《ヘヴンリィ・ザン・ヘヴン ~異世界転生&長チート&ハーレムで世界最強の聖剣使いにり上がる語~》3章18話 変態魔のバーレスク(4)

『言われてみれば、そのとおりかもしれませんね。確かに真面目な話、そういう類のスキルを持つ種族は、神話の時代より強力な子孫、いずれ敵になるかもしれない天才を生み出しますし』

『えぇ、というわけで真面目な話、そのつもりで準備しておいてください』

『は? 準備、ですか?』

『なっ、えっ、ハッ!? ち、違います! 心の準備の話です! これは真面目な話なんですから!』

『そうは言いましても、そんなに量産できるわけが――』

『ロイくん♪ 真面目な話、そういうことならシィの〈永遠のエーヴィヒカイト・処ユングフラオ〉が役に立つと思うな!』

『これは真面目な話なんだけど……、えとえと……、あぅ、その、その……わっ! 私も

! 協力させてほしいわね、って……ダメ? ほ、ほら! これも任務の一環よ!』

『これは作戦を考える上で真面目な話なのですが、向こうで皆様が頑張るのでしたら、力を溫存させるべきで、よって、王都にいる間はわたくしが夜のダンスのお相手を努めますわ!』

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『お兄ちゃん! 真面目な話があるんだけど、わたしもお兄ちゃんとすごくすごくイチャイチャしたいよ! って、あれ? お姉ちゃん?』

『ほぇ?』『マリアさん?』『どうかなさいましたか?』

『…………っ、真面目な話をしてもよろしいですかね?』

『『『『あっ、はい……』』』』

『真面目な話という修飾語を付ければ、なんでもかんでも真面目な話になるなんて、ありえませんからね!』

――というやり取りを経て萬全を期した代わり作戦である。

余談ではあるが、前世でもサキュバスを欺くためには枕元にミルクを置けばいい、という伝承があったため、流石のロイも(そこまでサキュバスってほしいのかなぁ)と、遠い目をしたり、理由は不明だが微妙に慨が芽生えたり。

(この世界には避妊のための魔があるから、避妊なんてないらしい! と、いうわけで! 例のアーティファクト、歪曲偽界から小分けにしておいた白いアレを取り出し! それを零す!)

次いで、即行でロイはトイレを済ませるとドアを開けた。

そして白々しくも無垢なの子を演じて――、

「あの……、男の人なんて、どこにも……」

「あれ? ホントです……」

「おかしいですわ、わたくしたちが殿方の存在を間違えるなんて」

「そうッスね……。っていうか、かなり求不満ッス」

花を摘み終えて個室から出てくるエルゼ、ユリア、ノーラの3人。

たちは特に広いわけでもない子トイレをわざわざ見回して、しかし男の姿を発見できずしょぼくれた。

が、そこでエルゼが気付く。

自分の下腹部をどうにかなりそうなほど切なくする生臭い匂いは、シャノンが使っていた個室からする、と!

「ユリア! ノーラ! これ!」

「あらあら♡」「わぁ♡」

「? どうかしましたか?」

「シャノンさんも見てください! こんなの、生まれてこのかた見たこともないぐらい、メチャクチャ極上な――痛っ!?」

「エル! シャノンさんは魔じゃないんだから!」

「ゴメンなさい、シャノンさん。あなたにはし刺激が強すぎるモノがあったから……」

「は、はぁ……、なんとなく察しましたが、教職員の方に通報しますか? それとも、貴族ともなると――」

「あら? 察しがいいですわね。個人的に犯人を捜し、母上とは違う派閥の家の子息がやったなら、こちらのカードとして大切に報を共有。母上と懇意になされている家の子息がやったことなら、上手いこと誤魔化して恩を売ろうと思います」

(真面目な顔で政略的な話をしているとはいえ、その中心にあるのがアレって……)

どうもこの3人の中では一番理が強いらしいユリアが全部教えてくれた。

が、ロイはそれをバッサリ心で突っ込んだ。それもう、いや、あなた、真面目な顔でなんてことを話しているんですか、と、言いたげに。

「ダメ♡ 臭いを嗅ぐだけで脳が白濁漬けになったちゃう♡♡♡ 頭の中がトロトロになっちゃう♡♡♡ こんなに濃厚なの初めてぇ♡♡♡♡♡ この持ち主と夜を過ごせるなら奴隷にだってなっちゃうぅぅぅ♡♡♡♡♡」

ふと、先ほどまで自分がっていた個室から甘くけきった聲音が聞こえたので、ロイはそちらを恐る恐るチラ見してみることに。

そこにはなんとか指をスカートの中に這わせてはいなかったが、何度も太ももをり合わせて、腰を揺らして、悶えることを対価に、必死に発を抑えようとしていたエルゼの姿があった。

「ひぇ……」

自分でも自分を、割との多様に寛容な人間だと思っていたが、流石のロイでもこれには一瞬、しだけ引いてしまう。

が、その心を察してユリアがエルゼを個室に押し込みドアを閉めて、ノーラがロイを子トイレの外まで導した。

「まぁ、普通のの子から見たら気持ち悪いですよね、アレ」

「い、いえ……、學院でああなってしまうのは控えた方がよろしいと思いますが、時と場所を弁えれば本人の自由かと……」

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