ベルはめんどくさそうに返事をして、ゼルク先生の下へ移した

ベル「ゼルク先生、ちょっといいですか？」

ゼルク「ん？どうした？」

ベル「學園長が余った時間で俺とゼルク先生で模擬戦をして、俺の実力の証明と時間つぶしをしたいそうなんですが」

ゼルク「俺がベルドと模擬戦をか？」

ベル「はい」

ゼルク「まぁ俺は構わないが、ベルドはいいのか？」

{學園に通うもの全員が知っているが、実はゼルク先生はその時のテンションによって話し方や名前の呼び方が違ったりするよ}

ベル「俺はいいですよ」

ゼルク「じゃあ學園長にやるって伝えないとな」

ゼルク先生は學園長の下へ行こうとしたのでベルが止めた

ベル「俺が伝えるので大丈夫ですよ、ゼルク先生はここで待っててください」

ゼルク「わかった」

ベル〔學園長、ゼルク先生も模擬戦をしてもいいってさ〕

システィーナ〔じゃあみんなに伝えるわよ？〕

ベル〔いいんじゃない？〕

システィーナ〔じゃあ伝えるわね〕

「あ、時間がまだ余ってるわね。じゃあさっき言ってたベルドくんとゼルク先生との模擬戦を訓練所に移して今からやっちゃおうか」

生徒達からは様々な聲が上がった

システィーナ「じゃあゼルク先生とベルドくん以外の先生の皆さんは生徒達を訓練所の観客席に連れて行ってくれる？」

その聲を聞き、ゼルク先生とベル以外が移した

ゼルク「俺も殘っている理由はなんでしょうか？」

システィーナ「ゼルク先生が怪我しないようにベルくんが相手してくれると思うけど、一応ゼルク先生には訓練著に著替えてしいのよ」

ゼルク「言われなくても著替えてくるつもりだったけど、俺が怪我しないように戦うのか？」

システィーナ「ゼルク先生は午後に授業が殘ってるんだから當たり前よ？」

ゼルク「確かにそうか、でも手加減してることが周りにバレないか？」

システィーナ「そこは上手くやってくれると思うわ」

ゼルク「わかった……ベルド、一応言っとくが俺は本気で行くからな？」

ベル「じゃあ俺もゼルク先生が死なない程度に本気を出しますよ？」

ゼルク「死なない程度ってことはどう考えても大怪我だろ」

ベル「ですね」

ゼルク「俺が怪我しないようにって今學園長が言ってただろ」

ベル「あれ？そうだっけ？」

ベルは悪い笑顔を浮かべながらそう言うと

ゼルク「……冗談だよな？」

ベル「もちろん、萬が一何かあっても俺が治しますから」

ゼルク「その萬が一がないようにしてしいんだが？」

ベル「……さ、早く著替えて準備してきてください」

ゼルク「今の間はなんだ？今の間は」

ベル「生徒達がみんなが訓練所に移したか確認しただけです」

ゼルク「……そうか、ベルドは著替えとかしなくていいのか？」

ベル「俺は別にこのまま制服でも構いませんが、一応先生用の服に著替えておきますか」

『制服からいつもの服の黒に 反転』ﾊﾟﾁﾝ

ベルは服を著替えた

ゼルク「それお前の普段著だったよな？」

ベル「そうですよ、何か問題が？」

ゼルク「俺ら先生の服はなんでもいいからベルがそれでいいならいいが」

ベル「じゃあゼルク先生も早く著替えて訓練所へ來てくださいね」

ゼルク「それと、相変わらず謎なことするな」

ベル「そうですか？」

ゼルク「ベルドにとっては普通でも俺達からしたら普通じゃないんだよ」

ベル「そうですか、そんなことより早く著替えて來てください」

ゼルク「あぁ、じゃあまた後でな」

ゼルク先生は著替えに向かい、ベル達は訓練所へ向かった