《転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~》第十話 初戦闘(12/2修正)

カインとミリィとニーナの三人は、街道を進んでいく。

カインは初めての外ということもあり、周りを見渡しながら歩く。

一時間ほど歩いただろうか、先頭を歩くミリィが止まる。

「これくらい距離があれば、魔法の訓練もできるわね」

街道を外れ、草原地帯を歩いていく。

「ここで練習しましょう」

「ミリィその前に、ごはん」

冒険者ギルドで余計な時間が掛かったこともあり、太は真ん中あたりまで上がっていた。

「そうね。食べてから訓練しましょうか」

ミリィがリュックから弁當箱を三つ取り出す。

「いつも泊まっている宿で、弁當を作ってもらったのよ。ここのご飯は味しいから」

「うん。青銀の鷲亭の料理は最高」

ニーナも同調している。

「それは楽しみですねっ!」

「あんまり満腹まで食べて、けなくならないようにね」

そういって、弁當を渡してくれる。

弁當箱を開けると、そこにはサンドウィッチが數種類っていた。

一つ食べてみる。

「これ本當に味しいですね」

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勢いよく食べ始めたカインに、ニーナがコップに魔法で水を注いで渡してくれる。

「急いで食べると詰まらせる」

「ニーナさんありがとう」

コップをけ取り、口にれていたものを流し込む。

「ニーナが水魔法使えるから便利よね。私は火魔法と強化くらいしか、魔法使えないからなぁ。だから剣がメインになっているし」

「……ミリィは脳筋」

「うるさいっ!」

いいコンビだと、カインは苦笑いした。

「それじゃぁそろそろ訓練しましょうか」

「はい! ミリィ先生」

「カイン。最初は水魔法から。あそこに出ている巖に當てて」

20メートルほど離れたところにある巖を指す。

「わかりました。ニーナ先生」

カインは構えて右手を前に出す。

『水球ウォーターボール』

1メートルくらいの水球が打ち出される。

「次は火魔法で」

『火球ファイアーボール』

また1メートルくらいの火玉が打ち出される。

「次は土魔法」

『巖弾ロックバレット』

小さい巖が現れ巖に向かって飛んでいき當たって弾ける。

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風も手のひらから巖に向かっていく。

「初級魔法は特に問題ない。あとは中級魔法が見てみたい。好きなのをしてみて」

『巖杭ロックパイル』

巖の手前から數本の巖杭が起き上がる。

「次は火魔法使ってみますね」

『火壁ファイアーウォール』

高さ5メートル、橫幅10メートルの壁ができる。波のように巖に向かって著弾する。

「とても五歳とは思えない。同じ中級でも、威力がまったく違う」

「まったくよ。五歳で中級まで魔法使えるなんて、どうかしているわ。しかも威力も桁違いときた」

「魔力量がなくなっただるさはない?」

「まったく問題ありません」

「魔力量も一流か」

ミリィとニーナが呆れている。

その時、近くの草がガサガサと揺れた。

「ニーナ!!」

「わかってる」

「カイン。何か近くにいるわ。注意しなさい」

思わず構えた。

草むらから顔を出したのは、角の生えたうさぎだ。

「ホーンラビットね。一匹しかいないみたいだし、カイン魔法で仕留めてみる?」

「はい! ぜひともやりたいです」

「革もも売れるから、火魔法はだめよ」

「わかりました」

ホーンラビットのほうに構える。

うーん。どの魔法にしようか。ここは風魔法だな。

『空気弾エアバレット』

勢いよく空気の弾丸が飛んでいき、ホーンラビットのに直撃する。

そのまま倒れ痙攣した後、息絶えた。

「やったっ!」

「初めてにしては上出來よ」

「カイン、ホーンラビットそのまま持って帰るといい」

「いいのですか?母上と姉上に見せたいです」

ホーンラビットに近づきアイテムボックスに収容する。

「アイテムボックスあるといいわね。私もしいわ。もうちょっと貯金できたら、魔法袋マジックバッグを買いたいのよね」

「魔法袋マジックバッグなんてあるのですね。初めて聞きました」

「レアな空間魔法特もっている魔法屋で、売っているのよ。収納できる量によって値段はまったく違うけどね」

いいこと聞いた。アイテムボックスはレアだけど、魔法袋マジックバッグはお金さえあれば持てる。目立たないようにするために、カモフラージュできそうだと、心のメモに書き込んだ。

