《クラス転移で俺だけずば抜けチート!?》62話 再び

この國中にその鐘の音は響いた。

「大変です!北の森から魔の大群がこちらに向かってきていると知らせがありました!明日の晝頃にはこの國に著くと見られています!」

付嬢が真っ青な顔をしてそう言った。

「か、數はいくらくらいなんだ?」

冒険者の一人が付嬢に尋ねた。

「正確な數は出ていませんが最低でも5萬は超えるかと。」

5萬か。ガイシス王國の時よりも多いな。

「ご、5萬だって!?そんなのと戦えって!?無理に決まってるだろ!?」

冒険者のみんなは、5萬と聞いてもう既に諦めているようだ。

「ですが、安心してください!ガイシス王國から勇者様方がこちらに來られるそうです!それと王國騎士団の方々も!」

それを聞いた瞬間、冒険者のみんなは希を取り戻したのかやる気に満ち溢れた聲が上がった。

そして俺は、

「ま、マジか。」

嫌悪じていた。

あんな奴らとまた顔を合わせたくない。

逃げるか?

いや、今までお世話になった國だ。ちゃんと恩返しはしなくちゃいけない。

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今は、姿を変えてるからあいつらにバレることはないと思う。

俺自があんな奴らと顔を合わせたくないんだよな。

他のみんなは、どう思ってるんだろうか。

俺は、みんなの方をちらっと見た。

なんか、どよ〜んとした空気だった。

だけど、リルとギルのパーティは、結構盛り上がってるようだ。

「すごいです!勇者様に會えるです!」

「おお!この目で勇者に會えるなんてな。」

「勇者がどれくらい強いのか僕、気になるな。」

「勇者様に會えるなんて……栄です。」

みんなそれぞれの想を言っているがたぶん本當のアイツらを知った時ガッカリするんだろうな。

「柊さん、大丈夫ですか?」

俺が嫌悪じてるところにシェレールさんが心配して聲をかけてくれる。

「ああ、大丈夫だよ。でも、あいつらの顔を見たらどうなるか分からないけど。」

「大丈夫です!私たちもいますから。それにあの時いなかった人たちがこんなに大勢います!」

「ああ、そうだな。何も心配なんかいらないよな。」

「はい!」

シェレールさんは、ニコッと笑ってそう言った。

俺にはニコッと笑ったシェレールさんがとても可く見えて仕方なかった。

「ありがとうな、シェレールさん。いつも俺の事を気にかけてくれて。」

「柊さんだっていつも私たちのことを見ていてくれているじゃないですか。」

俺は、その言葉を聞いた瞬間思ったことがあった。

俺たちは、一人一人が他人を気にかけている。自分のことばっかり気にしているようだなあいつらとは違いみんな他の人を優先的に考えてしまうお人好しな人なんだと。

たぶん俺もそうなんだと思う。だからこそ俺は、ここにいるみんなが好きだ。他人のことを考えられるみんなが好きだ。

大丈夫、俺にはこんなに信頼のできる仲間たちがいるんだ。

あんな奴らに抱くなんて必要ない。

俺は、みんなを守る。それだけ考えればいいんだ。

「なぁ、みんな聞いてくれないか。」

俺は、ギルたちに本當のことを話そうと思った。

だって、みんなも短い間だが一緒に過ごした仲間だからな。

だから、伝えておきたいことがある。

俺は、ギルたちに元々俺と白井が異世界から召喚された勇者のこと、勇者たちがどんなヤツらだったか、俺が召喚前にされていたことを話した。

「え〜!勇者ってそんなやつだったの!?」

コルンが絶したような聲を上げた。

「勇者だからってどこがですごい正義があるやつなんだと思っていたな。」

「はぁ〜、さすがに僕もそんな奴らに興味なんてわかないな。」

「柊お兄ちゃん、可哀想です。」

みんな、勇者たちに対しての意見が変わっていく。

俺の事を可哀想と言ってくれたリルには頭をでてあげている。

「悪いな、みんなの勇者に対する思いを壊してしまって。でも、俺はみんなにはあいつらに注意してしいからな。」

「リュウ、それは分かったがリュウたちがここにいたら生きているってことバレてしまうんじゃないのか?」

「ああ、その點は大丈夫だ。今は、姿を変えてあるからな。みんなもそうだぞ。」

「そ、そうだったのか?僕たちにその姿を見せてくれない……よな?」

「う〜ん、別にいいぞ。みんなは、信頼してるし大切な仲間だからな。」

「本當!?」

「ああ、それじゃ変えるぞ。」

俺たちは、ギルたちに認識変換しないでいいように許可をした。

「おお!本當に変わった。ってか、の子たち凄い可いな!」

ギルの反応からに本當の俺たちが見えているのだろう。

何故か一人、ルビーだけが絶したような顔をしていた。

「ど、どうしたんだ、ルビー?」

「あ、あの、み、皆さんがとてもおしい方々だと思って私じゃ到底勝てないなっと思ってしまって。」

「勝つって何を?」

「い、いえ!なんでもありません!」

「そうか?ならいいや。でも、ルビーも十分に可いと思うけどな。」

「そ、そう…です…か。」

「あ、悪い。俺なんかに可いって言われても嫌だったよな。」

「いえ!そんなことはありません!とても嬉しいです!ありがとうございます!」

「あ、ああ。それならよかった。」

ルビーもいつもの表に戻った。

「とにかく勇者たちには気をつけることだ。それだけはみんな分かっておいてくれ。それじゃ今日は、帰るか。魔が來るのも明日の晝頃だし。」

「そうですね。」

俺たちは、明日に備えて宿に帰って休むことにした。

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