《ヘヴンリィ・ザン・ヘヴン ~異世界転生&長チート&ハーレムで世界最強の聖剣使いにり上がる語~》5章3話 控え室で、相談を――(1)
翌日の放課後――、
國立グーテランド七星団學院の決闘場。
それはロイの前世で言うところの、西洋のコロッセオ(要はコロシアム)のような石造りになっている。
ゴスペルホルダーにして聖剣使いのロイ。
學院に1人しかいない幻影魔の使い手であるジェレミア。
この対戦カードはかなりの注目を浴びて、學院で1番規模が大きいコロシアムで行われることに。
「――ふぅ」
ロイは決闘前、最後の水分補給を行う。
今、彼がいるのはコロシアムの控え室である。流石にこの世界にエアコンや、観客席の様子を寫すテレビなんてはないが、必要最低限の、木製のロッカーや、落ち著くための椅子、鏡やタオルぐらいは揃えられていた。
「大丈夫、ロイ?」
「大丈夫だよ、アリス」
控え室は男で別れているのではなく、その時その時に行う決闘の出場者によって別れている。ゆえに、ロイさえ許可すれば、ロイ側の控え室にの子であるアリスがお邪魔することも可能だった。
ロイはいつもどおり、學院の騎士學部の象徴である、白い學生服を著ていた。
この服裝のまま、決闘に挑むつもりなのだろう。
「シィはどこに?」
「シーリーンさんなら、イヴちゃんとマリアさんと一緒に、観客席の最前列に座っているはずよ。安心して」
「よかった。シィには、きちんと見ていてほしかったからね」
喋りながら、ロイは準備運をする。
屈したあとに、腳運、次に腕を回す。
「今さらだけど、ジェレミアは自分の勝利條件に『ロイが全校生徒の前で全土下座する』以外に、『シーリーンがなにかをする』って、付け足してこないよね?」
「本當に今さらね」
と、ジト目でしだけ軽く呆れるアリス。
「シィのための戦いとはいえ、戦うのはボクとジェレミアだからね。勝手に決闘を申し込んでなに言ってんだ、ってじだけど、シィに迷をかけたくないし」
「問題ないわ。決闘にだって、きちんと國で定めたルールがあるもの」
「流石アリス。貴族というだけあって詳しいね」
「決闘法の1つに、特定の當事者以外の者の許可をなしに、特定の當事者以外の者に関する事象を勝利の報酬にすることをずる――っていうモノがあるのよ」
「つまり、仮にボクが負けた場合、『ロイが』みんなの前で土下座するから、報酬として認められる。そしてボクが勝った場合、『ジェレミアが』シィに対するイジメをやめるから、これも報酬として認められる。でもジェレミアが勝ったとしても、シィになにかを要求するのは、『シーリーンが』なにかをすることになるから、當事者以外ってことで無効化されるんだね?」
「そう、決闘における當事者は、ステージに上がる人だけだから、観客席に座っているシーリーンさんは、なにをどうしても當事者にならないわ」
「そっか、よかった」
心の底から安堵して、ロイは息を吐く。
「アリス、これも今さらだけど、幻影魔に関することを訊いてもいいかな?」
「それも本當に今さらね。でも、もちろんOKよ」
「まず、幻影魔って、詠唱破棄することは可能かい?」
「不可能よ。絶対に不可能というわけではなくて、ジェレミアの魔の技量的に不可能というだけだけれども、仮に幻影魔を詠唱破棄できるレベルにジェレミアがいるなら、飛び級で學院を卒業しているわ」
「じゃあ、次、幻影魔の魔力の燃費ってどのぐらい?」
「魔師學部じゃない、騎士學部のロイにとって意外かもしれないでしょうけれど、実は幻影魔って、そこまで燃費が悪いわけじゃないわ」
「的には?」
「平均ね。悪いわけじゃないけど、いいわけでもない。魔の効果に見合った相応の魔力の燃費よ。だからジェレミアの魔力切れを狙うのは得策じゃないわ」
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8 73高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
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