「あと數匹探して狩っていこうか。ニーナ。探索できる?」

「ん。やってみる」

ニーナが杖を持ち呪文を唱える。

『我求める。我近くの敵を探し出せ、探査サーチ』

「ここから300メートルくらいのところに數匹いるみたい」

「ニーナ先生! 今の魔法なんですか?」

「魔力を持っている魔を探した。魔力を薄く広げるじ。ただ強さとかははっきりわらかない」

あれば魔法便利だな。魔力を薄く広げるようにばしていく。

『我求める。我近くの敵を探し出せ。探査サーチ』

ニーナの言った方角から、魔覚が認識できた。

「ニーナ先生! できました! 魔が5匹いたのがわかりました」

「……普通一回で出來ない。しかも方向的な覚はわかるけど、何匹いるかまでは普通はわからない」

溜息をつくニーナだった。

「カインのことは、諦めが必要よ。それより狩りにいくよ」

ミリィは狩る気満々だ。

靜かに敵に近寄っていく。

「五匹いるから、私とニーナで二匹ずつやるわ。カインは一匹け持ちできる?」

「大丈夫です!」

 ミリィは強化を自分に掛けて走り出した。

おぉ、速い。オリンピックの短距離選手より速いスピードで、ホーンラビットに近づき剣を一閃した。

ホーンラビットは、何も出來ずに首を刎ねられた。

「私も倒す」

『我求む。一閃する風の刃よ駆け抜けろ。真空刃エアカッター』

ニーナの魔法も、ホーンラビットに一直線へ飛んでいき、首をはねる。

カインも自分がけ持った一匹に向かう。

イメージでいいよね。真空の刃をイメージする。

『真空刃エアカッター』

手から離れた真空の刃が、ホーンラビットに向かっていく。

首に當たらなかったが、から真っ二つになった。

戦闘はものの數分もせずに終わった。

「ホーンラビットくらいなら、特に問題ないわね。早く抜きしましょう。匂いにつられてウルフが寄ってくるわ」

を掘りそこにを流す。

が抜けたところで、アイテムボックスにしまう。

「そろそろ帰りましょうか。遅くなると領主様に責められるわ」

「そうですねー。ただでさえ初めての外なので心配していると思うので」

をまとめて帰り支度をする。

三人でまた同じ道を戻った。

「外から見ると、領都も大きいですね。壁も高いし」

「帝國から砦の街を過ぎたら、次はこの街だからね。しかも森には魔獣が沢山いるのよ。數十年前にも大氾濫が起きて、數百匹の魔獣が出てきたと言われているわ」

「帰ったら書庫でも見てみます」

三人で話しながら、門についた。

門番にカードを見せながら中にる。

るときはギルドカードの提示か、住民タグを見せる必要があるのよ」

「僕、証明するの何も持ってないですよ?」

「いいのよ。出るときに領主様のご子息と説明してあるから」

「それならよかったです」

街中を歩き、領主の館に到著する。

「今日はこれで終わりね。また次も草原に出ましょうか」

「はいっ! 外にでるの楽しいです」

「カインまたねっ!」

「カインまた」

「またよろしくお願いします。今日はありがとうございました」

門を開け、家にる。部屋に戻ってまずは、防を外して著替える。

「今日楽しかったな。ホーンラビット二匹しか倒せなかったからレベルなんて上がらないと思うけど」

一応見てみるか。魔法使ったし。

『ステータス』

【名前】カイン・フォン・シルフォード

【種族】人間族 【別】男 【年齢】五歳

【稱號】伯爵家三男 転生者 神の使徒

【レベル】8

力】3,180/3,180

【魔力】254,890/254,890

【能力】SS

 

【魔法】

創造魔法Lv.10

火魔法Lv.10

風魔法Lv.10

水魔法Lv.10

土魔法Lv.10

魔法Lv.10

闇魔法Lv.10

時空魔法Lv.10

生活魔法

【スキル】

鑑定Lv.10

アイテムボックスLv.10

Lv.10

Lv.10

理耐Lv.10

魔法耐Lv.10

【加護】

創造神の加護Lv.10

生命神の加護Lv.10

魔法神の加護Lv.10

大地神の加護Lv.10

武神の加護Lv.10

技能神の加護Lv.10

商業神の加護Lv.10

なぜ朝までレベル1なのに、すでに8まで上がってるんだ。ホーンラビット二匹しか倒してないよっ!

しかも力も魔力も上がり方がおかしいし。

一萬で宮廷魔師って言っていたよね……。

ますます人外認定されちゃうよっ!!!

またステータスを見つめながら、崩れ落ちるカインであった。

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