《ヘヴンリィ・ザン・ヘヴン ~異世界転生&長チート&ハーレムで世界最強の聖剣使いにり上がる語~》4章4話 醫務室で、シーリーンとアリス、イヴとマリアと――(2)

「ま、まぁまぁ、アリス、落ち著いて」

ロイが宥めると、渋々といった様子で、アリスは一度、深呼吸した。

よくよく考えて、ここで苛立っても、ここには苛立ちをぶつける対象であるイジメっ子がいないことに気付いたのだろう。友達しかいない狀況でイライラしても、みんなに気を遣わせてしまうだけだった。

「それにしてもお兄ちゃん、よく醫務室登校なんて思いついたよね!」

「そんなにすごいことかな?」

「すごい、っていうか、提案されれば、あぁ~、納得、ってじですけど、そもそも普通の発想じゃ、提案することの時點でなかなか無理がありますからね」

「そうそう、醫務室の先生も、そう言われれば確かにそうだ、って反応して、すぐにシーリーンさんの醫務室登校も認めたものね。私、ビックリしたわ」

「シィも、これなら登校できそう、って思ったよ。ありがと、ロイくん♪」

イヴに褒められて、ロイがみんなの反応を伺うと、マリア、アリス、そしてシーリーンの順番で答えてくれる。

「それで、話を遮って申し訳ないけど、みんなに話しておきたいことがあるんだ」

「「「「ぅん?」」」」

「明日、ボクはシィと二人きりで遊ぼうと考えていた」

「!? お兄ちゃん、どういうこと!?」

「お姉ちゃん、そんなこと聞いていないですからね!?」

「ロイもシーリーンさんも、出會ってまだ3日目でしょ!? ハレンチだわ!」

「た、たた、た、確かに! そういう話をしたけど、シィは、まだ考えさせて、って!」

「? なにを慌てているのかは知らないけど、2人きりなのはアレだし、アリスもイヴも姉さんも、みんなおうと思ったんだけど……」

「先にそれを言いなさい!」

アリスに怒られてしまうロイ。

口には出さないだけで、イヴもマリアも、ロイの言い回しに、しいじけていた。

「ゴメンゴメン。で、どうかな?」

「わたしは大丈夫だよ!」

「わたしも大丈夫ですね」

「みんなが行くのに、私だけ行かないわけにはいかないじゃない」

ロイが確認すると、イヴ、マリア、アリスの順番で、みんな參加を希してくれた。

「それで、的な時間や場所は?」

「明日の10時ぐらいに、學院の門の前、なんかはどう?」

「「學院?」」 と、イヴとマリア。

「學院の中で遊ぶの?」

「シィ、ちょっと惜しい。學院って言っても休日だから、クラブ活で使っているエリアを避ければ、あまり生徒がいないよね? だから、シィのリハビリには丁度いいと思って」

「そ、そんな、休日までシィに付き合ってもらったら、みんなに悪いよ」

「ボクはそんなことないけど? アリスは?」

「私も全然平気よ。イヴちゃんは?」

「わたしも大丈夫だよ! お姉ちゃんは?」

「もちろんOKです。ふふっ、當然ですよね」

この場に、誰一人としてシーリーンのことを迷だとじている人たちはいなかった。

ロイは一般的な優しさを持つ人として、

アリスは貴族として、そして優等生として、

初対面だが、イヴもマリアも、シーリーンの現狀を、當然のように放っておけなくて、

友達が困っていたら手を差しべる。

そんな當たり前なことを、4人はこともなしにやろうとした。

「それじゃあ、明日は10時に、學院の門の前で」

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