《クラス転移で俺だけずば抜けチート!?》76話 野営

ガルード王國を出てから數時間経ち、今は、夕食を取り終えもう寢ようとしているところだ。

今日の野営は、俺が擔當することになった。

そして今は、自車の外に1人で見張りをしている狀態だ。

「うぅ〜、寒っ!この世界、時期的にもう冬なのか?」

外は、俺が思ったより寒くて何とか焚き火で凌げる程度だ。

「今夜は、ずっとこの寒さに耐えるのか〜。」

今度、溫度調節ができる服でも作ろうかな。

「………」

靜まり返った夜の森。聞こえるのは風が吹いた時に木々がれる音と焚き火の音。

恐怖心耐のおかげで怖くはないが、なんか寂しいな。

このごろずっとみんなと一緒にいたから寂しいなんてじなかったが靜かなところで一人になるとやはり寂しいものだな。

まだまだ俺の心も弱いな。

「柊さん。」

俺の後ろから不意に聲がかけられる。

「シェレールさんか、どうかした?」

「柊さん一人に野営を任せるのは、悪いと思ったので、お手伝いに來ました。」

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シェレールさんは、そう言って俺の隣へ座る。

シェレールさんは、寢巻きの格好でし寒そうだ。

「外は、寒いですね。」

「寢巻きなんかで來るからだよ。ほら、俺の布を貸してやる。」

俺は、そう言って寒さを防ぐようの布をシェレールさんの肩にかけた。

「ダメですよ、柊さんが寒さを防げないじゃないですか。」

「いいんだよ、俺は、丈夫だからな。」

はい、コレはの子の前で強がりを言ってるだけです。本當は、めちゃくちゃ寒い!

「柊さん、震えてますよ?」

「あっ」

全然格好つかなかったー!

「ふふっ」

シェレールさんは、し笑い俺に半分布をかけた。今は、お互い肩がくっついている狀態だ。

「シェ、シェレールさん!?」

「あ、あの、こちらの方がどちらとも寒くないと思ったので。」

シェレールさんは、顔をし赤らめてそう言った。

確かにさっきよりは、全然暖かい。というよりも張して顔が熱いとじるくらいだ。

「シェレールさん、無理してない?別に俺の事なんか気にしなくてもいいんだよ。」

もしこの狀況をシェレールさんが無理して作ってるのなら俺は、シェレールさんから離れ車から違う布を持ってこようと思った。

だが、シェレールさんの返事を聞いてその必要はないと知る。

「別に無理なんかしてませんよ。こうしてると私も暖かいので。」

シェレールさんは、さらに著させてくる。

なんか、今日のシェレールさん、積極的だな。

「「…………」」

お互い何を話していいか分からず黙り込んでしまった。

「………あ。」

「ん?どうしたんですか?柊さん?」

「シェレールさんに渡したいものがあってな。」

俺は、そう言ってアイテムボックスからガルード王國の寶庫にあった髪飾りを取り出す。

「これ、シェレールさんにプレゼントしようと思って。シェレールさんには、いつもお世話になってるからそのお禮だよ。」

「こ、これを、私に?」

「ああ、ガルード王國の寶庫にあってな。シェレールさんに似合うと思ったんだよ。」

「っ!!ありがとうございます!嬉しいです!一生大事にします!」

シェレールさんは、すごい喜んで髪飾りをけ取った。

「付けてみてもいいですか?」

「ああ、もちろん。」

シェレールさんは、自分の髪に俺があげた髪飾りを付ける。

「ど、どうでしょうか?」

「っ!す、すごい、可いよ!」

髪飾りを付けただけなのに雰囲気がし変わったような気がする。

髪飾りがシェレールさんの銀髪をさらに綺麗に見せている。

「柊さん、ありがとうございます。」

シェレールさんは、そう言って俺に再び著して、今度は、俺の肩に頭を乗せた。

「あ!そうでした!私からも渡したいものがあるんでした!」

シェレールさんは、そう言うとを離しアイテムボックスからなにか小さい指みたいなものを取り出す。

「これ、私も寶庫で見つけたんですが二つのペアだったので一つを柊さんにあげます!」

シェレールさんは、そう言って俺の方へ指を差し出した。

の子から指を貰うのってどうなんだろうか?と思いつつ俺は、指けった。

その指は、寶石が付いてないものだった。

「ありがとうな、シェレールさん。これ、一生の寶にするよ。」

「はい!」

俺は、そう言って右手の薬指に指を付けた。

確か左の薬指は、婚約指をつける指だから、右の薬指に一応付けた。

シェレールさんも自分の右手の薬指に指をつけた。

「ふふっ、お揃いですね。」

「ああ、そうだな。」

俺たちは、そう言って右手の薬指同士をくっ付けた。

「〜〜っ!!あ、あの、柊さん、一つお願いがあるのですが聞いて貰えませんか?」

「ん?お願い?」

「はい、わ、私の、その、私の名前……」

「名前がどうした?」

「私だけ、さん付けされてるからその、何か他のみんなより距離をじるんです。」

確かにそう言えばそうだな。前は、王様だったからさすがに呼び捨ては、ダメだろうと思ったからさん付けにしたんだけど、別に今は、呼び捨てでも構わないか。

「なら、今度から呼び捨てにするよ。シェレール。」

「〜〜っ!!!」

「俺の事も、もう呼び捨てで構わないからな。と言うよりも名前で呼んでもいいぞ。別に。」

「な、なら、りゅ、竜斗。」

「っ!」

なんだよ。シェレールに名前を呼ばれただけで何か心がざわつくんだけど?

ユイだって名前で呼んでるのに心がザワつくのはシェレールだけだ。

「「………」」

お互い、また押し黙ってしまった。

というよりも何を話していいか全く分からない!

「「あ、あの!」」

「「………」」

お互い話しかけようとしてそれが偶然重なってしまってまた黙ってしまった。

「りゅ、竜斗。」

最初に口を開けたのは、シェレールだった。

「な、なに?」

「わ、私、竜斗にあった時からずっと……その、えっと、…………」

「ん?なに?悪い、小さすぎてよく聞き取れなかった。」

「〜っ!!にゃ、にゃんでもありません!」

シェレールは、顔を真っ赤にさせながらそっぽを向いた。

「??」

俺、なにか怒らせたようなことをしただろうか?

「シェレール?」

シェレールは、もじもじとしながら俺にをくっつけた。

「あ、あの、寒いので。」

「あ、ああ、そうだな。」

俺たちは、またお互いくっ付いた狀態になった。

「シェレール、俺、なにか怒らせるようなことでもした?」

「そんなことは……ない……ですけど……」

シェレールは、すごい小さな聲でそう言った。今回は、著してるのもあってちゃんと聞こえた。

「けど?」

「あ、あの、今日伝えようとしたこと、こんど必ずまた伝えますのでその、待っていてください。」

「ああ、分かったよ。ちゃんと聞かせてくれよな、シェレール。」

「はい、必ず伝えます。」

俺たちは、それから夜が明けるまで二人でくっついていた。

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