《クラス転移で俺だけずば抜けチート!?》63話 戦いの前の出來事
俺は、外の異様な騒がしい聲で目覚めた。
「きゃー、勇者様よ!!」
「勇者様ー!この國をどうか救ってくれー!!」
斉藤たちがこの國に著いたのかすごい出迎えをけている。
あ〜うるせ〜。
俺は、だるいを無理やり起こして顔を洗う。
さてと、飯でも食ってくるかな。
俺は、部屋を出て食堂へ行くとそこには誰もいなかった。
「どうなってんだ?何も用意されてないじゃないか。」
(この國の人たちは、全て勇者たちの出迎えに當たっています。)
はぁ!?全てって。やりすぎだろ。
「ん?なんか紙が置いてあるな。」
その紙にはこう書かれてある。
『食事は、各自で用意してください。』
ふざけんな!
俺は、その紙をテーブルに叩きつけて仕方なくキッチンへ向かう。
だが、そこに居たのは
「あ、おはようございます、柊さん。」
「おはよう、竜斗。」
「おはよう、柊君!」
「おはようございますです!柊お兄ちゃん!」
「あ、あの、おはようございます、リュウ。」
シェレールさん、ユイ、白井、リル、ルビーだった。
「おはよう、みんな。起きるの早いな。」
「たぶんこんなことになるかなって思いましてみんなで朝早く起きて朝食を作ろうってなったんです。」
「そうだったのか。よし!俺も手伝うぞ!」
「別に大丈夫よ、竜斗。あなたは、あっちで休んでいていいわよ。」
「そ、そう?」
なんか、仲間外れにされた気分だ。ちょっと悲しい。
「ユイさん、もうし言い方を考えてください。リュウが悲しんでいますよ。」
「あ、あら?私の言い方酷かった?そうだったら謝るわ。竜斗、別にあなたを仲間はずれにしようと思ったわけじゃないのよ。晝には忙しくなるだろうししでも休んでしいから。」
俺は、そう言われて元気になる。
「そ、そうか!よかった。」
「リルちゃんもここら辺でいいよ。柊君とお話でもして來ていいよ。」
「分かったです!柊お兄ちゃん、いきますよ!」
「あ、ああ、分かったから引っ張るなって。」
リルが俺の服の袖を引っ張りキッチンから出す。
それから食堂の椅子に座り朝食が出來るまでリルと話す。
し経ってからギルたちも食堂へと來た。
またし経ってからようやく朝食がでてきた。
「すごい量だな!」
並べられた朝食の量は、テーブルいっぱいに敷き詰められるほどだった。いや、まだ運んでくるつもりだぞ。
「そ、それはいくらなんでも多すぎだよ!」
ギルも目の前の朝食の量を見てつっこんでいた。
「今日は、大切な日だもん!これくらい食べてもらわなきゃ!特に男陣!」
ユイから恐ろしいことを言われる。
こ、これを全て食べるのか………うぷっ!
「あ、今日は俺、腹下していたんだよな!ってことであとはみんなに任せる!」
俺は、そう言って逃げようとするが目の前にニコッと笑っているシェレールさんがいた。
「ふふっ、柊さん、どこに行くのですか?」
「え、あ、いや、今日は、お腹が痛いので……」
「えっ!なんですか!?」
「いや〜!お腹がすいたなぁー!さぁ!みんな食べようじゃないか!」
俺は、逃げるのは無理だと悟り開き直ってこの量の朝食を食べることにする。
一時間後。
「…………もう、無理。」
俺は、全く減る様子がない朝食を見てギブアップした。
ほかの男たちは、とっくにトイレへと駆け込んでいる。
何故俺だけまだ食べていたかって?
それは、陣が俺を取り囲んで逃がさなさないようにしているからだ。
「柊お兄ちゃん、ファイトです!」
リルさん、まだ俺に食えと?
あはは〜、面白い冗談を。
「柊さん、これ私が作ったんですが食べて想を頂けませんか?」
「え、あ、いや、その……」
「うぅ〜」
「分かった分かった!どれ、ぱくっ!」
もぐもぐ……ゴクリ。
「お、味しいよ。」
「本當ですか!?ありがとうございます!」
正直、味なんてもう分からない。
ナビ、ここから逃げ出す手段はないか?
(全て食べるしかありませんね。マスターが朝早く起きて作ってくれた人たちの苦労を無下にして逃げることなどしませんよね?)
な、なんか、ナビが恐い。
こ、こうなったら………
「すいません!もう食えません!」
土下座をして許してもらう。
ど、どうだ?……ダメか?
みんな黙ったままでいる。
土下座の狀態なので顔は見えない。だからどんな表をしているのかよく分からない。
「………はぁ、仕方ないわね。」
「え?」
「さすがに私たちもこれを全部食べられるとは思ってなかったよ。」
「リュウが誰の料理を味しいって言ってくれるか勝負していたんです。」
「ごめんなさい、柊さん。無理して食べてもらって。」
「い、いや、いいよ。全部味しかったし。」
最初の頃は、全て味しいと思って食べていた。
まぁ、今じゃ味はわからないが。
「じゃあ今回のところは、引き分けね。」
「そうだね。次は、私が1番って言ってもらうんだから!」
次、という単語にしビクッとしてしまった。
「そ、それじゃ俺は、この辺で。ごはん味しかったよ。ごちそうさま。」
俺は、そう言って全力で部屋に戻りトイレへと駆け込んだ。
はぁ〜、午後けるかな。
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