《ヘヴンリィ・ザン・ヘヴン ~異世界転生&長チート&ハーレムで世界最強の聖剣使いにり上がる語~》4章7話 ハーレムデートで、間接キスを――(1)

翌日の10時。

この日は幸いにも晴天だった。

空を舞う小鳥たち。うららかな日差し。やわらかい形の白い雲。

そんな空の下、學院の門の前で、5人は集合する。

言わずもがな、ロイと、シーリーンと、アリスと、イヴ、そしてマリアだ。

そういえばロイは、シーリーンとアリスの私服を見たのは初めてである。

余談だが、なぜかシーリーンは、しだけ、ほんのしだけ、気合をれたオシャレな服を著てきていた。

「それでシィ、どこか行きたいところはある?」

「う~ん、一応、1學年次の頃は普通に登校していたから、だいたいのところはわかるんだけど……、……、學院に慣れるのが目的だから、講義室でもいいかな? ロイくんたちは、やっぱりつまらない?」

「ううん、そんなことない。今日集まったのはシィのためなんだから、ボクたちのことは気にしないで」

「うん、ありがと。ロイくん、そしてアリスちゃんも、イヴちゃんも、マリアさんも」

「ええ、どういたしまして」

「気にしなくていいよ~?」

「當然のことですね」

以上の流れによって、5人はいつもロイとアリスが講義をけている講義室に、足を運ぶことに。

先頭は、今回のイベントの発案者であるロイと、元気いっぱいで早く先に行きたいイヴ。

その後ろのシーリーンと、彼に付き添うようにアリス。

最後に、年下のみんなを見守るように、マリアが付いてきた。

「なんか、すごくドキドキする。絶対に違うし、むしろ廊下を歩くなんて當たり前のことなのに、不思議と、いけないことをしている気分」

と、シーリーンはし興気味に言う。

「そうかしら? これから、シーリーンさんは毎日ここを歩くようになるのよ? しっかりしないと!」

「まぁまぁ、アリス。正直ボクもいけないことをしている気分だよ」

「ええっ、ロイも!?」

「いけないことと言うよりは、非日常っぽいってじかな? 休日に學院の敷地になんて、初めてったし、たぶん、今後はらないだろうし」

「言われてみればそうですね」 と、マリア。

「確かにそうだよ~」 と、イヴ。

最終的に、5人全員が、非日常を覚えるということで納得してしまった。

そして數分後、ロイたちは主に魔師學部の學生が使うであろう講義室が並ぶ廊下の前に到著し、適當な講義室のドアを開けて室する。

「シィ、1回、ロイくんとアリスちゃんに挾まれて席に座ってみたいな」

「そうね、同じ學年だもの。今後、本當にそういう席順になるかもしれないし、ねっ、ロイ?」

「じゃあ、座ろうか。イヴと姉さんは……」

「わたしたちは後ろで待っていますね」

「お兄ちゃん、次はわたしの番だよ! わたしも1度ぐらい、お兄ちゃんの隣の席に座りたい!」

「はいはい」

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