《ヘヴンリィ・ザン・ヘヴン ~異世界転生&長チート&ハーレムで世界最強の聖剣使いにり上がる語~》1章12話 決闘のあとで、さらに決闘を――(2)
別に、アリエルは自分の娘が誰から好意を抱かれようが、かまわないと考えている。娘から誰か、というのは都合悪いが、誰かから娘、というのは都合がどうとかいう以前に、アリエルに介できないことだから。他人の家の子のまで、アリエルは制限しようと思わない。
無論、片想いならともかく、両想いは認められないが。
しかし、それにしてもレナードは肝が據わっている。ロイとは方向が違うが、この年もまた、確かに見所がある。普通、貴族を相手に「あなたの娘に惚れている」なんて、なかなか言えるものじゃない。
「――これ以上、言葉をわす必要はないな?」
「當然」
レナードは獣が牙を見せるように、攻撃的に笑った。
一方でアリエルも、それに微笑んで応じる。愚問だったな、と。
「「――往くぞ」」
決闘が開始したのと同時、レナードはゴッッ、と、地面を踏み抜き砕き、前方に疾走した。そして走りながらアスカロンを構える。すでに紫電のごとき燐と、燃え盛る蒼い炎は聖剣に充分すぎるほど充分に纏われているではないか。
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翻ってアリエルはその場からかない。だが右手をレナードに向けて、彼に対して親指を人差し指を鳴らした。それを、繰り返すこと、3回。
「――【魔大砲】のトリプルキャスト!? けど……っ」
「ほう? すでに強化の魔をキャストしていたか」
大きく左に跳躍することでレナードは【魔大砲】の回避を試みる。
だがしかし、それはアリエルにとって想定のこと。直線の攻撃がきたのだ。橫に逃げるのは當たり前だ。自分だってそうする。
とどのつまり、次の一手は考えられている。
唐突、アリエルはそれを証明するように、左足をその場で2回足踏みさせた。
「なん、だと、ォォ!? 【零の境地】の詠唱破棄!?」
「これで【魔大砲】を躱せないはずだ」
轟々と重低音を響かせて迫りくる【魔大砲】――。
アスカロンで斬るか? 否、この聖剣で3つを同時に斬ることはできない。ロイの斬撃の四重奏を防げたのは、剣先が4つでも元を辿れば1つだからだ。実はレナードはロイの決闘を覗いていたが、彼のように【魔大砲】に突っ込むか? 否、自分はあそこまでバカじゃない。なら、もう1度、強化の魔をキャストするか? 否、なぜならば――
「いいや、なにもしなくても躱せるッッ!」
「な、に……!?」
間違いなくアリエルの【零の境地】は発して、レナードにキャストされた強化の魔は無効化された。だというのに、レナードの回避スピードは遅くなることを知らない。
こともなく、レナードは【零の境地】をキャストされる前、強化の魔を無効化される前と同等の足の速さで【魔大砲】3つを悉く躱し盡くした。
そしてその勢いを殺さずに、レナードはアスカロンを構えてアリエルを薄に。
「チッ……」 と、舌打ちするアリエル。
瞬間、アリエルを守護するように魔防壁が彼の眼前に展開された。
だが、そのような壁1枚、アスカロンの敵ではない。
「ぶった斬れ! アスカロン!」
アスカロンを力任せに魔防壁に叩き込む。同時、アスカロンのスキルが発した。
斬ったモノがその概念に宿す『発順位』をれ替えるスキル。
結果、魔防壁、つまりは【聖なるの障壁】は『者を守るという特』の優先順位を最下位にされて、普段はなんの意味もないが『るという現象』の優先順位を最上位にれ替えられてしまう。
(これで! ただ魔防壁を斬るだけじゃなく、相手の目を眩ませる擬似閃玉としても立するはずだ! そして、俺は右目を瞑り、が収まったら左目を瞑って右目を開眼させる!)
ガラスが砕けるような音をさせて、魔防壁を斬ることに功。
次に、が収まったと同時に、使いにならなくなった左目を瞑って、レナードは溫存しておいた右目を開眼させる。
「ハッ」と、アリエルが鼻で笑った気がした。
それを意に介さず、レナードは突撃。
けれど、そこにはアリエルの姿はない。
「こっちだ」
今のレナードは、左目が使いにならなくなっていた。つまり、彼の左側は彼にとっての死角になっている。
そして、その死角になっている左側から、最悪なことに、アリエルの聲が聞こえた。
さらにそして、視界の外からパチン、と、指が鳴る音がする。
「チィィ!!」
十中八九、攻撃がくるのは左からだろう。左からくる攻撃を右に避けたのでは、距離を置くことができるだけで、線からは外れない。そして、片目が使えない狀態でバックステップするのは危険だ。できないわけではないが、次の行に繋げづらいから。
レナードに殘されている回避ルートは前方しかない。
必然、レナードは前方に跳躍。
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