なんだろう?」

「さぁ?分からないな。」

「なら、行ってみようよ、柊君。」

「あ、ああ、そうだな。行ってみるか。」

俺は、あまり行きたくはなかったが、みんなも行きたそうなので仕方なくその場所まで行った。

俺たちがその場所まで近づいていくにつれてある一人の男の聲が聞こえた。

それは、昨日一言だが聞いたことのある聲。

俺たちは、その聲の主を視認できるほど近づいた。

やっぱり昨日の貴族だった。

「さぁさぁご覧あれ!只今から私の飼っている奴隷を披していきましょう!」

貴族がそう言うと一人のの人がビリビリに破れた服を著せられて首についている鎖を引っ張られながら現れた。

貴族は、その奴隷を舞臺の真ん中に立たせて説明をし始めた。

「なんなのよ、あれ。最低ね。」

「そうだよね。人をなんだと思ってるんだろう。」

ユイと白井は、これを見て怒りをあらわにしていた。

そしてシェレールさんは、

「私、止めてきます!」

そう言って無理やり前へ出ようとする。

俺は、シェレールさんの手を引っ張りそれを止めた。

「何をするのですか、柊さん?王族である私が言えば何とかなるはずです!」

「ああ、そうだな。王族のお前ならな。だが、今のお前は周りからは、ただの一般人なんだぞ。ただの一般人がもし貴族の邪魔なんかしたらただ事じゃ済まないぞ。」

「うっ、それは。ですが、このままでは!」

「ああ、分かっている。」

俺は、自分の怒りを抑えるのに一杯だった。

こんな所で暴れたら絶対に被害者を出すからな。

だけど、俺にはこのまま黙って見すごすってことが出來なさそうだ。

あの貴族が喋ったり奴隷がどんどん引きずられているのを見ると怒りが増していく。怒りどころか憎しみまでじ始めた。

あの奴隷たちが見世にされているのは前の世界の俺みたいにじ始めたからだ。

「今日最後の奴隷です!」

そう言って現れたのは昨日買われた8歳くらいのエルフの子だった。

エルフは昨日とは違っていくつも縄で叩かれたようなキズがいくつもあった。

俺は、そのエルフを見た瞬間、心の何かが割れる音がしたような気がした。

多分割れたのは怒りを抑えるための

俺は、冷靜さを失った。もう周りなんか見えていない。あるのはあの貴族を殺すだけ。

………ただ、それだけ。

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